DEMON TAPES presents 『我我我 vol.1』(2/5、心斎橋FANJ)
ひさびさのドルイベ。Vampilliaの別働隊VMOも出るので「アイドルイベント」と呼んでいいのかどうかわからないけど、大阪を本拠とする6人組の新進アイドルグループ代代代主催のCD初リリース記念イベントです。代代代に東京の謎グループ・・・・・・・・・、そしてVMOという豪華メンツでなんとお代は2ドリンクのみの無銭イベントということで、お昼前から出かけてきました。アメリカ村のFANJtwiceは何回か行ったことありますが東心斎橋のFANJは初めてです。
我我我

「時は2099年世紀末、希望も絶望も感じられなくなった世界に光と闇を支配する男たちがいた…サイレンサー…ダークスローン…ヴェノム…メイヘム…エンペラー…ウルベン…そして、ゴルゴロス。彼らの名はVMO」高らかに英語と日本語のアナウンスがあって、アルバムのオープニング曲がメランコリックに始まり、おもむろにインダストリアルなビートが押し寄せメイヘムさんとダークスローンさんが咆哮し始めると、ステージ前に垂らされた薄い布に映写されている映像も激しく動き始めます。この映像がCG風のものからライトショー風のものまでえらく凝っていて、激しくヤバい。中盤で布が取り払われ、ダークスローンさんが飛び込んできて以降は、激しく明滅するストロボライトの中でのフロント二人の肉弾戦となり、馴染み深い光景が繰り広げらます。そう、VMOはすっかりおなじみのつもりだったのだけど、実は1年以上見ておらず、その間に彼らの光と音のアトラクションははるかな進化を遂げていたのでした。あー楽しかった。
VMO

エスエレを見に遠征した11月のTRASH-UP!のイベントの時以来二度目の・・・・・・・・・。グループ名、今日はメンバーはドッツドッツドッツって読んでいた。前はてんてんって言ってたし、オフィシャルのtwitterアカウントはドッツトーキョーだし、あえて確定せずぼんやりとさせているようです。メンバーは9人だったと思ったのだけど来阪メンバーは6人、ただしラストのノイズの曲以外でステージに出てるのは5人と何かと謎が多いです。
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前回見た時はまだ活動時初めて日が浅く、2曲しかやらなくてうち1曲がノイズだったので、コンセプト先行のネガティヴな印象が強かったのですが、こうやって持ち歌が増えてくると印象も違います。どの曲もシューゲイザーやオルタナギターロックサウンドとアイドルポップとの相性が思っていた以上によく、粒ぞろいです。ステージ上の真っ白い衣装で踊るパフォーマンスも工夫されていて、新曲「文学少女」でステージ上で本のページをめくる振り付けを見て、シューゲアイドルポップの先駆けとなったベルハーの「Orange Slumbers」の、メンバーがステージ上で手帖を順番に朗読するという初期形の振り付けを思い出しました。・・・・・・・・・の「サイダー」にもセリフのパートがあって、シューゲと女の子の語りは相性がいいですね。ただ、こんなこと考えたり、何の本読んでるのかじろじろ観察していたせいで「文学少女」がどんな曲だったかさっぱり思いだせないのですが。(本は村上春樹の「ノルウェイの森」でした)
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ステージ上にたくさんの風船が並べられ、今回もラストは大音量のノイズをバックに6人が謎のパフォーマンスを行う「のいずくみきょく」。他のレパートリーがちゃんとあると、これはこれで次は何をやるか楽しみになります。
「五感チェキ」なるアイデアも、名前もない顔ももわかりにくいそれぞれのメンバーに対する意識をファンに集中させる仕掛けとして機能しているし、なによりパフォーマンスの中で個別のキャラクターは意外に滲み出してくるので、当初の「これじゃアイドルとして成立していないんじゃないか」という印象は撤回で、むしろトリッキーながらアイドルポップの一つの在り方としてもアリかと思いました。
1.サイダー 2ねえ 3.文学少女 4.サテライト 5.のいずくみきょく

代代代は、去年の11月の「IDOL ROCKS」がお披露目でまだ3か月という、6人組のグループです。細胞彼女をプロデュースしていた小倉ヲージが全面的に楽曲を手掛け、ハードコアやブレイクビーツ・エレクトロニカを取り入れた情報量の多い楽曲には細胞彼女に共通する部分が多いです。ただ、そういったアイデアや情報を1曲にキメラのように詰め込んで圧縮して早送りしたような細胞彼女と違い、アイデア一つずつをじっくり1曲にしあげた感じで、より楽曲ごとのバラエティがあり、ポップ度が高くなっています。
チャイニーズテイストのメロディラインは細胞彼女のときもあったけれどまるまる1曲それで通した4などはちょっと一風堂の「すみれSeptemberラブ」みたい。
前回僕が見たお披露目の時はまだまだ恐る恐るという感じだったパフォーマンスもすっかり堂々としていて、3か月も経つとアイドルグループって成長するもんなんだと思わされます。無銭とはいえそれなりのお客さんが入っていて、物販も長蛇の列だったし、勢いを感じます。ヲタにとってもこれくらいの時期が一番楽しい時分なんだろうなあなんて、他人事のように思いました。
1.エスイー  2.ケーニッヒケニッヒー  3.TENPENCHii!!  4.GIRLS TALK IN CHINA  5.そッ友、ズっ閉じ(新曲)  6.ハイパーメディアラブ  7.スティーヴンモノリス

cd
・・・・・・・・・の初CDRと代代代の初CD購入。

個人的は、細胞彼女のあの過剰な情報量とスピード感のある楽曲をソロでぶっとばしていく感じはいまだにちょっと惜しいところです。とはいえ、細胞彼女だったうてなさんも新しい活動が始まったみたいだし、時代は変わっていくんだな、と思います。
どうも傍観者のように見てしまうのは、演者側というより自分の側の問題で、いまだにベルハーの最後のショックが尾を引いているようです。

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【2017/02/06 22:52】 | ライヴ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
RUINS(吉田達也+増田隆一)~期間限定復活LIVE!!!~(2/2、京都METRO)
RUINS

山本精一+津山篤(津山本)
津山本というクレジットにはなっているが、まあいつもの山本精一・津山篤デュオ。ただこのデュオをオールスタンディングで見るのは珍しい。山本さんはいつものヘッドの欠けた黒ストラト、津山さんは今日は黒いレスポール。
山本「元気に行きましょ。」「お酒も入って…×××も入って…」「ルインズのファンの人どれぐらいいる?(反応薄)…帰ったらええねん」若干テンションヤバめ。
おもむろにコンビニ袋から取り出した恵方巻をほおばり出す津山にスポット当てるように指示を出して「すいません、伝統の小芝居です」
いつものようにトラッド風の絡みから始まり、片方がベースに回りながらもう片方がナチュラルなディストーションで弾きまくる気持ちのいい展開、ビートのない深いディレイの底で茫漠としたパートを挟んで、津山さんのレスポールの選択に合わせてか、スタンディングの会場に反応してか、中盤以降はふたりともヘヴィな音色でハードでジャンクなロックギターの応酬に。ときおり津山さんが歌を入れたり、山本さんがワイルドに「ヘイ!」って声上げたり。ここまでノンストップで20~30分くらい。そして仕切り直しで優しくメランコリックな演奏がひとしきり続いたのち津山さんの低音が激しくうねり出してそれに合わせて山本さんの高音部でジャリジャリっとしたギターも暴れ出すという展開で10分。低音と高音の担当は逆だったかも。気持ちよすぎて立ったままうつらうつら居眠りして崩れ落ちてしまうこと数度。ご迷惑おかけしてすいません。

RUINS(吉田達也+増田隆一)
RUINSはまさに今回のリユニオンに参加された増田さんが在籍していたのおられた90年代に2回くらい見たっきりで音源もあまり聞いていないのであまり詳しくない。ただライヴの強烈さは一度見ればわかる。その後怖とかLightening Boltとか出てきたけど、ベースとギターのデュオなんて当時見たことなかったから、かなりビビった。。
複雑骨折したビートを時にユニゾンし、時に離れながら、一点でびしっとキメて闇雲に爆走していく、プログレにしてハードコアなアンサンブルはやはりすさまじい。
前半は最近再発されたという「Burning Stone」(1992)から数曲演奏したり、「The Rolling Stone」誌のプログレアルバム50選に(49位で)選ばれたという「Hyderomastgroningem」(1995)の曲など。後半、特に終盤に演奏された複雑に展開でドラマチックに盛り上がりを見せる長尺の曲がカッコよかった。

ルインズ波止場
ステージ真ん中にセットしたドラムセットの上手側に吉田さん、下手側に津山さんが向かい合って座って叩きまくる、それぞれの後ろにベースの増田さん・ギターの山本さんが囲むような配置。こんなセッティング初めて見たぞ!
オープニングは想い出波止場チーム「Sex Machine」・ルインズチーム「太陽と戦慄」同時演奏から。うわーほんまにやりおるわ、と思ってたらそのまま即興で変拍子のリフにあわせてワンワン言う「wawawan」に、さらに想い出の「太っ腹」とルインズの曲の同時演奏へ、あほらしすぎるw。
山本さんの合図一発賑々しく流れ出したのはMの「Pop Muzik」。想い出波止場でも使ってはったし、山本さんこの曲好きなんだなー。能天気なビートに合わせて(合わせずに)滅茶苦茶な演奏をしていると思ったら、虫の声のSEからなにやら曲が始まる。吉田さんのドラムと増田さんのベースのミニマルでなビートの上に山本さんと津山さんがギターでソロを入れる。5分くらいたってあのお馴染みのフレーズがギターで奏でられ、初めてクラフトワークの「Trans-Europe Express」のカヴァーであることに気づく。この強力にヘヴィなグルーヴ感凄まじい、これがついさっきMに合わせてバカ騒ぎしていた人たちとは思えない。たぶん10分くらいやっていたかな、間違いなくこの日の前半のハイライトだったと思う。

この後がさらに面白かったんだけど、あんまりちゃんと覚えていないのでメモで勘弁してください。
・山本ドラム、スティックのカウントからインプロ
・山本ドラム、合図でインプロ(「馬鹿にすんな!」「Can’t Get Enough!」「船上のメリークリスマス!」)
・山本ドラムでかっこいい合同演奏(ルインズ曲?)~Pop Muzik
・同時演奏、山本・津山のフォークソングと吉田・増田ハードコア(ルインズ曲?)~wawawan
・7月8月9月(メインヴォーカル津山)
・アンコール、ワーワー言いながら入れ代わり立ち代わりドラムを叩く。
いやあ、凄かった。技量のある人のマジもんのスカムは恐ろしい。
次に何が出るか、茫然と見守りながら、脱力したり唸ったり興奮したり、だからこの人たちのライヴ好きなんだなあ。

この日のライヴは撮影・録音禁止だったので、きっと94年のルインズ波止場のライヴみたいにリリースされると思います。
ぜひそちらをお楽しみに。

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【2017/02/03 21:33】 | ライヴ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
2017 PSYCHEDELIC PROTOCOL(1/29、難波BEARS)
psychedelic plotocol

球体のポ
ギター&ヴォーカル、ベース、ドラムスにテルミンという変則的な編成の4人組。ヴォーカルの人が金色のマッシュルームカットに黒サングラス、花柄のシャツという出で立ちで、お、これはネオGS風のサイケなポップか、と思わせて、実際1曲目下降気味の幻想的な曲調にファズの効いたギターのソロが入ったりして思った通りなのだけど、全体としての印象は意外とサイケ度は薄く、少しひねくれたポップなロックという印象。ちょっと長めでドラマチックな5曲目が良かった。テルミンがアクセントになっていて面白いなと思ったのだけど、ゲストでの参加だったみたい。
球体のポー

山本精一+津山篤
最近コンスタントに回数を重ねているこのデュオ、今日は山本さんはいつもの黒ストラト、津山さんはテレキャスのフルアコで、まずはおふたりともお得意なトラッド風(?)の爪弾きの絡み合いから。僕の好きな山本さんのナチュラルなディストーションのかかったストラトの音色。いつしかベースラインと深いリヴァーヴのかかったミニマルなフレーズのループの中できらめくギターフレーズが飛び交う展開。
津山さんがIPadを持ち出し、まずはストリングスのような音色で山本さんの切り込むようなフリーキーなフレーズとの絡み合い、これはちょっとギターに負けている感、すぐさま固いウッドベースの音色に切り替えて応戦。さらに左手でPadのベースかき鳴らしながら右手で縦笛を吹き鳴らす。津山師匠さすが!
ふたたび津山さんがギターに戻りベースラインのループを作ってその上で2人のギターが絡み合う。このパターンならいつまで続いていてもいい、極楽なひととき。
最後は山本さんの深いリヴァーヴのかかった静謐なギターソロに津山さんの優しいアルペジオが重なる。津山さんのギターが静かに熱を帯びてくると、山本さんはボトルネックで応酬する。
津山さんが自家製らしい三角の謎の弦楽器を取り出し、山本さんの深いリヴァーヴの海の底で弓で静かに奏でて終わり。
今回は切れ目なしではあったけれど、基本は前回と同じくお互いの反応の中で次々に5分から10分程度のピースを作り上げていくような30分だった。大枠決めていることもあるかもしれないけれど、基本即興ですよね。まったく、この2人の引き出しはどれだけあるんだろうか。すごいなあ。
山本津山

田畑満+金子ユキ(ゲスト:村田十三)
こんなに長いことこの界隈うろうろしてるのに、田畑さんのプレイを見るのは初めてだと思う。田畑さんの活動の中心であるアシッドマザーがあまり頻繁には関西でライヴしないからだと思うが。花柄のもっこりタイツにオレンジの花柄のパーカーという実にゴングな出で立ちがイカす。
今回はエレクトリック・ヴァイオリンの金子さんとのデュオアルバム発売記念で、ゲストでドラマーを迎えてのトリオのセット。ギターとヴァイオリンがゆっくりとお互いを探り合いながら立ち上がり、すかさずビートを刻みだすドラムを交えながら激しく絡み合い出す。ループを使わずにさまざまな音色を駆使しながらどんどんまっすぐに流れを作っていく田畑さんのギターが凄くて、さすがアシッドマザーで長尺の曲をいつもやってるだけあるなんて変な感心をしたり。ビートの背骨を形作る村田さんのドラムがまた強力で、このままトリオのバンドでフジロックのフィールド・オブ・ヘブンにでも出れば凡百のクソジャムバンドなんか目じゃないだろう。
激しく絡み合いながら転がり続けた演奏が、テンポを落として大団円を迎える最後のパートが、素晴らしかった。イフェクターを通して激しく弾きまくる金子さんのヴァイオリンと田畑さんのギターは、目を閉じて音だけ聞くともはやどちらの音かわからない。
演奏が終わったら40分経っていた。あっという間だった。
もう1曲、金子さんはヴァイオリンを変え、10分ほど静かな短めの演奏。
田畑金子

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【2017/01/30 03:06】 | ライヴ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
ノイズ新年会/畑中階段CD発売記念ライブ(1/15、難波BEARS)
非常階段のJOJO広重が豪華ゲストを迎えて行うベアーズ恒例の「ノイズ新年会」、あヴぁんだんどを迎えて行われた昨年は仕事のため参加できなかったので、2年ぶりの参加になる。今年は畑中葉子をゲストに、非常階段が畑中さんと作った「畑中階段」のレコ発を兼ねての開催となった。
ノイズ新年会2017

まず一番手は他力本願寺・サイケ奉行・ナスカカーなどでギターやベースを担当するスハラケイゾウ率いるけいのいず2。メンバーはホカダナオミ(vo, ex.マドモアゼルショートヘア!)・スハラケイゾウ(g)・高野陽子(b,他力本願寺)・タジマアヤ(key, ヰタ・セクスアリス他)・エミークノコビッチ(ds, Nasca-car、ヰタ・セクスアリス他)という豪傑ぞろい(笑)のガールズバンド。アニソンなどをノイズっぽくカヴァーずるというぼんやりとしたコンセプトで昨年のノイズ新年会にアニノイズという名前で出演したものの、諸般の事情によりバンド名を変えての再登場となった次第。
まずは「けいおん」の名曲「私の恋はホッチキス」から「Don't Say Lazy」、そして「食戟のソーマ」より「さっちゃんのセクシーカレー」(大森靖子)と須原さんの趣味全開の選曲。まるでオレのための選曲じゃないか。
でも、実は前半のこの3曲よりもこのあとのZELDAのファーストアルバムからの2曲がヤバかった。ホカダさんのヴォーカルのハマり具合が違う。「とらわれ」はキーボードをバックにしたスローなパートで始まって、芝居がかった語りから曲に入る、当時ライヴでよくやっていたロングヴァージョン。ZELDAはファーストもセカンドも大好きで何回も聞いたので、ライヴで彼女たちの曲を聞けるのはすごくうれしい。ホカダさん、マドモアゼルショートヘアの時から佇まいやギターの音色がロックっぽいなあと思っていたのだけど、こんなにロックヴォーカルな人とは思わなかった。ホカダさんあまり歌での活動がないのは惜しい。
そして最後の「赤毛のアン」のエンディング曲「さめない夢」は、ホカダさんがマドモアゼル・ショートヘア時代にカヴァーしたこともある名曲。シューゲイザー風のアレンジって須原さんはおっしゃっていたけど、ラストのギターの暴れっぷりはすさまじく格好良かった。

畑中葉子さんはおととしの秋以来2回目のBEARSになる。
あの時もまさかと思ったけれど、まさか2回目があるとは思わなかった。
JOJOさん「畑中さんにBEARSにまた出てもらえるなんて。紅白に出た人でBEARSに出たのは畑中葉子さんのほかは大友良英だけ」
畑中さん「今度は畑中階段で紅白出たい…非常階段と一緒じゃなきゃ出ないって言えるようになればいいのよね」

まずはオケをバックにした畑中葉子ソロのステージ。いきなり1曲目から「後から前から」ではじまり、前半は活動初期の曲、後半は最近出た「GET BACK YOKO‼ 」に収められたカヴァー曲という流れで前回同様MCもたっぷりとって1時間のセット。後半の最新アルバムの曲はどれもアレンジが洗練されていて、畑中さんの艶のある歌とよくマッチしている。前回もそうだったけれど話が面白くて、聞きあきない。当初今回のアルバムに制作側から「後から前から」を入れることを提案されて、元のヴァージョン以上のアレンジをできる人はいないだろうと断ったけれど、やっぱり最後に入れようと思って、自分で人選してヤン冨田に頼みに行ったとか。
そのヤン冨田アレンジの新録版の「後から前から」が振り付けがすごくキュートで良かった。最後にヤンさんがサンプリングでいれた畑中さんの歌の断片を、畑中さん「口パク苦手だから」って全部生歌で再現するのがカッコよすぎる。

最後は畑中階段のセット。まずはJOJO広重とナスカカー・ナカヤが登場し、JOJOさんの気合のギターノイズと中屋さんの宇宙音による短いノイズイントロ、そして畑中葉子が再登場してJOJOさんの「We Are 畑中階段!」の号令から中屋さんの「非情のライセンス」のトラックがかかる。ここはぜひナカヤさんのアーカイヴから「キーハンター」の映像が欲しいところだったけど、それではKISHIDASHINになってしうか。
「花がたみ」「八月の濡れた砂」のクールなトラックと、畑中さんの歌の強さは良かったけれど、個人的にはノイズとの絡みは少し遠慮しているようにも思えていまひとつピンと来なかった。「Cherry Bomb」(ランナウェイズ)はヤケクソな混沌になっていて面白かった。ソロのステージからお色直ししたノースリーブのワンピースに裸足という出で立ちもかっこよくて、ガレージパンクのバンドをバックに歌う畑中さんの姿も見てみたいな、なんて。
そして最後はアンコール「もっと動いて」。完全に畑中さんの世界で、ノイズも溶け込んでいて、「もっともっとノ」なんて合いの手も入れられたし、これは楽しかった。


Taste of Sweet Love Masterpiece 1969-79
マドモアゼル・ショートヘアの「さめない夢」も収録されたコンピレーション。他にフランクチキンズ・みゆ(赤痢)・さねよしいさ子・メンボーズ・小川美潮・ペティブーカ・緒川たまきといった女性たち「カルピス名作劇場」の歌を歌うという、いまだになぜこんな企画が成立したのかわからない名盤。
僕が一番好きなのはJON(犬)の「アンデルセン物語」。原曲のweirdな感じをデフォルメして再現していて素晴らしすぎる。
amazonは例によって高い値段がついているので、中古盤屋さんでぜひ探してみて下さい。
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【2017/01/16 21:43】 | ライヴ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
ご当地鍋フェスティバル@万博記念公園(1/6、吹田・万博記念公園)
万博記念公園で行われる「ご当地鍋フェスティバル」のアイドルステージに元テレジアの鈴木花純さんが出るということで、自転車漕いで出かけてきました。2017年のオタ活初めです。
鍋フェス
天気は快晴、しかし空気は冷たいです。お祭り広場のはじっこの吹きっさらしの小さいステージ、ここでこの日から3日間5ステージ勤めるって、大変だなあ。

この日の出演者とタイムテーブルは以下の通りでした。
第1部
 12:00~12:30 鈴木花純
 12:30~13:00 C-style
 13:00~13:30 Tick☆tik
第2部
 15:00~15:30 C-style
 15:30~16:00 鈴木花純
 16:00~16:30 Tick☆tik

鈴木花純(ex.テレジア)のセットリストは以下のとおり。
第1部 12:00~12:30
(SE)
1. 歓喜の歌
2. 笑顔と風船
3. 愛を信じたタンバリンの歌
(MC)
4. 春のうた~縁~
5. かすみ、そう
第2部 15:30~16:00
(SE)
1. 私のテレジア
2. 風に乗ろうよ
3. 愛を信じたタンバリンの歌
(MC)
4. 雪華(ゆきか)
5. 私のこと

平日の早い時間の一番手とあってほとんど一般のお客さんも他オタもいない中スタートした第1部は、年始らしく「歓喜の歌」で始まって、景気付けにアップテンポの新しい曲を続けた後、MCを挟んでしっとりとした曲で締めるセット。寒さにかかわらず、花純さんの声の調子は最初から良く、強力。
第2部は多少人数も増えたかな、日が陰って来て寒さ厳しくなってきた印象。1部と同様アップテンポな曲からしっとりした曲へという流れながら、1部との選曲のかぶりは1曲だけ。あとで聞くと3日後のワンマンのリハも兼ねていたらしい。おかげでテレジア初期からの「私のテレジア」のような曲からまだ音源化されていない曲までいろんな曲を楽しむことができた。今回初めて聞いた曲では、2部ラストに歌われた「私のこと」が良かった。ストリングスのイメージが強い花純さんの曲の中では珍しく、浮遊感のあるシンセのイントロから歌が始まり、ベースラインが強調されたオケがすごくカッコいい。転調に転調を繰り返す難しい曲を情感たっぷりに歌いこなす花純さんの歌唱力、半端ない。
鈴木花純さん
カメコさんがいっぱいいたので、ネットを探せばもっとちゃんとした写真とか動画があるはず。

共演の2組について。C-styleは丈の長いセーラー服の衣装でラウド系ロック風の楽曲を歌う木更津発のヤンキー系アイドル3人組。この日夜に大阪ワンマンがあるようで、特攻服や法被姿のヲタもちらほら。第1部、客は半分くらいカメコでほとんど地蔵というおとなしい鈴木花純のステージからの落差が可笑しすぎる。
ちくちく
Tick☆tikは福岡の4人組、スカコアやロックっぽい楽曲で観客の中に飛び込んで煽りまくる元気なステージが売りのようだ。どちらかと言えば苦手なタイプなのだけど、メンバーが凸凹バラバラで明るくて感じが憎めなくて良かった。このグループに関しては、「女子99%男子1%の未完全女子」のメンバーの存在感は大きい。こんなふうに特別に取り上げること自体本来どうかと思うけれど、やはり目立つし、通りがかりに好奇の目を向ける人もいる。でもいきいきと歌い踊る当人と、それをそういうものとして受け入れて楽しんでいる現場の空気はとてもいいなあと思った。

鈴木花純さんのMCは相変わらずの調子で楽しかった。会場が太陽の塔の真後ろの広場ということで、花純さん太陽の塔ポーズがお気に入り。
初チェキ
ということで花純さんの2017年初チェキをいただきました。

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【2017/01/07 20:33】 | ライヴ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
“Hyper Countdown2017″大森靖子 / Maison book girl @shinjuku LOFT(12/31、新宿ロフト)
新宿ロフトで行われた大森靖子とMaison book girlのカウントダウンライヴに出かけてきました。
hyper countdown

場内には90'sを中心にしたJ-Popミックスがかかっていて、これは多分TOKYO BLACK HOLEツアーの時かかっていたのとおなじやつで、大森さんの趣味。物販で買い物などして時間をつぶしているうちに、いつの間にかサクライさんの趣味らしい物音っぽいテクノ・エレクトロミュージックのBGMに切り替わり、21時40分を過ぎたところで客電が落ちてSEが流れ、まずは先攻ブクガことMaison book girlの4人が登場する。

Maison book girlは、年始のこのロフトでのイベント以来、今年前半に何回か見ていたものの、後半はぜんぜん見る機会がなくて、その間メジャーデビューしたりカナダツアーがあったりとそれなりの活躍だったので、かなり楽しみにしていた。
「my cut」「lost AGE」で始まり未リリース曲も2曲含めながら「cloudy irony」「snowy irony」で終わるたっぷり11曲1時間弱の長めのセット。曲はどの曲もすごく好きだし振付もいいのだけど、どういうわけかまるで響かない。なんでだろうと思ったのだけど、どうも歌が綺麗すぎる。たしか以前ライヴで見た時は生歌感のあるメンバーの声のバラツキのある歌がすごく良かったのに、今回はCDで聞けるようなサクライさんによるイフェクトのがっつりかかったヴォーカルにのっぺりと均されてしまっていて、まるで刺さらない。最近はリップシンクになったのかたまたま被せがきつかったのか、はたまたメンバーの歌が歌唱が著しく向上したのかわからないけれど、すごく残念。
ヲタのノリはおとなしく楽しんでいる層と暴れたがる者達に二極化している印象で、特に自分のいたフロア中盤では後者の連中が酷かった。ベルハーヲタが何をと思われるかもしれないけど、ニヤニヤ笑いながら前でおとなしく見ている客に後ろからぶつかっていくとかロクなもんではないわな。それが演者のパフォーマンスに対する心からの反応なのであれば、たいがいのことはとやかく言うつもりはない。ただ自分は回りが無暗矢鱈に沸けば沸くほど醒めてしまった。

oomorikomori
物版で買ったランダムチェキ。大森小森。

場内BGMのモー娘。「TIKI-BOON」が終わるのを待って23時少し回ったところで大森靖子登場、まずはアコギ弾き語りで「SHINPIN」。ギターのカッティングが鮮やかでカッコよすぎる。
大森さんの語りや雑踏のノイズのような音がコラージュされたSEが流れてバンドが登場する。今回の新●zはギターに小森清貴を加えた7人編成で、「ハイパー」担当サクライケンタさんがたまにギターを持つとなんとエレキギターが4人! 「ピンク・メトセラ」「非国民ヒーロー」といったバンドアレンジの映える最新曲で飛ばしていく。「TOKYO BLACK HOLE」ツアーのダイジェストのようなセットリストだ。「絶対少女」はブクガのコショージをゲストに迎えて、いつものように「女の子」「男の子」それぞれの合唱合戦、今日は男子率高い。
TBHツアーでは歌詞カードを配って観客も全員で合唱した「オリオン座」をこの日は鍵盤だけをバックに大森さんがじっくり聞かせてくれる。そしてアコギ弾き語りから歌いだされた「あまい」、バンドが加わりメロウなバッキングを聞かせていたと思ったら、エンディングにいたっていきなり凶暴にノイジーに咆哮し出す。大森さんの絶叫とともに最後に残った長い長いギターのフィードバックに、おもむろに大森さんがシャープなアコギのストロークのイントロを奏でて「TOKYO BLACK HOLE」に入る。このカタルシス!高らかに歌われるエンディング「捉えてよいますぐに消えちゃうすべてを歌ってくのさ、地獄地獄見晴らしのいい地獄」。
最後は大森さん無敵の歌い語りが言葉を音楽で撃ちまくる「音楽を捨てよ、そして音楽へ」。こんな風に言葉を音楽に乗せてぶつけることのできるシンガーを僕は大森さんの他にはパティ・スミスぐらいしか思いつかない。「音楽は魔法ではない、でも、」の先を激しくアジる大森さんのシャウトに優しくかぶさるように小森さんのギターが鳴り響く。

ぶっちゃけて言えば、本当はこの晩、渋谷で行われたベルハーのラストライヴに行きたかった。チケット取れなかったけど。だから最初、いまひとつ引き気味に眺めていたのは確かで、ブクガにノれなかったはそのせいもあるかも。でも大森さんのライヴの終盤、もうそんなこと想いもしなかった。この時ばかりは、大森さんの歌が、今この場に現出する音楽の魔法を実感させてくれた。

ブクガのメンバーがステージに再登場して、みんなで新年のカウントダウン。
10・9・8・7・6・5・4・3・2・1…あけましておめでとう!
ここからは新年のお祝い、そのまま新●zの生演奏をバックにブクガの「karma」が始まり、後方からブクガヲタがどどっとなだれ込んできて、酷いモッシュの嵐になる。
そしてさらにダメ押しで「ミッドナイト清純異性交遊」! 冒頭からずっと大シンガロング大会。楽しい。
賑々しく、おめでたい年明けだった。


あとで知った話。
ちょうどこの頃、渋谷のベルハーラストライヴ会場では、しめやかにベートーヴェンの「月光」の流れる中、二度と姿を見せることのないメンバーを呼び続けるお通夜のような状況が1時間以上続いていたという。
その場にいなかったことが幸いであったかどうかは何とも言えないが。

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【2017/01/01 01:05】 | ライヴ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
BELLRING少女ハートのライヴレポINDEX
このブログで書いてきたBELLRING少女ハートのライヴレポのリンク集です。
関西在住でほとんど遠征しないので、基本関西のライヴだけです。
随時更新します。

BELLRING少女ハートみずほ&あーやん卒業企画 Shallow Grave 「ベルバンギャルハート」(2016/12/23、新宿LOFT)
なんと甘楽がインフルエンザ発症で4人編成になってしまいました。自分にとってベルハーの現行体制ラストになります。過剰に感傷的になることなく、素晴らしく楽しいライヴでした。最後のチェキ会は超高速でしたが、みずほさんにちゃんと感謝を伝えられたと思います。「またね!」って言われました。

BELLRING少女ハートワンマンLIVE「BABEL」(12/22、赤坂BLITZ)
現体制ベルハー最後の大舞台、赤坂BLITZでのワンマンに遠征したら、現体制どころか「ベルハー」としてラストの大箱ワンマンになってしまいました。ベルハーのいろんな面が見られた楽しいライヴだったのですが、個人的に喪失感半端なかったです。甘楽はちょっとかわいそうでしたが、まあよく3時間持ちこたえたなと感心しました。

hauptharmonieツアー「唇を奪いに行く」(2916/12/4、アメリカ村FANJtwice)
ベルハー現体制ラスト大阪のライヴでした。ちょっとキモい文章ですが、たぶんこれからずっとこんな感じだと思われます。

IDOL ROCKS! FESTIVAL in UNIVERSE~忘年会スペシャル(2016/12/3、千日前味園ユニバース)
アイナさんののどの手術のため翌日からしばらく休止するBiSHの力の入ったステージとためを張る、これでもかってくらいの次から次へと定番ナンバーを繰り出してくる必勝ライヴでした。でも、ラストに関西ではほんとにめったにやっていないbedheadの大合唱、うれしかったです。

TRASH-UP!!まつり 2016(2016/11/29、渋谷WWW)
二度目のベルハー遠征です。ぼくの理想のアイドルであるみずほの別ユニット、エスエレことEscalator or Elevatorをラストライヴにでようやく見ることができました。

IDOL ROCKS! FESTIVAL 2016 in UNIVERSE(2016/11/6、千日前味園ユニバース)
30分の対バンライヴながら、前日に続いて満足度の高いセットでした。

MAD SUTURDAY!(2016/11/5、東心斎橋CONPASS)
みずほ・あーやん卒業発表をはさんでのひさしぶりのベルハー来阪は50分の長めのセットで、2か月のブランクを惹き飛ばす高い満足度でした。この日はヤナミュー初大阪でもありました。

iCON DOLL LOUNGE 2016 SUMMER ~東名阪Zeppツアー~(2016/9/3、Zepp Namba)
ZEPPといういままでで一番大きなハコでのベルハーのライヴでした。ファッションショーもあって面白かったし、ランウェイを使ったパフォーマンスは流石だと思ったのですが、4か月ぶりというブランクもあり、フェス仕様の25分のセットは物足りなさもありました。たくさんのアイドルとあわせて見て、ベルハーの異質さ改めて痛感したライヴでもあります。

大阪KOTO祭り”5番勝負!”(2016/5/3、千日前味園ユニバース)
KOTOちゃん主催イベント大阪編、昼夜2回公演の夜の部に、なんと緑地の春一番から回しましたいきました。あーやん抜きのレイニーはさすがにちょっと物足りなかった覚えがあります。この日はクリトリックリスともチェキを撮りましたw。

エムトピフェス(2016/5/1、渋谷duo MUSIC EXCHANGE)
ワンマンの遠征のついでに、翌日エムトピのイベントでベルハーを見て、エムトピを見ずに新幹線で帰りました。あーやんが休養に入り残る4人での初めてのステージでもあったのですが、前日のワンマンの緊張から解放されて演者側も観客側もリラックスしていたためか、意外にすごく楽しめたのでした。

BELLRING少女ハートワンマン『B』(2016/4/30、水道橋TOKYO DOME CITY HALL)
正月のZepp東京に続くベルハーの大舞台、あんまり大阪に来なくなってしまったのもあって、初めてベルハーのライヴのためだけに東京遠征しました。レーザー!炎!そして降りしきる羽根の演出に呆れるやら感動するやら。

IDOL ROCKS!~BOUQUET 1st Anniversary SPECIAL in BIGCAT(2016/3/30、心斎橋BIGCAT)
IDOL ROCKS!1周年記念でBIGCATという大箱に会場を移しての開催でした。40分の対バンフェス向けセットリスト、ひさしぶりに「ライスとチューニング」もやったし、もえち卒業後5人編成での大阪初お目見えで、自分がグループを引っ張るんだっていうみずほの意識がすごく感じられたような気がしたんだけどなあ。

BELLRING少女ハートミニライブ&特典会(2016/3/29、タワーレコードNU茶屋町店)
サードアルバム「BEYOND」のレコ発リリースイベント、例によってアルバム収録曲ばかり10曲40分の「ミニ」ライブでした。「びよ~ん会」でゴムパッチンしました。

いいにおいのする卒業旅行2016/(2016/1/22、東心斎橋CONPASS)
もえち大阪ラスト公演、共演に山本精一と、いろんな意味で思い出に残るライヴでした。発売前のサードアルバムの曲ではじまり、Vampillia主催にふさわしくダークな曲もいっぱいの60分の長めのセット、ずっと甘楽れーれ抜きの4人で歌ってたレイニーを、最後にして初めて6人でやってくれました。いまのところコンパスのベルハーにははずれが無いように思います。

『Dance on a SeaAnemone!』TOUR(2015/11/29、千日前味園ユニバース)
溺れたエビの検死報告書のイベントで、ベルハー初のユニバースでした。花道を使ってのこの時のライヴがすごく楽しかったので、ユニバースは良い印象だったんだけどなあ。

DOGIMAZUN 2015 Halloween Night Special!!(2015/10/31、心斎橋SUNHALL)
中2週という短いインターバルでの来阪、このころ月1回~2回という頻度で大阪に来てくれていました。直前にアンナの脱退が発表されて、この日がラスト大阪のはずだったのですが、家族の事情でアンナ不参加、いつの間にかベルハーは6人に戻りました。ハロウィンということで、メンバーそれぞれにハロウィンメイクでハロウィンらしいダークな曲多めのセットで良かったです。あとこのころは大阪でもバンド対バンが多かったのも面白かったんですが、年明けのVampillia 主催以降とんとなくなってしまいました。

BOUQUE presents IDOL ROCKS! Vol.03(2015/10/17、心斎橋SUNHALL)
8月に続いてIDOL ROCKS!には2回目の登場、30分のアゲ曲セトリ。このころレイニーは新メンバーは引っ込んで旧メンバー4人でやっていました。

BELLRING少女ハート VS Vampillia blackest ever black metal (2015/9/23,東心斎橋CONPASS)
この日のステージ(の前説)でVMOへの改名の発表されたVampillia b.e.b.m.とのツーマン、ダークな曲もてんこ盛りの70分のロングセットはこのメンバーでのベルハーのベストパフォーマンスといってもいいくらいでした。珍しく柵からオタちゃんの上に上ったみずほが「上ったけれど降りれないよー」とガチでべそをかいていたのがみすほらしくて忘れられません。最後VMOとのセッションも馬鹿馬鹿しくて面白かったです。

BOUQUE presents IDOL ROCKS! Vol.02(2015/8/4、大阪MUSE)
asthma関西初披露でしたが、曲の認知が低かったためかそれほど盛り上がっていなかったような覚えがあります。甘楽が足の負傷で半分椅子に座ってのパフォーマンスだったのですがメンバーの士気は高く、仮ちゃんが初めてダイヴしたのはこの時だったんじゃないかな。この日はじめてみずほの列に並んでチェキを撮りました。

BELLRING少女ハートインストアライブ(2015/7/20、タワーレコード梅田NU茶屋町店)
ミニアルバム「13 WEEKS LATER EP」のリリースイベントということで、アルバムの曲が収録順に全曲歌われました。ただし「タナトス」「雛鳥」「鉄の街」は振りが入っていない状態。「雛鳥」でみんなiPhoneで歌詞見ながら客席の中をうろつくのはシュールな眺めでした。

ベルハー×パスコ suported by アイドル甲子園(2015/5/2、福島LIVE SQUARE 2nd Line)
いわゆる「ベルコード」ですね。甘楽・アンナ・仮ちゃんの3人の新メンバーの関西お披露目ライヴでした。ラストのエッジはエンドレスヴァージョンでした。

吉田豪×南波一海 アイドル伝説vol.4~3.21大阪決戦~(2015/3/21、アメリカ村FANJ twice)
たしか昼夜の2部公演の両方に出ていて昼の部に行きました。じゅり・ゆうゆの抜けた4人ベルハーは、それはそれで純度の高い研ぎ澄まされたパフォーマンスだったように思います。このあたりで、みずほに推しが定まったような気がします。

Shigeru充03(2015/2/21、心斎橋ロフトプラスワンWest)
じゅり・ゆうゆの大阪ラストでした。着席ライヴ30分→さっちゃん司会でトーク30分→さっちゃんライヴ15分→テーブル・椅子片づけてスタンディングライヴ50分という流れ。チケット代1000円でさらに1枚チェキ付きという太っ腹で、初めてのベルハーメンバーとのチェキをゆうゆと撮りました。

BELLRING少女ハートインストアライブ(2015/1/17、タワーレコード梅田NU茶屋町店)
ベルハー大阪初のインストア。UTUの収録曲ばかり40分のライヴでした。店長さんの「タワレコからの禁止事項などは、特にありません」という素敵なアナウンスにかかわらずヲタちゃんずっとおとなしくしていたのですが、ラストのレイニーではやはり大騒ぎでした。このころはあーやんのエモーショナルなパフォーマンスにまず目を惹かれていました。

BELLRING少女ハート黒い羽集金ツアー(2015/1/16、心斎橋OSAKA MUSE)
ベルハー初のワンマンツアー大阪公演、28曲2時間10分のロングセットでした。OAとして登場のカイちゃんの「弾き語り」、まるでスーパーボールみたいだ、と思ったのですが、あとで聞いたら「田中さんがやれっていたから」とあくまで無意識なのがスゴイと思いました。

U.F.O,クラブ19周年記念「発狂天国 vol.67」(2015/1/5、東高円寺U.F.O.クラブ)
出張のついでに、たまたま高円寺でベルハーの出るイベントがあるのを知り、トップのベルハーだけ見て帰りました。この日はステージが低かったのでヲタちゃん全員着座で、ステージが良く見える状態でクロノスやOrenge Slumbersのクールなパフォーマンスを見られたのがベルハーにますます惹かれていく大きな契機になったと思います。

ボロフェスタ2014(2014/10/26、京都KBSホール)
関西での初ベルハー。この頃はアイドルの物販の意味がよくわかっていなくて、長い列に並んでTシャツだけ買って帰ってきました。肌寒いKBSホール前の吹きっさらしで黒い衣装の短いスカートで元気に騒いでるベルハーメンバーとヲタちゃんが、正直なところ異様に見えました。

TOKYO IDOL FESTIVAL 2014(2014/8/3、東京・お台場・青海周辺エリア)
初ベルハーです。会議出張にかこつけて前乘りしてTIFに行きました。初TIFは開場移動時間をうまく読み切れず、特に夕暮れのスカイステージのベルハーが最後のWIDE MIND1曲しか見られなかったのは痛恨でした。次こそは大丈夫と思ったんですが、それ以降一度もTIFには行っていませんw。

<番外>
13 WEEKS LATER EP (レヴュー)
ミニアルバム「13 WEEKS LATER EP」があまりに気に入ったので、twitterで一気に感想を蓮ツイしたものをまとめたものです。

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【2016/12/31 03:42】 | ライヴ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
Shallow Grave 「ベルバンギャルハート」(12/23、新宿LOFT)
BELLRING少女ハート赤坂BLITZの現体制ラスト大箱ワンマンに続く東京遠征2日目、この日はみずほあーやん卒業記念ツーマンシリーズ企画「Shallow Grave」の8回目でアーバンギャルドとの対バンだった。
新宿LOFTは今年の年頭に会議で出張したついでにみずほとカイちゃんのアイドル大喜利を見に来たな。結局2人の出番には間に合わなくて、物販だけ並んだんだけど。あのときは1年後にベルハーがこんなことになるなんて思いもよらなかった。

ロフト

先攻アーバンギャルド、前方にファンの女子が固まっている。メジャーのそれなりに人気のあるバンドとの対バンで休日ということで混雑を覚悟していたのだけれど、意外に余裕のある客の入り。上手スピーカー前後方のエアポケットみたいな空間でステージを楽しませてもらう。
赤い水色のワンピースのフレアスカートの歌姫よこたんこと浜崎容子と赤いヒールで軽やかなステップを踏む松永天馬のツインヴォーカルの歌はなかなか悪くない。サブカルな自意識をすごく生真面目に歌にしているなーという印象。よこたんが「ずっと世紀末でいて」って歌うバラードや、天馬さんがダンボールの棺に入って登場する筋少オマージュぽい箱男の歌、ラストの「さよならサブカルチャー」って曲が印象に残っている。60分のセット。

前日調子の悪かった甘楽がインフルエンザだったことが判明して欠場、今日は4人編成のBELLRING少女ハート。ステージ後方には巨大な甘楽の写真パネルが置かれている。ほんとは甘楽の誕生日(12/24)のお祝いにとロフトが用意していたものらしい。あすの生誕記念になるライヴを含め、年末の活動休止に向けての最後の何日間か欠席となるわけでさぞかし当人は悔しかろう。でも、このあと解体に向かうベルハーにはさらにドラマチックな異常事態が待ち構えているのだけど、この時点ではだれもそんなことは予期していなかった。

「ベルハーファイトー!」「オタちゃんファイト―!おーいえー!」の掛け声にオタが吹くほら貝が鳴り響く。今回ほら貝なんと二重奏。
みずほは青いリボンのツインテ、あーやんは悪魔のツノのカチューシャ、れーれは高い位置のお団子(カイちゃんはいつもどおりw)で登場して1曲目ふんわりと「いんざれいんいんざだあく」、めっちゃかわいい!2曲目以降「サーカス」「エッジ」とハードな曲が続いたから、いつものようにあっという間にみずほのツインテははずれ、あーやんのカチューシャも吹っ飛び、れーれのお団子はほつれまくりだったのだけど、このオープニングのリラックスしたムードがこの日のライヴのムードを方向付けていたように思う。
決して緩いって言うんじゃんなくて、ワンマンに向けてチューンナップしてきた切れのいいパフォーマンスが、大舞台の緊張から解放されてのびのびと披露されている感じ、そういえば前の東京遠征のワンマン「B」の翌日のライヴもそんな感じだった。あのときもあーやんが休養に入っての4人編成だった。
いんざれいん

この日も前日同様新曲が3曲とも歌われた。最初に来たのは前日のワンマンで初披露だった「2SoundDown」。ゴリゴリのベースにハードなギターリフがかっこいいし、出だしのみずほの歌がジョニー・ロットンみたいでイカす。
レゲエ調の「コミュニケーション・カウントダウン」、田中D作曲の行き先不明の不可思議な曲、こんなヘンテコなのにベルハーらしいざらついた歌が切なささえ醸し出す。今回の3曲の新曲で今のところ一番好き。
もう1曲はニューシングルのリードトラックである「Beady Riot」、卒業する柳沢あやのことあーやんがメインヴォーカルを取るストレートなロック曲、憑依されたような鬼気迫るあーやんのパフォーマンスを眼前で味わう。

他にもこの日は好きな曲がいっぱい。序盤では「タンジェリン細胞」を久しぶりに聞けたのが嬉しかった。歌だけでトべる最高のドラッグソング、新曲の変態曲に挟まれて負けずに異彩を放っている。たぶん僕にとっては現メンバーになってはじめて2年ぶりくらいにこの曲を聴けた。
中盤は「ホーネット'98」から盛り上げる曲目で一気に「Beady Riot」になだれ込むのだけど、特に「ホーネット」、いつもは甘楽が巻き舌でガラッパチに歌うパートをさらっとカバーしているあーやんさすが。
終盤はなんと言っても「アイスクリーム」「low tide」という心震えるダークなパフォーマンスから「asthma」の輝かしいクライマックスへの流れ。ずっといつものように上手スピーカー前3列目くらいの位置だったのに「Asthma」で揉まれるうちに真ん中に流され、そして目の前で「チャッピー」がはじまる。ああ。

甘楽のパネルを挟んでふんわりとしたMC。
れーれ「決して遺影ではありません」(あー、みんな思っていても言わないのに(^-^;…)
みずほ「これがカンカンカンの遺影だったらカイちゃんどんな感想?」(なんちゅうフリ(^-^;…)
カイ「もしカイがこのポスターだったら毎日、これが自分なのか、自分が自分なのかで頭が変になる」(さすがカイさま(^-^;!)
れーれ「ゲシュタルト崩壊しちゃう?」(なんとれーれから「ゲシュタルト崩壊」なんて言葉が!?(^-^;)
ステージのパフォーマンスは強くなっても、このあたりの無敵の事故感は最初見た時からぜんぜん変わらない。
最後は観客含めたみんなで「BedHead」の大合唱。幸せな時間。MCが終わっていったん田中Dがステージ後方に戻した甘楽の写真パネルを、みずほが再びよたよたと抱えて前に持ってくる。優しい子だなあ。

アンコール、ベルハーメンバーと共に登場したButchさんにアーバンギャルドが呼び込まれる。よこたんはベルハーに合わせてか、ボンデージ風のビニールのセーラー服。ヤバいw。
アーバンギャルドの新曲「あくまで悪魔」をオケに合わせてコラボ。天満さんの希望もあってオタがオーイング、オイオイ、PPHと掛け声・合いの手を入れまくる。アーバンの時にこの曲、ふっふーふわふわってやりたかったんやー。モッシュの上を天馬さんダイヴしまくり、箱男の段ボールが飛びかい、ステージ上ではみずほがひたすらピヨピヨ言ってる、観客みんな笑顔で心地よい混沌が繰り広げられていた。

前日の赤坂BLITZワンマンがあまりにすさまじくて、正直なところもう自分のなかでのベルハーは勝手に終わったような気持ちになっていた。でも結局、もう1日残ってこの日ロフトでベルハーを見られてすごく良かった。大舞台のプレッシャーから解放されてのびのびとパフォーマンスするベルハーちゃんを、前日のような無茶な圧縮もなくそれなりに余裕のある親密な空間で、至近距離から見ることのできたのは本当に幸せなことだった。
おそらくこれが自分がライヴで見る現行体制最後のベルハーになる。
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【2016/12/24 00:46】 | ライヴ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
BELLRING少女ハートワンマンLIVE「BABEL」(12/22、赤坂BLITZ)
赤坂BLITZで行われたBELLRING少女ハートのワンマンライヴに出かけてきた。

彼女たちのワンマンライヴとして2016年は1月2日にZepp東京で「Q」、4月30日に東京ドームシティホールで「B」と題された2回の大規模なワンマンライヴが実施されている。TDCHの「B」は僕も見に行って、いいライヴだったと思うのだけど、集客面では厳しいものがあり、第三弾として年内に予定されていた「K」は延期されたままになっている。
そんな中、10月に主要メンバーの年内卒業とグループ自体の年内での一時活動休止がアナウンスされ、現行体制最後の大箱ワンマンとして発表されたのが今回の「BABEL」となる。朝倉みずほの卒業と柳沢あやののソロ転向に加え、ワンマン直前の12月19日に行われた「Shallow Grave・ベルベリー」において新体制の中心になると目されていた甘楽の新グループ移籍も発表され、ファンを驚かせたばかりだ。
現行体制最終日である大晦日のPassCodeとのツーマンは即完売で取れず、その後夜行われると言われる最終公演はいまだ発表されず、参加できるかどうか甚だ怪しいとあっては、みずほ原理主義者の自分としてはこの大舞台を見ておかない訳にいかないだろう。たぶんもう二度と着ることのないだろうみずほのサイン落書き入りのピンクのTシャツでキメて駆けつけた。

「Q」「B」のような立派なステージセットは今回はなく、シンプルに黒い背景にスクリーンが下がっており、背景の下には一列に転がしといわれる照明がいくつか並べられているだけ。ステージが暗転するとスクリーンにゆっくり「BABEL」という文字が浮かび、消えて、スクリーンも上げられてしまう。「ベルハーファイトー!」の掛け声が聞こえていつものように「ヲタちゃんファイト!」を返すと薄暗い舞台に静かにメンバーが現れ、ピアノのイントロに被さる銃声のSEと共に1曲目「WIDE MIND」が始まる。真っ赤なライトに照らされて始まるモリコーネ風の勇壮な曲からずんどこに転調する、ベルハーを代表する馬鹿ナンバー、いいオープニングだ。

「GIGABITE」「get rid of the Chopper」とヘヴィな、なおかつどこかで聞き覚えのあるギターリフがイカすゴリゴリのロック曲でがっちり客をつかむ。いつものように前方上手PAよりに陣取っていたのだけど、早くもかなり圧縮がきつい。「Q」も「B」もいずれも満員には程遠い入りで、今回の赤坂BLITZはこの2つの会場に比べれば小さめの会場とは言え、平日開催ということもあり集客が危ぶまれていた。後ろの方までは良く見えないけれど、フロアはほぼ満員に詰まっているようだ。
大好きな「ホーネット’98」の歌いだしで合わせて声を張り上げながら早くもこみ上げてしまい、いかんいかんまだ始まったばかりだと抑えるものの、続いて「チャッピー」が始まるともうこらえきれない。定番のつなぎなのに、まったく困ったものだ。今回は特殊効果は「Chopper」のテープの噴出くらいであとは派手なことは行わず、ひたすらシンプルな照明だけでキレのいいパフォーマンスをしっかり見せていくということのようだ。
薄暗いステージ上で一列に並んでゆらゆら揺れていた5人が、背後から照明で複雑に絡み合うシルエットとして浮かび上がり、さらにギターが激しく唸る間奏部にいたって真っ白なバックライトの中で激しく踊り狂う「アイスクリーム」を見ていると、このシンプルなステージ演出は、現行の体制を送る晴れ舞台としてはベストの選択だったと思う。

青白い照明の中でクールなフォーメーションパフォーマンスが繰り広げられる「クロノスの鎌」から初期ベルハーらしいわちゃわちゃ感が楽しい「プリティシャロウ」とひさしぶりにセカンドアルバムの曲を見られたのはうれしい。どちらも今のメンバーで歌われるのを僕が見るのは初めてだ。そしてこれもあまりやらない、でも今日やらないわけにはいかないみずほのラップ曲「ライスとチューニング」、でっかいどうそうほっかいどう!卒業が発表されて以降僕が見た時はずっとそうだったような気がするが、この日もみずほは終始マイペースににこにこ楽しそうで、それでいてパフォーマンスのキレは5人のうち随一という安定感。いや安定の不安定感とか力強い不安定さとか変な表現しか浮かばないな。

ベースがゴリゴリにハードでかっこいいこの日初披露の「2SoundDown」やもうすでに披露されているレゲエ調の「コミュニケーションカウントダウン」などベルハーらしい一筋縄でいかない新曲を交えて、華やかな七色のトップライトの下で艶やかに踊る「The Victim」から「Karma」「僕らのWednesday」という楽しさしかない流れで、開始から70分たったところで小休止が入る。いつものようになんのアナウンスもなく暗いステージでメンバーが三々五々水を飲んだりぶらぶらしたりする2分間。カイちゃんが羽根をつけて戻ってきて、前半羽根がなかったことに初めて気づく。

後半ではまず「Orange Slumbers」が嬉しかった。セカンドアルバムに収められたシューゲイザー風の曲。現行メンバーによる躍動感のある新しい振り付けを最後に見ることができて良かった。
この日発売のシングルに収められた新曲「BEADY RIOT」は、みずほとともに現行ベルハーの核であるあーやんこと柳沢あやのをセンターに据えたハードなロック曲で、本来ふんわりした声の彼女が見せる凄みが見どころ。これもサードアルバムでは人気の「憂鬱のグロリア」をはさんでの「rainy dance」が始まると、フロアの圧縮は前半最高潮を迎え、あーやんのソロに向けてこの日最大のリフトが押し寄せる。あーやんが抜けるとフロアの雰囲気もまた変わるのだろうな。

ここで田中ディレクターから「物を投げるな」というアナウンスが入り、いったんクールダウン、そしてしずかに「ROOM 24-7」がはじまる。ここから以降の本編終盤のパフォーマンスがすさまじかった。静かに歩み去る「24-7」の足音のエンディングからヴォイスの多重録音で制作された基地外じみたオケの「男の子女の子」が始まり、そして不安を掻き立てるようなオープニングから後半激しくノイジーな盛り上がりを見せるゴシックな「タナトスとマスカレード」へとつなげられ、「サーカス&恋愛相談」を挟んで「low tide」という沸き曲を封じたベルハーにしかできないでシリアスな曲の連続。「サーカス」は「エッジ」などとセットで歌われることが多い代表曲だし、中間部で記念撮影の「パシャ」があるから沸き曲のイメージが強いけれど、ダークな曲調と例の高速ヘッドバンギングから天を指さしてステージ上を右往左往するキュートな振りつけでお馴染みのエモーショナルなパフォーマンスは、続く「low tide」とともに彼女たちの代表曲にふさわしい。
薄暗いステージ上でシンプルな照明で照らし出される5人のパフォーマンス、特に背後の足元からの青いライトだけで始まる「low tide」は、やはり特別だ。中間部でステージ中央に一人ぽつんと佇んで「ランラン…」と歌う声を絞り出すみずほの悲痛な表情、さっきまでヘラヘラしていた彼女のスイッチの入り方に驚嘆する。燃え上がるかのようなまっ赤なライトに切り替わってメンバーが絶唱する「あと少しこのままでいれたら」というフレーズで曲が容赦なくぶちぎられ、アルバム通りの曲順で「鉄の街」がぼんやりと始まる。力が抜けた不安定な歌声が魅力のこの曲、この日明らかに調子が悪く「low tide」で声を使いはたしてしまった甘楽が歌えずに悔し涙を流すシーンもあったけれど、それすらもこの曲にはふさわしいように思える。
そしてみずほの唯一無二の強い歌声で始まる「Starlight Sollow」。「世界が終わるわけじゃない私消えるわけでもない」の歌詞にセンチになるなって方が無理だ。

ここでこの日初めてのMCが入って「次で最後、「BedHead」」って告げられた時は「え、早いよ」って思ったけれど、その時点でもう2時間以上が過ぎていた。マジか。沸き現場として認識されがちなベルハーの本質が優れたパフォーマンス集団であることを示す本編を締めくくる選曲としてはまったく文句はない。

もちろんまだまだやるべき曲が残ってる。TOのみうらさんの先導でアンコールを求めるベルハーコールが起こる。
ふたたびするすると下りてきたスクリーンに、歴代のメンバーのクレジットが流れ、現行メンバーの今後の進路について説明される。そしてその中で、活動休止期間を経て仮眠玲奈とカイが新メンバーを加えて復活するときは「BELLRING少女ハート」の名前ではないことがさらりと告げられる。
悲鳴に似たうめき声が混じり、一瞬ベルハーコールがぐにゃりと歪む。ベルハーが、ほんとうに終わってしまう。

こちらの思いをとは関係なく、アンコールは五色のポンポンを振りながら「BEYOND」で賑々しく始まり、「夏のアッチェレランド」「UNDO」といった爽やかなポップ曲につなげ、「或いはドライブミュージック」でいったんクールダウンしたのち「asthma」「The Edge of Goodbye」という定番のアゲ曲で締めくくるヒット曲連発のボーナスセット。

みずほのSuperstar Butch物真似による「乗るしかないこのビッグウェーブに!」に導かれて始まるアンコール2曲目「夏のアッチェレランド」で、あらかじめヲタちゃん有志によって配られた色とりどりサイリウムが会場じゅうで点灯される。赤坂BLITZを埋め尽くすたくさんの観客を見たいと望んでいたみずほに、願っていた光景を見せることができただろうか。「夏が終わりを告げるころにはもっと君を知っていたかった」…その楽しそうな笑顔と心なしか潤んだように見える瞳を見つめながら、ああ、ほんとうに夏が終わってしまうんだと思い知らされていた。

最後に5人のメンバーがそれぞれ感想を述べて退場して、それでもまだ止まないダブルアンコールの求めに、田中ディレクターの「いいのね、死んでもいいのね」なんてアナウンスに続けてメンバーが登場し、ふたたび「The Edge of Goodbye」のイントロが鳴り響く。ヤケクソで沸き立つ場内、そしてそれもラストの落ちサビがいつまでたっても終わらないいわゆる「エンドレス・エッジ」。いままで何回かライヴで経験した「エンドレス」ヴァージョンはせいぜい4~5回程度のループだったと思うのだけど、今回は後で田中ディレクターが明かしたところによると「在籍したメンバーの数に合わせて」13回リピートしていたらしい。馬鹿じゃないかw。
みずほは「あっれー?」とか言って楽しそうにひたすらじゃんけんを繰り返してるし、柵の上で煽るあーやんは苦笑いしている。カイちゃんにいたってはずっとステージ上で寝ころんで足をバタバタさせながら「嫌だー嫌だー」と駄々をこね続けている。10分以上に及んだだろうか、ぐっちゃぐちゃのサイテーの地獄のような、でも笑うしかない汚い現場。アーティスティックなパフォーマンス集団であり、ポップな正統派アイドルでありながらも、かつてそのパフォーマンスをさして学芸会以下と言われ、また最悪の厄介現場であるかのように喧伝されて「東京最凶」を自称したベルハーの、最後っ屁。ようやく最後の「いまサヨナラ」に行きついたときには、汗でドロドロになりながら、これですべて終わった、と思った。その時は。


昔バビロンの民は人類の英知を結集して神に届かんとバベルの塔を積み上げた。怒れる神が人々の言葉を乱し、お互いの意思疎通をとれないようにしたため、人々は怯え、争い、散り散りになったという。ベルハーやそのファンたちもは神の怒りに触れたのだろうか。いやちょっと待て、ベルハーの「神」って今日も時々天の声を発していたあいつじゃないのか?ファンの気持ちを弄ぶようにベルハーを解体に導いた気まぐれなベルハーの創造主。我々は彼の掌の上で踊るコマにすぎなかったのか?
だが今思えば、共通の言語を失い、打ち砕かれたのはおそらく彼も同じだったに違いない。

Communication Countdown
言葉の次に とめどなく溢れ出すエレジー。

ばべる

外に出たら激しい雨だった。
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【2016/12/23 15:44】 | ライヴ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
Hauptharmonieツアー「唇を奪いに行く」(12/4、アメリカ村FANJtwice)その2
ベルハー・ヤナミュー以外のグループについてです。

ヤナミューの物販に並んでいて我儘ラキアが見られなかったので、実質前日の味園ユニバースの出演者ばかり。だけど、奥行きのある高いステージでパフォーマンスが良く見えたこともあって、この日観た5組に関してはそれぞれ前日の公演より強い印象を受けた。
一番手のCure。については前日の方が晴れ舞台だったのかもしれないけれど、この日の方がフロアの空気が親密で、のびのびパフォーマンスできていたように感じた。
じゅじゅは後方でじっくりステージ眺めることができて、完成度高いな、と思った。歌はかぶせてるんやね。

これまたヤナミューの物販とかぶっていてとかぶっていて前日のユニバースではまともに見られなかったHauptharmonieを、前方でじっくり見ることができた。新体制になってからは先月11月のユニバースのIDOL ROCKS!以来、一月ぶり2回目になる。
新体制でメンバーは大きく変わったけれど、ボーイッシュにショートパンツで煽りまくるじゅのさんと、子供声キャラだと思ってたのがいつの間にか色っぽくなってなんだかよくわからないことになってるぴっちゃんというキャラの立ったオリジナルメンバー2人がフロントをしっかり固めているのが強い。
さらに新メンバーたちが強力で、特に一番最近に加入した寿(すい=元ゆるめるモ!のもね)が、ウェディングドレス風の衣装で華がある。ライヴ冒頭からステージの真ん中で新曲の紹介したり、早くもセンターとしての貫禄すらある。他のメンバーも独特の空気を持つちがちゃんはじめ個性派ぞろい、さまざまなイロドリを付けている(実はもうひとりメンバーがいて本当は7人らしい)。
冒頭のハードな新曲をはじめ、3曲目のスカの自己紹介ソングなど音楽的には以前からの路線を維持していて、好みの感じ。初期からのお馴染みの「nerve」リスペクトのスカコア曲「Temptin10 Attempts of ~」からiアゲ曲続けて一気に盛り上げにかかる。もしかしたらベルハーのときより荒っぽく盛り上がっていたかも。
終盤に歌われたちょっと「映う」あたりを思わせるピアノとギターをフィーチャーしたロック曲(「Until,her voice caused a lump in my throat. 」という曲らしい)がかなり染みた。例によって英語詞は発音も詞もインチキくさいんだけど、モニターに足をかけて前傾姿勢でじゅのさんがシャウトする別れの歌が、直前のベルハーのラストの「チャッピー」で過剰に感情的になっている自分の中で呼応して切なくてしょうがなかった。いや完全に個人的なもんですみません。
会場の時間が迫っていたためアンコールなく物販に。おそらくすいちゃん生誕企画用にとジェントルメンから配られた赤いサイリウムの出番がなく残念。

[Hauptharmonieセットリスト]
1. 持たざる少女のスウィートバレット(新曲)
(MC)
2. yearing
3. ハウプトハルモニーの大脱走
4. Tempting 10 Attempts of Temperance
5. 唇を奪いにいく
6. Kidnapper Blues~人攫いの憂鬱~
7. Until,her voice caused a lump in my throat.
8. LAST CHANCE(幸福の妨げ)


ハウプトをちょうどこのFANJtwiceで初めて観たのが去年の夏、共演は細胞彼女、amiina、Classic Fairy、Peach sugar snow、KOTO、そしてベルハーという面々だった。
それぞれに独自の音楽性で活躍を期待されていたユニットばかりだったのだけど、細胞彼女は今年、Classic Fairyも昨年末に突然活動終了し、pssもまさにこの日東京でアイナさんの卒業ライヴが行われて幕を閉じている。今年特にこういう作り手の音楽的冒険が目立つグループで大きな変動が目だっているように感じるのは、制作・運営チームの音楽的エゴが必ずしも演者と共有されているわけではないというところに一因があるのだろうか。大きく形を変えながらもamiinAとHauptharmonieがちゃんと独自の音楽的な面白さを維持しながらサヴァイヴしてるってのはすごいことやと思う。願わくは来年のベルハーもそんな風に戻ってきてほしいと思う。
とはいえ、ファンとしてはやはりフロントの演者あってのアイドルグループなんだ。あのメンバーのあの歌が良かったのになあという気持ちとのはざまで揺れるんだ。
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【2016/12/05 23:04】 | ライヴ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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