雯(ぶん)2011(5/15、心斎橋クラブ・クアトロ)
クアトロで行われたぶん2011というイベントに出かけてきました。
「ぶん」というのは、関西でライヴ製作などを手がけ、今は亡きフェスティバルゲートのBridgeのPAも務められていたクリアスポットの奥成さんの娘さんぶんかちゃんのことで、5年前に亡くなったぶんちゃんを追悼して毎年行われているのがこの「ぶん」というお祭りなのです。
今回もメインのステージと後方に準備されたサブステージを交互に使って、ぶんちゃん自身がともに活動した音遊びの会のメンバーや、ブリッジにかかわりの深い関西のアーティストをはじめ、大友良英や少年ナイフ、原マスミといったちょっとしたビッグネームまで14組のアーティストが登場しました。

ドラびでお。今回はいままでのドラムを使ったシステムではなく、ジャミネータみたいな手持ちのパッドを使った新システムを主に使ってのステージです。前回このイベントに出た時には子供の前でエロネタやってたいへん怒られたとのことで、エロこそないけれど、最初から「キル・ビル」やヤクザ映画を使った血まみれの映像をサバスやフー、パープルといったハードロックリフでスイッチする妥協なしのステージでした。

サブステージからラッパの音が聞こえ、三田村管打団?が登場。演奏しながらぞろぞろ客席を通って、メインステージにあがっていきます。この辺で、ああ無理やりでも妻子も連れてくればよかったと後悔したり。
サブステージのDODDODOをはさんでメインに登場はかきつばた。POPO山本さんのポケットトロンボーン?をフィーチャーしながら、ロックっぽい疾走感あふれるグルーヴを発揮します。
続いてサブステージは梅田哲也を声のゲストに迎え、鈴木裕之のあの絵をフィーチャーしたバカ卍の紙芝居、ニヤニヤ。

前半のハイライトは大友良英をゲストに迎えた音遊びの会だったと思います。前半はドラムやトロンボーンなどをフィーチャーしたパワフルなロックっぽい演奏。後半はピアノやベルなどで細心の注意を払って音を配置していく静かな演奏、どちらも演奏者の音を出す喜びにあふれていて、また、音そのものにも強度があって、今回初めて彼らの演奏に触れて、かなり度肝を抜かれました。

サブステージのPOPO。トランペットとアナログなキーボードの音に心からのびのびと出来る、本当に大好きなバンド。
メインの微音生(びおんせ!)はエディ+ビル+マーコンによる新バンド。怖+マーコンなのか、ゑでぃまぁこん+ビルなのかどっちだろと楽しみにしていたんだけど、どちらでもなかった。エディさんがキーボード弾きまくり、ゑでぃまぁこんの時の澄んだ歌声ではなく、怖の時のデス声に近い押し殺したような歌い方で歌う、NW色強い不思議なポップでした。
サブステージのbikke、いつものようにジャリっとしたエレキの音に乗せたまっすぐな歌。子供への愛をストレートに歌う名曲「ゼロ」に始まり、森高千里の「休みの午後」のカヴァーなど。

メインステージ、結成30周年の少年ナイフ、赤青黄の3限色の手作り衣装で登場。「ツイスト・バービー」「コンクリート・アニマルズ」に始まり、「寿司バーソング」「アニメ現象」ととばしまくり。このメンバーのナイフは初めてなんだけど、若いリズム隊のスピード感ある演奏とのコンビネーションばっちりで直子さん弾きまくり、歌いまくり。もうね、少年ナイフは宝だと思いました。bikkeさんやかえるさんといった僕と同世代の方々から、音遊びの会メンバーや、もっと小さな子供たちまでみんな本当に楽しそうにニコニコしながら踊ってるんだもの。「バナナチップス」「オレンジの太陽」から最後の曲は最近の曲かな。
「少年ナイフで初めてクアトロがモチベーション発揮したw」by大友良英。

サブステージで弾き語りするかえるさん(細馬宏通)、「転出」などオリジナルも良かったのだけど、「We can be Heroes/Just for one day」を「霧の中でいま/一緒にいよう」と歌ったボウイ「ヒーローズ」カヴァーが素晴しかった。

大友良英with梅田哲也。gdgd気味なかけあいから、おもむろに歌いだしたのは加川良「教訓1」。大友さんがこの歌を歌いはじめたのはもちろん地震よりずっと前のことなんですが、いま福島の状況を踏まえて歌われるとまた切実な意味を持ちます。梅田さんの回転装置とぶくぶくのノイズを生かした静かな演奏から、一転ギターノイズの嵐に。そしてgdgd気味に撤収。

トリは原マスミ。前ムジカで見たときも印象強かった「ブレーメン」と「海のふた」を最後に。「海のふた」の詞と歌の喚起力、すばらしいなあ。

多くのアーティストがぶんちゃんの思い出を語り、あのロクでもない(笑)ドラびでおですらステージのラストにぶんちゃんの在りし日の映像を使った曲を演奏して観客の涙を誘っていました。僕はブリッジも結局2、3回しか行かなかったし、音遊びの会も今回始めてみたくらいだから、ぶんちゃんのことも実際にはよく知らないのだけど、会った誰もがニコニコと笑顔になるような天使のような人だったんだろうな、と思いました。なぜなら、今日のライブが最初から最後までずっとニコニコ頬が緩みっぱなしの楽しい時間だったのだから。


物販でゑでぃさんから微音生のカセットとゑでぃまぁこんやちんぷんかんぷんなどが収録された、立派な冊子付きのPONGKONGレーベルサンプラーCD-R「ポンコン人」、直子さんから少年ナイフのバッジ購入。
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テーマ:ライヴレポ・感想 - ジャンル:音楽

【2011/05/22 01:16】 | ライヴ | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
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コメント
>おかもとさん
お、お久しぶりです。覚えてますよ、ほら「港町ラプソディ」…「色街エレジー」…

なにはともあれ、「My Back Pages」です。
川本三郎の自伝が原作というところで私もいまひとつ食指が動きません。まあ山下監督の作風的にも世代的にも、団塊万歳にはならないとは思いますけれど。
タイトルになったディランの曲はかっこいいです。The Byrdsのヴァージョンがお気に入り。
【2011/05/22 23:33】 URL | takut #-[ 編集] | page top↑
ご無沙汰してます。おかもとです(だれやねん)。

おもしろそうなイベントですね。

それはそうと山下敦弘監督のビッグタイトルが来ましたね!

個人的にはノルウェイの森といいあの変の時代はよくドラマとか映画になるんですけどなんか興味がわかないんですよね。。。
だからなんやねんっていう90'S世代です。

とりあえず、WOWOWでリンダリンダリンダ観ます。
【2011/05/22 13:02】 URL | おかもと #-[ 編集] | page top↑
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