山本精一presents大ミュージカル"水道メガネ殺人事件"~すごいロボット宇宙人の世界編(4/17、難波BEARS)
山本精一によるミュージカル「水道メガネ殺人事件」は1994年4月に京都と大阪で初演された。
大阪公演は4月7日心斎橋ミューズホールで、共演はアルタード・ステイツと大友良英(tt,g)+ジョン・ローズ(vn)+ネルソン・ヒュー(fl)。なぜそんなに詳しいかといえば、ちょうどこの日のライヴから、見たライヴの記録を付け始めたからだ。
前年1993年1月にソニック・ユースの大阪公演(フェスティバル・ホール)の前座で観たボアダムスのパフォーマンスに衝撃を受けて、7月のFANDANGOにおけるボアダムス2Daysを皮切りに、12月「Ah-Woot-Rapp」(メルツバウ/マゾンナ/暴力温泉芸者/電動歯/花電車)、1月NOVO-TONO、2月「Ah-Woot-Rapp」(RUINS/UFO OR DIE/想い出波止場/高円寺百景)とボア周辺のライヴに通いだしたところで、次から次へと登場するけったいなバンドの数々に、当時は録音機器なんかも持ってなかったし、これはちょっとメモしとかなければ、とか思ったのだろう、何事も長続きしない自分にしては、3年くらいは続いたからまあたいしたものだ。
肝心の内容についてはそっけなく「関西アンダーグラウンドオールスターズによる珍妙なミュージカル(?)」とだけメモされていて、ほとんど思い出せない。備忘録というのは書いたら書いたで、安心してすっかり忘れてしまうものらしい(少なくとも自分の場合)。「オールスターズ」の面々も、当時は(まあ今もだけど)誰が誰だかさっぱりわからなかった。すでにライヴを見ていたマゾンナの山崎さんや想い出波止場の2人以外に、なぜだか須原さんだけは(バンドマンとして演奏しているところを観たことなかったにもかかわらず)ちゃんと当時から顔と名前が一致していたのが大きな謎である。東瀬戸悟さんのAUGENからのちにこの時の模様を納めたビデオが発売されたけれど、本当にゴミとしか言いようのない物も含めいろいろなガラクタオブジェがついていて、ああ、そういうライヴだったな、と満足してたぶん一度もビデオ本体は再生していない。(ガラクタの中に混じっていたバグルスのシングルは何回か聞いた)

そしてここからが本編。前置きが長いのは、いまさらレポをアップするだけじゃ何だし、昔話でお茶を濁して、ということでは断じてありません。
さて、ステージには白い幕が張られ、ベアーズは超満員。
水道メガネ?開演前
幕の向こうで「Over The Rainbow」の節で「水道メガネ殺人事件のテーマ」が歌われ、幕が開く。ボーカルはFoxの進藤ユカで、以下、彼女のチャーミングなジャズソングをフィーチャーしたバンド(山本精一(g)・須原敬三(b)+ds)のノイズ交じりの微妙にネジの外れた演奏の合間に、脈絡のない寸劇が繰り広げられる趣向。
・剣を持ったロボットに追い回されるドイツ人のモノローグ
・唄「Java Jive」
・釣り師
・一升瓶を抱えたヨッパライとヘロインマリファナ売りのおばさん、30年ぶりの母子の再会。
・唄「月光値千金」
・加齢臭に悩む32歳の女性の感動秘話。
・スポーツ紙を片手にひとりごちる来日中のセルジュ・ゲーンズブル。
・「夢の中へ」弾き語り。
・ジョニーを機関銃で射殺するヘロイン売りのおばさん女スパイ~ブルーズ
・唄「L-O-V-E」
・米とぎマゾンナ
・ご飯大好き超能力少年の孤独
・唄「オー・シャンゼリゼ」
・浴衣姿の幽霊による尺八演奏
・招き猫と茶会「星になりたかった」~ブルーズ
・バンドドラマーの小話。オチはない。
・ロボット対ドイツ人のクライマックス/「メタクリティーク」~意外な犯人~ノイズ
・フィナーレ「ケ・セラ・セラ」~「水道メガネのテーマ」
・山本精一口上
水道メガネ?NANI 水道メガネ?ガンジー
ロボットと戦うドイツ人は砂十島NANI、とんがり鼻つけたらまんまヘンな外人。
セルジュ・ゲーンズブルの吉田ヤスシは、そういえば94年の時も強烈な印象で、のちにナスカ・カーやスパスマムを見て、「あ、あの人!」と思った。
マゾンナのノイズ発生装置で米を研ぐパフォーマンスで大いに沸かせてくれたのはウルトラファッカーズの河合カズキ、超能力少年の学ラン姿が妙に似合っている。
「夢の中へ」を弾き語りしたのはベアーズPAの保海良枝で、「仕事もせなあかんし」と言いながらセッティングする姿が笑った。
ガンジー石原の尺八幽霊、つるつるの頭頂部にアセチレンランプよろしくローソクを立て、垂れるロウの熱さに耐えながら熱演。
仲良しになったはずのロボットとドイツ人の間に再び緊張が訪れるクライマックスには、アップテンポの緊迫感あふれるジャズBGMと、さらに山本精一による哲学書朗読がかぶさり、そして明かされる「水道メガネ」の正体は…!?そうだったのか!
フィナーレは「ケ・セラ・セラ」。出演者総出でヤケクソ気味に執拗に繰り返されるリフレインはしまいに感動的な祈りのようにも、また、悪意に満ちた呪詛のようにも聞こえてしまった。いかんいかん、深読み禁止。

「ケ・セラ・セラなるようになる/明日のことなど/わからない」

水道メガネ?フィナーレ
再度「水道メガネのテーマ」(キーを間違えてやり直し!)で美しくエンディング…とガンジーさんの無謀なダイヴwで混乱の中幕が閉じ、浮かび上がるエンドタイトル。さらに山本精一のキレ気味の口上に爆音のダニエル・ジョンストンがかぶさって90分の壮大なミュージカルは終わりを告げたのだった。

物販で94年のVHS(とガラクタのセット)が売っていたのに驚いた。東瀬戸さんに「まだ売ってたんですね」と聞いたら「廃盤じゃないよ、注文があれば作りますよ」とのこと。さすが大阪商人!この日のビデオも、ぜひともAUGENから発売して欲しいところ。

なんだ普通にアマゾンで買えるんやww

昔話ついでに。94年の大阪ミューズホールの水道メガネのフィナーレは、Mの「ポップ・ミューヂック」で大騒ぎだった。このあと大友+ローズ+ヒューがトリで、アンコールでこの3人にオルタード・ステーツを加えたセッションがあったのだけど、乱入した山本さんはギターも弾かず、どこからはずしてきたかMUSE HALLの看板振り回して「エンタテイメント・スペース!」とわめき散らしておられたのだった。
当時山本さんは毎回ライヴの度にキレたり客なじったり、コワかった。今もまあ、やってらっしゃることはほとんど変わらないね。ブレがないw
[山本精一関連ライヴ]
?省略
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【2011/04/22 23:52】 | ライヴ | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
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コメント
>す さん
あ、そうでしたね、そのまま唄に入ってましたね。今日帰ったらこっそり修正させていただきます。
しかし、女スパイだったのか…。
コメントありがとうございます。
【2011/04/23 08:34】 URL | takut #-[ 編集] | page top↑
ジョニーを機関銃で撃つのは進藤さん、「女スパイ」らしいです。
【2011/04/23 01:47】 URL | す #-[ 編集] | page top↑
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