山本精一うたものソロアルバム『PLAYGROUND』レコ発ワンマンライブ(10/10、梅田Shangri-la)
山本精一のアルバム「Playground」の発売記念ライヴをシャングリラで見てきました。
パーソネルはずっと山本さんのうたものソロではサポートをつとめている須原敬三(b)とアルバムにも参加している千住宗臣(ds)。去年くらいからPlay groundとして活動しているメンバーです(今回は山本精一& the PLAYGROUNDという表記でしたが)。

・まずは山本さんひとりで登場、新アルバムの「日蝕」から静かにスタート。ステージ上にはいつものヘッドの欠けた黒いのとサンバーストの2本のストラトにアコースティックギターが。この日は基本はサンバーストのストラトを使用、本編終盤で黒いヤツも使っていましたが、アコギは使わなかったと思う。

・3曲目「飛ぶ人」から千住さんが登場。ただリズムキープするというより、山本さんの演奏に乾いたパーカッシヴな音の装飾をつける感じ。「めざめのバラッド」で聞かせてくれた細かい装飾的なスネアのフレーズは、ギターのけったいなイフェクターのかかった音とあわせて、曲のシニカルなムードに見事にはまってました。ライヴの後半演奏がハードになっていくと、ちゃんとシャープにバシバシ叩きまくっていて、どうでも対応できる人なんだと感心。

・アルバムの曲はCDでは比較的コンパクトにまとまっているのだけど、やはりどの曲もライヴならではの脱線ぶりが燃える。なんといっても須原さんが加わった5曲目「めざめのバラッド」、突如暴走するキメのパートのお三方の息の合い方の見事なこと。

・中盤で3月に出るという次のアルバム(もうレコーディングもはじまっていると!)に入る新曲を2曲披露。といっても、どちらも初めて演奏する曲ではない。1曲はこないだのshin-biでも演奏していた曲で、中間でテンポチェンジをはさみながら、全般的に初期のニール・ヤングのような轟音ギターロックに仕上がっていてかっこいい。もう1曲は去年の想い出波止場のツアーでも2回ともやっていた曲。これも山本さんの代表曲のひとつになりそうなストレートなフォークロック曲。どちらもストレートにロックっぽいバンドサウンドで、アルバムが今から待ちどおしい。

・本編終盤「PLAYGROUND」からの曲が続く。「なぞなぞ」からの「名前なんてつけたくないうた」も含め、どれも羅針盤解散後、しばらくのブランクをはさんだ後にソロや須原さんとのデュオで歌われてきたおなじみの曲ばかりだ。ネガティヴな面もポジティヴな面もないまぜになった不思議な心象風景。でもそこには必ず底に希望がある。その中でも特に最初期から歌われている「待ち合わせ」は、いちばんコンパクトにポップに、つまりは最も多くの人に訴えかけるように仕上がっている。
「光は今も遠く/誰かが窓を開けた/冷たい夜の粒を/誰かの部屋に放つ/出会いはいつも孤独/きれいな人に出会い/小さな闇に気づき/その闇は次第に深い朝へ帰る」

・ギターが豪快に唸る「Days」で本編は終了し、アンコールその1は洋楽カヴァー2曲。ヴェルヴェッツの「Candy Says」はshin-biでもやっていたけれど、ニール・ヤングのこの曲はたぶん初めてじゃないかな。「After The Gold Rush」のアルバムの中では比較的地味な曲で渋い選曲。

・2度目のアンコールはこれまたおなじみになりつつあるジャックスの「時計をとめて」から。いきなり山本さんに「最初のとこやって」と振られて「ええー」とか言いながら歌いだす須原さんの声が、この曲にはかなりぴったり。

・「まさおの夢」から「夢の半周」へ、問答無用の山本精一ソロ名曲選。千住さんがブラシに持ち替えて叩く「夢の半周」にはいろんなことを思い出して、ちょっと泣いてしまいそうになる。でもいいのさ。「らーらーららららー」。

・「大阪の人には贔屓したいしな」とか言いながら3回目のアンコールに登場、ムーンライダース岡田徹さんの作曲によるya-to-iの名曲「空の名前」。須原さん千住さん退場して、これで終わりかと思いきや、山本さんひとりで「Playground」のラストを飾る「ふたつ木のうた」で〆。この曲なんかどこかのCMに使われていてもおかしくないな。

gdgd抜き、スカムテイストなしの2時間10分にわたる大盤振る舞いは正直予想以上でした。この3人のコンビネーションは今までの中でも最高だったと思います。いろんなけったいなことに対応できる人たちだからこそ、ストレートなロックサウンドがほんとにかっこいい。「新曲」の出来具合からして、次回ニューアルバムのレコ発はさらにロック色強くなりそうで、今から楽しみです。

山本さんのMCによると3月のその新しいアルバムの前に、今回の「Playground」のアコースティック版がでるらしい。今回はそのサンプラー的な意味合いの(?)3曲入りCD-Rがオマケでもらえました。さらに物販では「大阪限定」と書かれた「Playground Acoustic Pre-version」という6曲入りのCD-Rも販売していました(中身は未聴なので、オマケのRとどう違うのかは不明)。ジャケットが6種類あってけっこう可愛かったので1枚買ったところ、段ボール箱に無造作に放り込まれたガラクタの中から好きなものを取れとのことで、適当に取ったら、「一楽さんの落し物」とマジックで書かれた小さな包みが当たったww
[セットリスト]
1. 日蝕
2. 赤ん坊の眼
3. 飛ぶ人(Phew)
4. PLAYGROUND
5. めざめのバラッド
6. 鼻(Phew)
7. (目が覚める前に朝は終わった)
8. (歩き疲れて座り込んでいる夜は)
9. 宝石の海
10. 水
11. 待ち合わせ
12. 名前なんてつけたくないうた
13. DAYS
(アンコール)
14. Candy Says (Velvet Underground)
15. I Believe In You (Neil Young)
(アンコール2)
16. 時計をとめて(ジャックス)
17. まさおの夢
18. 夢の半周(NOVO-TONO)
(アンコール3)
19. 空の名前(Ya-To-I)
20. ふたつ木のうた 

2010/10/10, 梅田Shangri-la
山本精一 & the PLAYGROUND
 山本精一(g,vo)
 須原敬三(b)5-19
 千住宗臣(ds)3-19


[関連ライヴ]
Presentation67 JB+Play ground(2010/7/10、四条烏丸shin-bi)(Play ground)
Presentation47 Phewとbikkeと山本精一(2009/10/2、京都四条烏丸shin-bi)(山本精一、bikke×phew)
JOJO広重・山本精一・スハラケイゾウの早川義夫大会(2009/9/11、難波BEARS)(山本精一・須原敬三ほか)
PLAY GROUND(2009/8/4、京都磔磔)(Play Ground)
FROG MEETING 2008(2008/11/3、木屋町UrBANGUILD)(山本精一+須原敬三)
混沌、そして青空(2008/9/28,扇町ムジカジャポニカ)(山本精一×須原敬三)
FUJI ROCK FESTIVAL 2008~第2日目(2008/7/26、新潟県苗場スキーリゾート)(ザ・トリオdeフォークジャンボリー)
山本精一と金属人間(2008/4/6,アメリカ村Alchemy Music Store)(山本精一と金属人間)
Stock Room 3rd Anniversary『よるの階段』(京都拾得、8/18)(山本精一と怪獣教室)
"Surf's Up vol.3"(2007/1/6、なんばBears)(山本精一と幽霊バンド)
山本精一と幽霊バンド(2006/11/19、姫路EASE)(山本精一と幽霊バンド)
SONGS vol.1(2006/7/8、新世界BRIDGE)(Phew×山本久土×山本精一)
羅針盤 in Psychedelic Wonder Land(2004/10/15、心斎橋クラブクアトロ) (羅針盤)
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テーマ:ライヴレポ・感想 - ジャンル:音楽

【2010/10/12 00:26】 | ライヴ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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