想い出波止場4days~想い出波止場LIVE(Spanish Surrealismo version)(12/6、難波BEARS)
ベアーズの想い出波止場4Daysの最終日に行ってきました。
どうせ開演7時とか言っても実際に始まるのはベアーズ時間で7時半ごろだろうと思って開場時間の6時半をちょっと廻った頃にいくとすでに定刻開場していて、もう前3列くらいは気合の入った人たちが立って待っていて壁ができてます。開演の7時20分頃までには後ろの方まで結構な数の人が詰まってました。
登場したのは基本的に前回のツアーのコアメンバー、ステージ向かって左から西(Keyb)・津山(b,vo他)・NANI(ds)・山本(g,vo他)。山本さんはいつもの黒いストラト、帽子も前回の怪しいハットではなく鳥打帽です。おもちゃラッパを吹いたくらいで前回駆使したサンプラー風の装置(MTR?)も使いませんでした。

以下、あまり能がないですが前回同様だらだらと。

・ゆったりめのワンコードのエイトビートが山本さんや西さんのソロを挟みながら5分ほど続いたところでおもむろにコードが変わり、山本さんの歌。「GO」だ。ボーカルにエコーもほとんどかかっていなくて歌がよく聞きとれる。いきなり直球で来たのでちょっと意外。キメのフレーズが盛り上がる。

・前回も中盤でやったミドルテンポの歌ものロック曲。これはかっこいい。ワウをかけたギターカッティングのバックのNANIさんのドラムと津山さんのベースが、前回以上にグルーヴしてるような。「All right, loneliness,曖昧に見える光/I know you, holiness, 祈りのふりして消える」前回とちょっと詞が変わっていたような気がする。間奏のギターとベースの掛け合いのハードな演奏がまたかっこいい。

・山本さんが一瞬退場、他のメンバーでとりあえず緩めの即興っぽいインスト、すぐに戻ってきた山本さんが加わり、おもむろに激しいギターのコードカッティングで始まったのは、うわあ「In」だ。山本さんがNANIさんにもっと速くと指示をだすけど、津山さんもNANIさんも普通についてくるから凄い。最後は超高速のノイズコアになり、山本さんギターでマイクスタンドぶち倒しシンバルどつきまくる狼藉。ギターの音が出なくなって、ベースとドラムとキーボードで変拍子のキメのユニゾンでエンディング。山本さん退場。

・ここまでで約30分、下手したらこれで終わりとか言いかねないなと思ったところで、間髪入れず前回と同じ真っ赤なブリロのTシャツ姿のケン・スギサキ登場。山本さんも再登場したが、暴れすぎたせいでギターの音が出ない。「ここで終わりや」などと(やっぱり!)ぶつぶついいながら、復旧する山本さん、しばしケンさんのしぐさやとぼけたMCに会場の空気が緩んだところに、「必要以上に和むなコラ」。「やりたくないけど仕方ないのでやります」。

・引っかかるようなリズムにケンさんのボーカルをフィーチャーした曲。「トゥゲザー!トゥモロー!」ってルー大柴かい。ちょっとFaustの「So Far」の曲みたい。

・引き続きスギサキコーナーの定番「太っ腹」。津山さんはラッパ&コーラス、山本さんも途中でラッパ取り出してラッパバトルも。

・「ブルースやります」というMCから派手なブルースギターのイントロで「Blues For Turntable」かと思わせたところでテンポチェンジ、西さんのグルーヴィなキーボードも決まってるサザンロックの香りすらただよう、ごくまっとうにかっこいいファンキーなブルーズロック。スギサキさんのボーカルも絶好調です。これ元曲があるのかなあ。山本さんもバリバリにソロ弾きまくり。盛り上げるだけ盛り上げておいて、スギサキさんが退場すると山本さん「終わり終わり、こういう世界は終わり。こういうの聞きたかったら他に行って」だってw。ひどい。

・やはり「In」で無茶したギターの調子がよくないのか、山本さんに耳打ちされた津山さんがあわててベースを白いストラトに持ち替えてツインギターで「マリンスノウ」。津山さんこういうトラッドっぽいギターはお手の物だけど、アコースティックではなくエレキギター2本で、さらにNANIさんの煽り立てるようなドラムが絡んでくるとオリジナルよりずっとハード。西さんのキーボードは羅針盤みたい。歌もクリアだし、かなり印象が変わる。

・たたみかけるように「第三ロック」。もう言うことありません。よく聞き取れたので歌詞をメモっときます。「言葉を抱いて壁に体当たり/闇から闇へ光を葬り/オカルトにやられ宗教に殺され/今でも歌うのは南無妙法蓮華経/ああ気が触れたことを知ることをとりあえず夢と呼べ」

・最後は「OUT ROCKERS ON Your Angel Hair」。山本さん途中からマイクを片手に持ち、歌をがなりながら指揮棒のようにシフトチェンジを指示する。最後は一度ブレークを挟んでさらに高速にシフトチェンジを繰り返し、エンディングへなだれ込む。

・アンコールの声に登場したのは山本さんをのぞく3人プラスAMTの河端一。津山さんいわく「山本君帰りました」ということで、河端さんのギターを加え、「ホワイトアワー」風のビートに乗せて、今週末得三で行われる山本精一&AMTの「メガサイケ」のイントロダクション的なコズミックサイケセッション。帰ったはずの山本さんも、途中からちゃっかり登場してお得意のサイケなギターを弾きまくり、即興風の歌まで歌っている。途中NANIさんのトライバルなドラムソロ(+山本さんのラッパ)から後半さらに混沌としたサイケな音の海に。

・アンコールその2、「珍しいやつやります」と言ってイントロ弾いたところで「知ってる?」と聞いて反応がなかったのに腹を立てて「なんやそんならやめる」といきなり適当な歌を歌いだし、「ひがみブルース知ってる?ひがみブルースも知らんのか」などと無体なことをいいつつ、結局歌いだしたのは当初予定の「アーメン」。もともと弾き語りのローファイ・サイケフォークナンバーがこのバンド編成だとグルーヴ感あふれるロックになってしまうのが凄いところ。

・さらに3回目のアンコール。自分が登場した時の声援が小さいなどとアヤを付けて、再度登場しなおす山本さん。盛大な拍手に機嫌を直したかと思いきや、登場するなりいきなり譜面台ひっくり返して「あ、俺が一番えらいんか」だって。曲は「大阪・ラ」の中でも特にスカムな「エーデルワイス」のロングバージョン。じゃんかじゃんかじゃんかじゃんかじゃん「わんわんわん」というのをえんえんと繰り返し続ける。後半「「猿の匂いがする」ってゆわれへんやんけ!」「Xの仲間集まれー」「次真弓やぞ」「耐えがたきを耐え忍びがたきをを忍び」「ONE PIECE12月12日劇場版公開!」「シェーリーシェリべいべー」etcとフリーに歌いわめき散らす山本さん。
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旧作の再発に始まり、6月の東名阪ツアー、10月の東京再公演と続いた想い出波止場イヤーの千秋楽を飾るこの日のライヴは「Spanish Surrealismo version」と名づけられてましたが、ふたを開けてみると普通にロックバンドとしての想い出の力量を見せ付けるライヴでした。
ギミックもぐだぐだも(ラスト以外)ほとんどなく、旧作の人気曲を惜しげもなく次々に演奏するというある意味想い出波止場のライヴにあるまじきライヴは、オリンピックに夜店から始まったこの4DAYSだからこそ可能だったのでしょう。
この日の山本さんの不機嫌モードの振る舞いも、この真っ当さに対するイラつきと含羞ではないかと思うのは考えすぎでしょうか。なんやいいながらアンコール3回もこたえてはるし。
山本さんの他のプロジェクトではPsychedelic Jet Setsに近い感じで個人的には好みの音ど真ん中、なおかつ想い出の歌もの名曲の数々をこんな形で聞けたので文句なしのライヴでした。

「想い出波止場はたぶん当分やらないかも…今日がラスト」というのが山本さんの最後の悪態。だけど、とりあえずこの日配られた中に来年の4月4日にBIG CATで行われるエッグプラント同窓会イベントのフライヤーが入っていて、非常階段・遠藤ミチロウ・Vermillion Sandsといった豪華メンバーに混じって想い出波止場2020の名前があります。同名義の2004年のフジロックの時も、また10年前にファンダンゴでやったエッグプラント同窓会の時(この時は思い出波止場89名義)も津山さん不参加の別メンバーだったので、また特別編成なのかもしれません。

想い出波止場のライヴレポ
想い出波止場ワンマンコンサート(6/6、梅田シャングリラ)
※その他山本精一関連のライヴについてはサイドバーの検索エンジンで検索願います。
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テーマ:ライヴレポ・感想 - ジャンル:音楽

【2009/12/08 03:37】 | ライヴ | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
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コメント
うわっケンさんだ。
どうもコメントありがとうございます!
「風邪ひいてないかい!」っていうのはご本人のことだったんですね。確かに少しハスキーな感じでしたけれど、逆に迫力があってよかったです!特に最後のブルーズの曲がかっこよかったです。
素晴しいステージをありがとうございました。
【2009/12/09 20:12】 URL | takut #-[ 編集] | page top↑
先日はお寒い中ご来場ありがとうございました。

実はケンは少しのどじたい不調でしたしかし
みなさまの応援にてふんばれました。

またお会いしましょう。。。
【2009/12/09 06:27】 URL | ケネスティラージュニア、ケンスギサキ #-[ 編集] | page top↑
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