京都造形芸術大学瓜生山祭09「瓜生山ライブ」(11/3、京都造形芸術大学B11・K41教室)
寒い天気のいい休みの日に、京都造形芸術大学の学祭にライヴを見に出かけてきました。
いや学園祭のライヴなんて久しぶりです。10年位前に大阪市大でボアダムス見て以来じゃないかな。

京都造形大は叡電の茶山の駅からあるいて10分くらい、白川通ぞいの山にへばりつくように校舎が点在するアンチバリアフリーな大学です。白川通に面した巨大な階段を上がり、金色に輝く岡倉天心先生の銅像の脇をさらに少し上がったところに会場そのいち望天館B11号教室がありました。ここは小ぶりなステージにスクリーンもついてたりする、ちょっとした多目的ホール風の教室。出かける時間を計り損ねてもたもたしていたら、たどりついた時には最初の三田村管打団?のラストの曲だった。うう、残念、一度ちゃんと見たかったバンドなんだけどなあ。小さいステージ上は2台のドラムだけで、ステージ前にずらりとホーンセクションが並ぶさまはなかなか壮観だった。
続いて登場は梅津和時。清志郎のバックとかではなく梅津さんのメインのステージを見るのは初めて。今回はKIKI BANDの「梅津和時、演歌を吹く。」の曲を中心のソロのセット、最初はRCなんかでもおなじみの少しクサ目のブロウからフリーに炸裂するスタイルの「唐獅子牡丹」からはじまり、続く「夢は夜開く」はソプラノサックスに持ち替えて、細かいビブラートでメロディがほとんど判別できないトリッキーな演奏でかっこよい。最後の曲ではアルトとソプラノのサックスを同時にくわえて演奏するという大技(おお、ローランド・カークのやってたあれだ!)も。

セッティングの時間の間に校内をぶらぶら。模擬店の横を通ってひたすら階段を上りついた一番上にある、もうひとつの会場興心館K41号教室を下見に。こっちはB11のさらに半分くらいのサイズのフリースペース風の教室で、中川裕貴さんという人のチェロのパフォーマンスが始まるところだった。
B11に戻ると、ステージ上にはすでにおじさん4人がこじんまりとセッティングをすませて、曲を演奏中。えらく早く始まった?と思ったらどうやらリハーサル中のようす、ステージ上で普通に打ち合わせをしながら、その場で新曲の説明をメンバーにしたり、いきなり最初にやることになった「昼の歌謡曲」のテーマ曲を思い出したりしているのが面白い。
公開リハーサル状態でをいっぺん通して演奏したあとで、客電が落ち、ボーカルの「昼の歌謡曲!」という発声に続いて「昼の歌謡曲」が再度演奏され、正式にかえる目のライヴが始まった時点で、すでにかえる目の空気がすっかり出来上がってました。
2曲目「あなたがおいしいと言ったから食べた」という歌詞の「ふなずしのうた」でその世界に引き込まれ、3曲目の「三井寺で梵鐘の説明を読んでいるときにユーミンがとり憑いてできた」という「あの寺にかえりたい」や続く「新世界で串かつ食ってる時にいきなり頭の中にユーミンが(ry」という「やさしさに包まれた」のあたりですっかりファンになってしまっていた。このあとも「生まれた頃から歌が好きな歌子さんがおじいちゃんの思い出のとんかつ屋さんや岬の歌について回想する」歌や、「別府の砂風呂に首まで埋められ公衆に晒されながら頭の上を通り過ぎる風景を描いた」歌など、とにかく歌の世界が独特。これが大学の先生然とした風貌の眼鏡をかけたオッサンによって、時おりファルセットに裏返るまさにユーミンマナーのポップなメロディに乗せて歌われるから実に不思議な感じ。ヴァイオリン、エレキギター、パーカッション(おもちゃのようなタム&シンバルのみ)&クラリネットというボトムレスかつ弱音の独特の編成のメンバーによる手堅くかつ絶妙にはずしたバッキングが、日常からほんの少しだけ足が宙に浮き上がった微妙に非日常な空気をかもし出していて素晴しかった。
細間宏通a.k.a.かえるさんのどこにも行き着かない喋りがまた最高におかしくて、おかげで最後はおしまくってタイムアウトで終わりだったけど、これはぜひ一度カフェクラスの小さい会場で行われるワンマンでじっくりその世界を味わいたいと思いました。

かえる目がおしまくったので、少し聞けるかなと思った続く山本精一さんのDJはあきらめ、階段を駆け上がってK41に移動。予定ではテニスコーツが始まっている時間だったけど、こっちもおしていて、銀色のウィグをつけた小柄な女性のダンスをフィーチャーしたBING a.k.a.カジワラトシオのパフォーマンスの真っ最中。赤・黄・青と時間とともに色の変わる蛍光灯のあかりに照らされたフロア中央にセッティングされた4台のターンテーブルに、あたり一面に散らばったレコード盤をとっかえひっかえかけ、ノイズ交じりのアンビエントなサウンドを作り上げていく。進行が押していなかったら見ることはなかったのだから思わぬ拾い物。

続いてのTenniscoatsが今日の第一のお目当てでした。今日は植野さんアコースティック・ギターとさやさんはアコースティックギターやメロディオン風のおもちゃ楽器、キーボードなどというシンプルな編成。これに時おりさきほどのBingさんがポケットテレコの再生音や早送りのきゅるきゅるいうノイズなどをかぶせる。さやさんの歌の良さをシンプルに浮き上がらせる素晴しいステージでした。
曲目はさっぱりわからないのだけれど、1曲目「てんぽらちゃ」(同名のアルバムには収められていないけれどこういうタイトルとしか思えないw)にはじまり、終盤では僕の好きな「嗚咽と歓喜の名乗り歌」もやってくれました。終盤、さやさんが「なぞなぞだらけのイーンディアン!」とコールすると植野さんがギターで返すというパートがあったんだけど、そのうちにさやさんにせっつかれるように恥ずかしそうに植野さんが歌で返すというと場面が楽しかった。あと、最後の曲の最初、ふたりでマイクをはなれステージの前の方に出てきて音を出し始めたところとか。
かえる目にしてもテニスにしても、見そこなった三田村管打団?にしても、あるいは梅津さんもそうだったのだけど、この日は小さな会場ならではの、PAを通さない生音の醸し出す空気の心地よさが魅力のライヴをたくさん体験できたのが何より良かったと思う。
そういえばかえる目の時、途中で後ろの方で赤ちゃんの泣き声があがって、演奏中のメンバーが一瞬凄く嬉しそうな顔をした、あの瞬間、よかったなー。

屋台でトッポギとチジミを買って食べたらこれがけっこう本格的で美味かった。売り子のおねえさん韓国人留学生ぽい。腹ごしらえしてトリはneco眠るで大盛り上がり、なのでした。

せっかくここまで出てきたんだからということでガケ書房に寄ったら、湯浅学さんといしいしんじさんのサイン会をやってた。このあと湯浅湾のライヴもあるらしい。湯浅さんのサインは少し欲しかったけど、昇り降りが祟ったか足腰がガクガク言い出したので早々に退散、京都駅まで満員の5系統に揺られてポルタで蕎麦食ってほうほうの体で帰宅。いやあ若い人たちは元気そうでよろしいなあ。
岡倉天心先生 三田村管打団?
BING a.k.a.カジワラトシオ あとむ

物販でかえる目のセカンドアルバム「惑星」購入。
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テーマ:ライヴレポ・感想 - ジャンル:音楽

【2009/11/06 01:22】 | ライヴ | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
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コメント
>たけちよさん
西部講堂ですよね。ミチロウとかモモヨとか出るやつ。
いつだったかと思って調べたら昨日だったですね。どうだったかな。昨日は神戸方面に出かけてました。ほとんど3日の瓜生山とおんなじようなメンツだったんですけど。
【2009/11/09 12:29】 URL | takut #-[ 編集] | page top↑
梅津和時さんのソロライブ!見たことないですオイラも。DANGERとかは名作だと思います。
関係ないが来週だか京都で頭脳警察のライブだったかな。見たいなぁ・・・
【2009/11/07 23:31】 URL | まつだいらたけちよ #-[ 編集] | page top↑
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