惜しみなく愛は奪う/わかってもらえるさ/ひとり
SDP Bunkoの新刊は前回に続いてアンソロジーで、タイトルは「愛」「別れ」とど直球。あいかわらず白いカバーに白っぽい紗のかかったお嬢さんの上品なグラビアが8p。太宰治の「グッドバイ」とか久しぶりに読んでみようかな、この文庫の編集が妙に気に入っている有島武郎の「惜しみなく愛は奪う」とかこんな機会でもなきゃ読まないよな、と購入。書店ぶらついていたら、表紙と2p女の子のグラビアのついた類似品がぶんか社文庫から出ている。こっちは太宰治の最近映画化されたもの中心に「ヴィヨンの妻」とか「斜陽」とかいったタイトル、グラビアはAKB48のメンバーがカメラ目線で本を読んでるというもので、SDPに比べるとかなり雑な作りなんだけど、AKB48のファンの人ってこういうのまでフォローするんかな。SDP文庫の方も決して売れてるようには思えんのだけど。

泉谷しげると加奈崎芳太郎による「ぼくの好きなキヨシロー」(WAVE出版)という本が面白かった。
RCや清志郎のインタビュー集や評伝はいろいろ出ているけれど、デビューから電化ブレイクまでのいわゆる「ハードフォーク期」のRCの活動の様子がここまで生き生きと語られたものはなかったんじゃないかな。渋谷のライヴハウス「青い森」で常にライバル関係だった古井戸の加奈崎、古井戸とRCのファンとしてそのキャリアを始めたという泉谷といった当事者の語りゆえのリアリティだろう。
71年の中津川フォークジャンボリーに参加するかどうかみんなで話し合った時のエピソードがいい。行ってみたい気もするが金がないしなどとぐだぐだ言っていたら、清志郎がひとこと、「ここでやればいいじゃん!」と言ったという。
URCフォークやはっぴいえんど周辺、ましてやニューロック派といった日本のロック・フォークのメインストリームと大きく離れた周縁で自分たちの音楽を信じて競い合った若者たちが存在し、やがてそんな中からRCサクセションという、まさにその後の日本のロック音楽のメインストリームを作り上げるバンドが育っていったという事実が、凄い。

創刊準備号がけっこう面白かった関西発の情報誌「IN/SECTS」の第1号をなんばのタワーでようやく発見し、購入。先号の坂本龍一にあたるビッグネームはコーネリアスだけど、他は独自のアンテナで集めてきたどちらかというとマイナーな名前がずらりと並ぶ。でも、興味を惹かれる。この人のCD聞いてみたい、とか、このパン屋行ってみたい、とか。雑誌に大切なのはそういうことだと思うので、これは大変うれしい。ただ次号は3月ということで刊行ペースの気の長さはちょっとなんだかだけど。
p.34のオオルタイチの写真がインパクトあります。ぜひ立ち読みしてみてください。
つか一般の書店にまず流通させろよ。
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【2009/10/22 01:02】 | | トラックバック(0) | コメント(3) | page top↑
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コメント
友達の前では少し強がって彼氏なんかいらないって言ってしまうけど、やっぱ本音では欲しいです、夜は寒いし寂しいし私の本音に気付いてください。メアド乗せておくので優しい方連絡くださいtoward.the-future@docomo.ne.jp
【2009/10/23 22:44】 URL | るい #dXGvgaiE[ 編集] | page top↑
>たけちよさん
んー、特に僕はそんなひっかかるところはなかったですけどね。
先日チャボが渋谷でやったソロライヴは「よぉーこそ」で始まるほとんどの曲がRCのレパートリーという清志郎に捧げるライヴだったようです。ちょうどこの本を読んでる時に知ったんで、チャボも泉谷や加奈崎と同じようなことを考えてるんだなあと強く感じました。
【2009/10/23 00:38】 URL | takut #-[ 編集] | page top↑
泉谷の本、あした買うつもりでした。「聖おにいさん」の4巻と一緒にw。
うーん、期待はしてるんですよね、内容に。ただどうしても泉谷の言ってる事が素直に聞けない自分がいますね。
まぁただの1ファンの立ち位置と一緒にずっとやってきた人の目線が違うのは当たり前なんですが・・・・

【2009/10/22 21:57】 URL | まつだいらたけちよ #-[ 編集] | page top↑
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