僕の右手を知りませんか
長嶋有「パラレル」(文春文庫)読了。バツいちの元ゲームデザイナーの主人公を中心に、微妙な関係が続くその元妻、親友の女好きの起業家、仲良しのキャバ嬢と、どうもサエない登場人物が、読んでるうちにみんな愛しくなってしまうマジック。

こうの史代「この世界の片隅に・下」 (双葉社)。下巻はいよいよ昭和20年、戦争の激化とともにやはり辛い展開になっていく。怒りや悲しみ、喪失感を見せるシーンが多くなるが、それでも生活は続いていく。手法の洗練が凄まじい。たとえば、第43話、主人公のすずがお隣の刈谷さんといっしょに買出しに行く話の冒頭、リヤカーを引く刈谷さんがふと公民館の脇で立ち止まり後ろから押すすずがつまづくという、つい読み飛ばしてしまいそうな何気ないシーンがある。話の最後にこのシーンの意味があきらかにされ、前の話のこれまた読み飛ばしていたようなコマにつながっていく。ほかにも、失われた右手の語る物語など、あわてて上巻・中巻読み返したけれど、それでも読み落としている場面があるような気がする。日本の漫画表現の最前線がここにあると思う。なんとか最後まで読み終えて、ラストのカラーページの暖かさと笑いにホッとさせられる。

6月からクールビズに入ってノーネクタイの日々。気持ちはいいが仕事に気合が入らなくて仕方ない。どうせならビールでも飲みながら仕事したい気分。
スポンサーサイト

テーマ:読んだ本の紹介 - ジャンル:本・雑誌

【2009/06/06 02:45】 | | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
<<ハッピー・トーク | ホーム | アプサラ>>
コメント
>おかもとさん
お久しぶりです、コメントありがとうございます。というかなんという微妙なツッコミw
ぺ・ドゥナですよね。あの頃は他にもグエムルとか結構日本でもよく公開されてましたな。童顔が好みの女優さんでしたが、まあいつまでもあの路線じゃ行けないでしょうね。
【2009/06/09 11:10】 URL | takut #-[ 編集] | page top↑
こんばんわ。

僕の右手を知りませんかどころか、名前を忘れてしまったのですが、リンダリンダリンダの韓国(中国?)の女の子は今何をしているのでしょうかね。。。

私はクールビスの恩恵を受けているのか、毎朝の準備時間が2分程短縮された気がします。
この前はついでにメガネをかけ忘れましたが。
【2009/06/08 00:52】 URL | おかもと (ex.港町ブルーズ #-[ 編集] | page top↑
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
http://outofmind.blog47.fc2.com/tb.php/424-e7f81e2e
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |