もう夢は急がされている帰れない二人を残して
相米慎二特集、「東京上空いらっしゃいませ」(1990)。実はちょっと前に見ていたのだけどね、さすがに「雪の断章」見てしまうと小粒に見えてしまう。死んだ主人公が天使の計らいで地上に戻って自分の生を取り戻そうとドタバタという、昔のハリウッド映画のような人情コメディを職人的に作ろうという試みだったのかなと今見直すと思う。「雪の断章」以来5年ぶりのアイドル映画とあって、あえてその反省もあって別のベクトルの映画を作ろうとしたのかもしれない。それでも「雪の断章」の岡本舞の部屋を思わせる中井貴一のマンションの部屋だとか、「セーラー服と機関銃」の「ふとっちょ」三國連太郎の部屋を思わせる奇っ怪なつるべの社長室とか、「相米印」とでもいうべき空間設計は健在だし、かなりおとなしめになっているとはいえ基本長回しの演出スタイルは変わらない。クライマックスは今回もミュージカルシーンで陽水「帰れない二人」という選曲はグッド。
牧瀬理穂の脳天から突き抜けるような声はどうにも頭が痛いし、あえて安めの特撮(というかは「合成」というか)はなんだか緊張感を欠くが、悪い映画じゃないと思います。

このシーンも基本ワンカットなのに、なぜか途中で中井のアップがカットバックで入る。
牧瀬はすごく可愛いんだけど、どうも弾みきれてないないような。


図書館で予約していた本が届く。桐野夏生「東京島」と打海文三「覇者と覇者」。桐野夏生は5ヶ月くらい待たされたけど、「覇者と覇者」はえらく早かったな。
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【2008/11/21 09:05】 | 映画 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
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コメント
>たけちよさん
もとはどうも「指輪をはめたい」らしいんですよね。陽水が改変して「帰れない二人」にして、さらに2番の歌詞を清志郎が書き足して完成したという話だそうで、まさに詞・曲とも共作ということになりますね。
映画の中では憂歌団の木村や加藤登紀子も歌っていて、非常に豪華なのです。この辺はデビュー作の「翔んだカップル」がキティの映画だった縁なのかな、と。
【2008/11/23 01:24】 URL | takut #-[ 編集] | page top↑
帰れない二人といえばキヨシローが曲だしたんですよね、確か。
【2008/11/22 15:42】 URL | まつだいらたけちよ #-[ 編集] | page top↑
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