福袋
結婚生活には大切にしてほしい3つの袋があります。
まず第一に胃袋、そして堪忍袋、そしてもうひとつは、予備の堪忍袋です。

と、いうわけで角田光代「福袋」(河出書房新社)を読みました。
「福」といっても、必ずしもおめでたい話ではありません。思わぬ拾い物、預かり物、迷い犬、母親の遺書、赤ちゃんetc.といった異物の闖入が主人公たちの日常生活に与える大小の波紋を描いた連作短編集です。最後の話が「福袋」なんですが、この話は主人公が福袋を買う話ではありません。行方不明のダメ兄を探す主人公の女性が、これまた激しくズレた兄の恋人に大阪の町中を連れまわされるスラップスティックな話で、このドタバタのクライマックスにふと主人公の頭に浮かぶのが、「人生みんな福袋を持たされて生まれてくる」という話なのだ。そしてそのココロは…。
冒頭の結婚式の「3つの袋」の話じゃないけど、こういうベタなネタ話でどれだけオチもつけてちゃんと話をまとめられるかって、やっぱりその人のセンスとテクニックだと思います。 黒さはやや抑え気味ながらやっぱり角田さんサエてるなーと唸らされます。たださすがにちょっと角田光代読みすぎて飽きてきました。すいません。奥さんの借りてきた「太陽と毒ぐも」は読めそうにありません。        

冒頭の「3つの袋」はネットのどっかからのパクリです、勘弁して。
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テーマ:最近読んだ本 - ジャンル:本・雑誌

【2008/09/01 00:13】 | | トラックバック(0) | コメント(5) | page top↑
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コメント
>きょうかさま
僕が岡林をメッセージ発信者としてではなくシンガーとして評価しているので、歌謡曲的によくできた歌として「手紙」をより高く評価したのかもしれません。
あとは、お父ちゃんが朝から晩まで靴とんとんたたいて働いてお母ちゃんが家出ていってしまいチューリップのアップリケの付いたスカートもはけないというような貧困というのが今となってあまりピンと来ない、というのもあるかも。当時はアクチュアリティのある風景だったのかな。
【2008/09/15 11:36】 URL | takut #-[ 編集] | page top↑
わたしは、逆に作り込んだ「手紙」の物語性(ある意味わかりやすさ)が苦手なんですね。幼い子どもが自分の家庭の境遇を訴える「チューリップのアップリケ」の方にぐっときてしまうわけですよ。ま、みんなビンボが悪いんやってのも、お涙ちょうだいととればそうかも。最近、若い人が、カバーしてますね。
http://www.amazon.co.jp/チューリップのアップリケ-笹生実久/dp/B000UCFVEI
【2008/09/13 07:40】 URL | こいずみきょうか #-[ 編集] | page top↑
>こいずみきょうかさん
「チューリップのアップリケ」ですか…。
「みんなビンボが悪いんや」ってやつですよね。「手紙」にも同じように「サベツがなければあの人とお店を持てたのに」っていうくだりが最後に出てくるのですが、かなり具体的にストーリーを作っている「手紙」に比べるとあまりに一足飛びに貧困をお涙頂戴に結び付けてる感があって、僕はちょっと好きになれません。
【2008/09/09 08:51】 URL | takut #-[ 編集] | page top↑
しまった、コメントする場所を間違ってしまった。
orz。
【2008/09/04 22:45】 URL | こいずみきょうか #-[ 編集] | page top↑
わたしは「チューリップのアップリケ」が好きです。
【2008/09/04 22:42】 URL | こいずみきょうか #-[ 編集] | page top↑
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