FUJI ROCK FESTIVAL 2008~第3日目(7/27、新潟県苗場スキーリゾート)
3日目はちょっとのんびりです。それぞれ適当に調達して来てワールドレストランの林の中で朝食。私は場外で買ってもちこんだネイサンズのホットドッグにビール。
朝のホワイトステージ
今日はまずはアヴァロンのNPOヴィレッジで1日目に作りかけていた箸を完成するところから。Monoというバンドでしょうか、ホワイトからシューゲイザー風の音が流れてきます。箸が削れた後も、子供がNPOブースのスタンプラリーをするとかいうのをいいことに、斜面でビール飲みながらゴロゴロ…。今日も昨日の山本精一さんの歌声が頭の中を回る、「苗場に来たのに寝てばかりいる奴…」w。そういえば「みんなが行くからフジロック行くやつフェスなんか来んな」というのもあった。完全に同意。
オレンジやヘヴンがアヴァロンくらいゆっくりできるところだったらいいんだけど、今はどこも人が多いしなあ。アヴァロンも人が増えた。でも最初に苗場に来た年からずっとアヴァロンで寝てばかりいるような気がする。

14時くらいになってようやく動き出す。Seasick Steveというブルーズじじいの炸裂するギターを聞きながら、ヘヴンでカレーの昼飯。
ガンバレきよしろー
オレンジに移動して今日の昼間のメインの友部正人with三宅伸治に。いきなり振り出す雨の中、最初から名曲「一本道」で「中央線よ空を飛んであの娘の胸に突き刺され」の名フレーズが僕の胸にも刺さった。三宅伸治さんとのデュオで、リズムボックスをつかったり、サウンド的にも多少工夫されているけれど、基本はギターと歌だ。こういう場で「スピーク・ジャパニーズ・アメリカン」を歌ったのは笑った(残念ながら外人さんはこの時のオレンジにはあまりいなかったようだが)。古い曲と新しい曲を取り混ぜて歌われた1時間のセットのハイライトは終盤、アルバムでカバーしている三宅さんとのデュエットで歌われた「はじめぼくはひとりだった」だった。孤独であることが幸せであった少年時代と、やがてその日々に別れを告げる瞬間を歌うこの曲、歌詞の一言一言が突き刺さるヒリヒリするような緊張感はレコード以上のもので、胸に迫った。そして続いて歌われた「大阪へやってきた」!まさかこの曲を今も歌ってられるとは思わなかった。大阪の町で肉体労働で搾取される日々をトーキングスタイルで畳み掛ける黙示録的に誇張された詞で描く真にパンクな曲、友部さんの声はいささかの衰えもない、いやむしろライヴならではの迫力にあふれている。「南へ向かう道路には避難民があふれ僕は10トントラックで」というリフレインがかっこよすぎる。
三宅伸治さんとの編成もあるだろうし、激しい雨の中という状況やロックフェスという(ご本人はそんなこと思ってもなかったかもしれないが)アウェイの場での緊張感もあるだろう、MCで「ゆっくりやるつもりが力が入った」とおっしゃっていたが、テンションの高い、実にロックな1時間だった。

この時点で結構な降りになってます。ストーンドサークルだかドッグランだかで遊んでいる子供を回収し、ヘヴン経由で(ロータスカフェのコーヒーなどすすりながら)帰路に付きます。ところがヘヴンを過ぎたところで天啓が。森の中のマル秘導線を通って木道亭へ、かぶりつきで湯川潮音のステージを見ることに。森の中なら雨も多少マシだろうという読み。甘かったけどな。
湯川潮音、CDも聞いたことはないけど何年か前にヘヴンで見てるし、なんか親しみがある。最初にやった「風よ吹かないで」は前回もやっていて聞き覚えがあると妻子ともに言っていた。透明感のあるボイスとアコースティックギター(+バンジョー)のサウンドはほっとする。ほっとするというにはハードな天気だが。しかし潮音たんかわいいよ潮音たん変だよ潮音たん、時折激しい雷のなるバケツの底が抜けたような豪雨の中で「もちぶたって、…もちもちっとしたぶた…なんですよね…」なんて…言ってる場合か!?
個人的に思い出深い、伝道の書の一節を引用したThe Byrdsの(正確にはピート・シーガーの、だが)"Turn! Turn! Turn!"をやってくれたのがうれしかった。
「すべてのものには季節がある/天の下のすべての物事には定めらた時がある/生まれるとき、死ぬとき/植えるとき、引き抜く時/殺すとき、癒すとき/笑うとき、泣くとき…」
潮音たん

とりあえず40分くらい歩いて宿まで戻り、態勢を整えなおす。毎年使っているカッパがもう防水がぜんぜん効かなくなってる。本当は昨日までと同じパターンでひとり夜の部に戻るつもりだったのだけど、雨がやんだし、最後の晩なので再度3人で会場に向かうことに。
今日の夜のメインはホワイトステージのゆらゆら帝国だ。いままで何回もフジで見る機会会ったのに、実際に見るのは今回が初めて。でも今回見てよかった。メジャーなバンドでは他を類に見ない独自の大胆なステージングに釘付けでした。ギター・ヴォーカル/ベース/ドラムスのトリオ編成なのに、いきなり1曲目「やさしい動物」では坂本さんギター持たずにマラカス振りながらハンドマイクでふらふら歌ってるし。
続く「ソフトに死んでる」からいきなりペースアップで「できない」「夜行性の生き物3匹」「あえて抵抗しない」と怒涛のダンスナンバーの連発で場内狂喜乱舞、うちの娘まで踊り狂ってましたよ。続く「タコ物語」「ロボットでした」ではゆらゆらならではのぐにゃっとしたサイケでエロい不思議な世界を再現、特に「ロボットでした」は坂本さん今度はタンバリンたたきながら歌っていて、後半ギターを手にしたかと思うとおもむろにこれでもかというほどの痙攣ギターソロ、痺れました。
終盤は「次の夜へ」から「無い!!」の美しいエンディング。「最終回の再放送は無い」という意味の無いリフレインの美しいこと。ずっと夜はお留守番だったうちの娘もたいそう楽しかったようで、よかったよかった。

ボードウォークのミラーボール 今日もヘヴンのキャンドル
最後に今年は夜のヘヴンを見ていないという娘のために、ボードウォークからオレンジ~ヘヴンを一回りしてアヴァロンから帰路に。ホワイトではトリのThe Musicが始まったところ。すごい人。プライマル大丈夫か。で、グリーン大トリPrimal Screamは確かにまんぱんではなかったけど、まあLou Reed先生のときのことを思えばぜんぜん無問題。プライマルといえば前回の2005年のクロージングの時のgdgdの印象が強かったのだけど、今回はボビーもはつらつとしていて見違えるようでしたよ。通りがかりに見た限りでは。
ワールドレストランでフジお別れディナー。苗場食堂からにぎやかなブルースのバンドの音が聞こえてます。

宿に帰る妻子と別れ、レッドマーキーのAdrian Sherwoodでものぞいて帰ろうか…と思ったところでまたしても天啓。パレス・オヴ・ワンダーでSheena & The Rokketsが始まるところじゃん!あわててゲイトを出、入場制限かかってないこと祈りながらクリスタルパレス・テントに向かう。なんだすぐ入れるじゃん。わーこんなライヴハウスクラスのサイズでシナロケが見れるなんてラッキー。鮎川さんが「Dead Guitar」歌ってます。うーかっこいい。そしてシーナさん登場。最初の曲はなんだったかな、「レモン・ティ」だったと思う。あのギターリフでまず痺れます。そしてシーナさんの声…凄まじいことになってる。喉がつぶれてしまってぜんぜん声が出ない。中盤新譜「JAPANIK」の曲を何曲か演奏したのだけど、高橋幸宏の書いた「ユー・メイ・ドリーム」風の曲があって、この曲なんかは相当無残だった。でもブルーズっぽい曲はなかなかサマになります。「レイジー・クレイジー・ブルーズ」から鮎川さんが歌った「ビールス・カプセル」あたりのパンクなブルーズナンバーの流れは文句なくかっこよい。そして極めつけは「たいくつな世界」、この曲でのシーナさんのドスの効き具合はなかなかハマってました。ラストは鮎川さんが、シドによるシナトラののカバーをジョーイの「What a Wonderful World」風に歌う「My Way」。
鮎川さんシーナ&ロケットデビュー30周年でご本人は還暦だそうです。でもまだまだ元気なんだから「I did it my way」なんて過去形で歌ってほしくないですね。
シナロケ@クリスタルパレス・テント
先に出たはずの妻子もなぜかあとから合流、我が家のフジロック2008もこれで大団円。

この日は見たアクトは少なかったけどはずれのない濃い一日でした。
世間的には(特に洋楽ファンの方には)新味の薄い、いまいちなメンツの3日目ということだったんでしょうが。
友部さんの日記で見つけた、友部さんの奥さんのユミさんの言葉です。友部さんと7月の頭にイーストリバーの観光に行かれた時の言葉なんですけど。
「どうせつまらないから、と思って行かないのと、行ってみてつまらなかったと思うのとは違う。」
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テーマ:ライヴレポ・感想 - ジャンル:音楽

【2008/08/14 00:57】 | ライヴ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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