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BELLRING少女ハートワンマンLIVE「BABEL」(12/22、赤坂BLITZ)
赤坂BLITZで行われたBELLRING少女ハートのワンマンライヴに出かけてきた。

彼女たちのワンマンライヴとして2016年は1月2日にZepp東京で「Q」、4月30日に東京ドームシティホールで「B」と題された2回の大規模なワンマンライヴが実施されている。TDCHの「B」は僕も見に行って、いいライヴだったと思うのだけど、集客面では厳しいものがあり、第三弾として年内に予定されていた「K」は延期されたままになっている。
そんな中、10月に主要メンバーの年内卒業とグループ自体の年内での一時活動休止がアナウンスされ、現行体制最後の大箱ワンマンとして発表されたのが今回の「BABEL」となる。朝倉みずほの卒業と柳沢あやののソロ転向に加え、ワンマン直前の12月19日に行われた「Shallow Grave・ベルベリー」において新体制の中心になると目されていた甘楽の新グループ移籍も発表され、ファンを驚かせたばかりだ。
現行体制最終日である大晦日のPassCodeとのツーマンは即完売で取れず、その後夜行われると言われる最終公演はいまだ発表されず、参加できるかどうか甚だ怪しいとあっては、みずほ原理主義者の自分としてはこの大舞台を見ておかない訳にいかないだろう。たぶんもう二度と着ることのないだろうみずほのサイン落書き入りのピンクのTシャツでキメて駆けつけた。

「Q」「B」のような立派なステージセットは今回はなく、シンプルに黒い背景にスクリーンが下がっており、背景の下には一列に転がしといわれる照明がいくつか並べられているだけ。ステージが暗転するとスクリーンにゆっくり「BABEL」という文字が浮かび、消えて、スクリーンも上げられてしまう。「ベルハーファイトー!」の掛け声が聞こえていつものように「ヲタちゃんファイト!」を返すと薄暗い舞台に静かにメンバーが現れ、ピアノのイントロに被さる銃声のSEと共に1曲目「WIDE MIND」が始まる。真っ赤なライトに照らされて始まるモリコーネ風の勇壮な曲からずんどこに転調する、ベルハーを代表する馬鹿ナンバー、いいオープニングだ。

「GIGABITE」「get rid of the Chopper」とヘヴィな、なおかつどこかで聞き覚えのあるギターリフがイカすゴリゴリのロック曲でがっちり客をつかむ。いつものように前方上手PAよりに陣取っていたのだけど、早くもかなり圧縮がきつい。「Q」も「B」もいずれも満員には程遠い入りで、今回の赤坂BLITZはこの2つの会場に比べれば小さめの会場とは言え、平日開催ということもあり集客が危ぶまれていた。後ろの方までは良く見えないけれど、フロアはほぼ満員に詰まっているようだ。
大好きな「ホーネット’98」の歌いだしで合わせて声を張り上げながら早くもこみ上げてしまい、いかんいかんまだ始まったばかりだと抑えるものの、続いて「チャッピー」が始まるともうこらえきれない。定番のつなぎなのに、まったく困ったものだ。今回は特殊効果は「Chopper」のテープの噴出くらいであとは派手なことは行わず、ひたすらシンプルな照明だけでキレのいいパフォーマンスをしっかり見せていくということのようだ。
薄暗いステージ上で一列に並んでゆらゆら揺れていた5人が、背後から照明で複雑に絡み合うシルエットとして浮かび上がり、さらにギターが激しく唸る間奏部にいたって真っ白なバックライトの中で激しく踊り狂う「アイスクリーム」を見ていると、このシンプルなステージ演出は、現行の体制を送る晴れ舞台としてはベストの選択だったと思う。

青白い照明の中でクールなフォーメーションパフォーマンスが繰り広げられる「クロノスの鎌」から初期ベルハーらしいわちゃわちゃ感が楽しい「プリティシャロウ」とひさしぶりにセカンドアルバムの曲を見られたのはうれしい。どちらも今のメンバーで歌われるのを僕が見るのは初めてだ。そしてこれもあまりやらない、でも今日やらないわけにはいかないみずほのラップ曲「ライスとチューニング」、でっかいどうそうほっかいどう!卒業が発表されて以降僕が見た時はずっとそうだったような気がするが、この日もみずほは終始マイペースににこにこ楽しそうで、それでいてパフォーマンスのキレは5人のうち随一という安定感。いや安定の不安定感とか力強い不安定さとか変な表現しか浮かばないな。

ベースがゴリゴリにハードでかっこいいこの日初披露の「2SoundDown」やもうすでに披露されているレゲエ調の「コミュニケーションカウントダウン」などベルハーらしい一筋縄でいかない新曲を交えて、華やかな七色のトップライトの下で艶やかに踊る「The Victim」から「Karma」「僕らのWednesday」という楽しさしかない流れで、開始から70分たったところで小休止が入る。いつものようになんのアナウンスもなく暗いステージでメンバーが三々五々水を飲んだりぶらぶらしたりする2分間。カイちゃんが羽根をつけて戻ってきて、前半羽根がなかったことに初めて気づく。

後半ではまず「Orange Slumbers」が嬉しかった。セカンドアルバムに収められたシューゲイザー風の曲。現行メンバーによる躍動感のある新しい振り付けを最後に見ることができて良かった。
この日発売のシングルに収められた新曲「BEADY RIOT」は、みずほとともに現行ベルハーの核であるあーやんこと柳沢あやのをセンターに据えたハードなロック曲で、本来ふんわりした声の彼女が見せる凄みが見どころ。これもサードアルバムでは人気の「憂鬱のグロリア」をはさんでの「rainy dance」が始まると、フロアの圧縮は前半最高潮を迎え、あーやんのソロに向けてこの日最大のリフトが押し寄せる。あーやんが抜けるとフロアの雰囲気もまた変わるのだろうな。

ここで田中ディレクターから「物を投げるな」というアナウンスが入り、いったんクールダウン、そしてしずかに「ROOM 24-7」がはじまる。ここから以降の本編終盤のパフォーマンスがすさまじかった。静かに歩み去る「24-7」の足音のエンディングからヴォイスの多重録音で制作された基地外じみたオケの「男の子女の子」が始まり、そして不安を掻き立てるようなオープニングから後半激しくノイジーな盛り上がりを見せるゴシックな「タナトスとマスカレード」へとつなげられ、「サーカス&恋愛相談」を挟んで「low tide」という沸き曲を封じたベルハーにしかできないでシリアスな曲の連続。「サーカス」は「エッジ」などとセットで歌われることが多い代表曲だし、中間部で記念撮影の「パシャ」があるから沸き曲のイメージが強いけれど、ダークな曲調と例の高速ヘッドバンギングから天を指さしてステージ上を右往左往するキュートな振りつけでお馴染みのエモーショナルなパフォーマンスは、続く「low tide」とともに彼女たちの代表曲にふさわしい。
薄暗いステージ上でシンプルな照明で照らし出される5人のパフォーマンス、特に背後の足元からの青いライトだけで始まる「low tide」は、やはり特別だ。中間部でステージ中央に一人ぽつんと佇んで「ランラン…」と歌う声を絞り出すみずほの悲痛な表情、さっきまでヘラヘラしていた彼女のスイッチの入り方に驚嘆する。燃え上がるかのようなまっ赤なライトに切り替わってメンバーが絶唱する「あと少しこのままでいれたら」というフレーズで曲が容赦なくぶちぎられ、アルバム通りの曲順で「鉄の街」がぼんやりと始まる。力が抜けた不安定な歌声が魅力のこの曲、この日明らかに調子が悪く「low tide」で声を使いはたしてしまった甘楽が歌えずに悔し涙を流すシーンもあったけれど、それすらもこの曲にはふさわしいように思える。
そしてみずほの唯一無二の強い歌声で始まる「Starlight Sollow」。「世界が終わるわけじゃない私消えるわけでもない」の歌詞にセンチになるなって方が無理だ。

ここでこの日初めてのMCが入って「次で最後、「BedHead」」って告げられた時は「え、早いよ」って思ったけれど、その時点でもう2時間以上が過ぎていた。マジか。沸き現場として認識されがちなベルハーの本質が優れたパフォーマンス集団であることを示す本編を締めくくる選曲としてはまったく文句はない。

もちろんまだまだやるべき曲が残ってる。TOのみうらさんの先導でアンコールを求めるベルハーコールが起こる。
ふたたびするすると下りてきたスクリーンに、歴代のメンバーのクレジットが流れ、現行メンバーの今後の進路について説明される。そしてその中で、活動休止期間を経て仮眠玲奈とカイが新メンバーを加えて復活するときは「BELLRING少女ハート」の名前ではないことがさらりと告げられる。
悲鳴に似たうめき声が混じり、一瞬ベルハーコールがぐにゃりと歪む。ベルハーが、ほんとうに終わってしまう。

こちらの思いをとは関係なく、アンコールは五色のポンポンを振りながら「BEYOND」で賑々しく始まり、「夏のアッチェレランド」「UNDO」といった爽やかなポップ曲につなげ、「或いはドライブミュージック」でいったんクールダウンしたのち「asthma」「The Edge of Goodbye」という定番のアゲ曲で締めくくるヒット曲連発のボーナスセット。

みずほのSuperstar Butch物真似による「乗るしかないこのビッグウェーブに!」に導かれて始まるアンコール2曲目「夏のアッチェレランド」で、あらかじめヲタちゃん有志によって配られた色とりどりサイリウムが会場じゅうで点灯される。赤坂BLITZを埋め尽くすたくさんの観客を見たいと望んでいたみずほに、願っていた光景を見せることができただろうか。「夏が終わりを告げるころにはもっと君を知っていたかった」…その楽しそうな笑顔と心なしか潤んだように見える瞳を見つめながら、ああ、ほんとうに夏が終わってしまうんだと思い知らされていた。

最後に5人のメンバーがそれぞれ感想を述べて退場して、それでもまだ止まないダブルアンコールの求めに、田中ディレクターの「いいのね、死んでもいいのね」なんてアナウンスに続けてメンバーが登場し、ふたたび「The Edge of Goodbye」のイントロが鳴り響く。ヤケクソで沸き立つ場内、そしてそれもラストの落ちサビがいつまでたっても終わらないいわゆる「エンドレス・エッジ」。いままで何回かライヴで経験した「エンドレス」ヴァージョンはせいぜい4~5回程度のループだったと思うのだけど、今回は後で田中ディレクターが明かしたところによると「在籍したメンバーの数に合わせて」13回リピートしていたらしい。馬鹿じゃないかw。
みずほは「あっれー?」とか言って楽しそうにひたすらじゃんけんを繰り返してるし、柵の上で煽るあーやんは苦笑いしている。カイちゃんにいたってはずっとステージ上で寝ころんで足をバタバタさせながら「嫌だー嫌だー」と駄々をこね続けている。10分以上に及んだだろうか、ぐっちゃぐちゃのサイテーの地獄のような、でも笑うしかない汚い現場。アーティスティックなパフォーマンス集団であり、ポップな正統派アイドルでありながらも、かつてそのパフォーマンスをさして学芸会以下と言われ、また最悪の厄介現場であるかのように喧伝されて「東京最凶」を自称したベルハーの、最後っ屁。ようやく最後の「いまサヨナラ」に行きついたときには、汗でドロドロになりながら、これですべて終わった、と思った。その時は。


昔バビロンの民は人類の英知を結集して神に届かんとバベルの塔を積み上げた。怒れる神が人々の言葉を乱し、お互いの意思疎通をとれないようにしたため、人々は怯え、争い、散り散りになったという。ベルハーやそのファンたちもは神の怒りに触れたのだろうか。いやちょっと待て、ベルハーの「神」って今日も時々天の声を発していたあいつじゃないのか?ファンの気持ちを弄ぶようにベルハーを解体に導いた気まぐれなベルハーの創造主。我々は彼の掌の上で踊るコマにすぎなかったのか?
だが今思えば、共通の言語を失い、打ち砕かれたのはおそらく彼も同じだったに違いない。

Communication Countdown
言葉の次に とめどなく溢れ出すエレジー。

ばべる

外に出たら激しい雨だった。
[セットリスト]
1. WIDE MIND
2. GIGABITE
3. get rid of the Chopper
4. ホーネット '98
5. チャッピー
6. ダーリン
7. アイスクリーム
8. クロノスの鎌
9. プリティ・シャロウ
10. ライスとチューニング
11. 2SoundDown
12. World World World
13. c.a.n.d.y.
14. コミュニケーション・カウントダウン
15. The Victim
16. karma
17. ボクらのWednesday
(2分間休憩)
18. Crimson Horizon
19. Orange Slumbers
20. Beady Riot
21. 憂鬱のグロリア
22. rainy dance
23. ROOM 24-7
24. 男の子、女の子
25. タナトスとマスカレード
26. サーカス&恋愛相談
27. low tide
28. 鉄の街
29. Starlight Sorrow
(MC)
30. bedhead
(Enc).
31. BEYOND
32. 夏のアッチェレランド
33. UNDO
34. 或いはドライブミュージック
35. asthma
36. the Edge of Goodbye
(Enc.2)
37. the Edge of Goodbye(エンドレス)

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BELLRING少女ハートのライヴレポINDEX
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テーマ:ライヴレポ・感想 - ジャンル:音楽

【2016/12/23 15:44】 | ライヴ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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