TRASH-UP!!まつり 2016(11/29、渋谷WWW)
渋谷で行われた東京のアンダーグラウンドカルチャーマガジン/レーベル、TRASH-UP!!のイベントに出掛けてきた。この日登場したのは、みんなのこどもちゃんスーパー転校生ブスiDあヴぁんだんどレッツポコポコ・・・・・・・・・Summer RocketEscalator or Elevator里咲りさBELLRING少女ハートというTRASH-UP!!ゆかりの10組。
目玉はなんといってもBELLRING少女ハートの朝倉みずほとレッツポコポコの千歳ちの(ちーぼう)によるユニットEscalator or Elevatorのラストライヴだ。
TRASH-UP!!まつり

前半は10分~15分という短い持ち時間でこの日先行発売されたコンピレーション「遅れてゴメンネ!」に収録されている新しいグループを中心にTRASH-UP!!のショーケース的なステージ。
さすがにこの中だとすでにリリースを重ねているあヴぁんだんどレッツポコポコは別格的な存在感がある。あヴぁんだんどは最近の曲を3曲、この日は期末テストのため小鳥こたおが不参加の2人編成だったのだけど、不在のマイナスを感じさせなテンションの高い躁的なパフォーマンスであっという間の15分だった。
レッツポコポコを見るのは実は2回目なのだけど、ちーぼうがゆるめるモ!から移籍してからははじめて。どことなく懐かしさを感じさせるミドルテンポのメロディアスないい曲ばかり、ちょっと浮世離れしたユルい詞を自然体に歌うスタイルは唯一無二。最後に披露された1月に出るという新曲は、アップテンポで詞もJ-Pop主流によせてセルアウトを狙っているっぽいが、さてどう出るか。

新しいグループたちはどれもTRASH-UP!!らしいクセのあるグループばかり。どれもコンセプト先行の感はあって、それが今後演者のパフォーマンスとどう化学反応を起こすか、気になるグループばかりだった。
なぜかアニメ絵のそれぞれの似顔絵の看板を背負って中2っぽい世界をメタリックなサウンドにのせて歌うみんなのこどもちゃん、二人ともすごくかわいらしいし、実際どうかは知らないけれど、あの世界がメンバー自身のかかわったものなら、黒猫の憂鬱のあとを継げるんじゃないか。
踊るポンポコリンのカヴァーで始まったスーパー転校生のバブルテイストは、女の子が自分たちで面白がってやってるんならいいけど、大人がおもしろいと思ってやらせてるのなら個人的には勘弁してほしい。
ブスiDはコンセプトがどうも抵抗があったけれど、見てみたら、特に真ん中の人のパフォーマンス力が高くて感心した。
・・・・・・・・・に至ってはメンバーはサングラスで目を隠し、名前は「・」と匿名で、現状アイドルとして成立しているかどうかも怪しい。すでに配信されている1曲目「ねぇ。」はシューゲイザーで味付けされた甘いポップス(これはいい曲)だけど、2曲目は轟音ハーシュノイズが流れる中ステージ上でメンバーは順番に箱に文字の書かれた紙を放り込んで行くという、パフォーミングアーツ風の何か。このあと匿名パフォーマンス集団としての道を極めさせていくのか、アイドルらしく少しづつメンバー個人のキャラを出していくのか、あるいは別の道があるのか、大人がどう考えているのかわからないけれど、とりあえずグループ名の読み方くらいは教えてほしい。
Summer Rocketは一番普通にポップなアイドルソングを歌うグループで、すでに専オタもかなり付いているようで、あヴぁやレッポコのポジションを狙えそう。

そしていよいよエスエレことEscalator or Elevatorだ。2013年に当時ベルハーの朝倉みずほとゆるめるモ!のちーぼうのユニットとしシングルを発表し、以降断続的に10回のライヴを重ねてきた。この秋にちーぼうがゆるめるモ!からレッツポコポコへの移籍した際も活動継続が宣言されたばかりだったのだが、この度の朝倉みずほのベルハー卒業・引退に伴い、ついに今回11回目のライヴで活動終了となる。
たった1枚のその音源がとても大好きで、一度はライヴで見たいと思っていたのだが、モ!以上にレッポコとベルハーの関西での共演の機会はなく、いよいよこの日で最期を迎えるとあっては、遠征でもなんでもしないわけに行くまい。
エスエレ

「ピー(エレベーターの扉の開く音)、Escalator or Elevatorです」
登場した二人のコスチュームはお揃いの白いスウェットパーカーにショートパンツ、白いスニーカーという出で立ちでとてもキュート。特にみずほさんはいつも黒い羽根に黒セーラー服のあのダークな衣装なので、スポーティな衣装で楽しげに踊る姿は新鮮だ。
さっそく始まった1曲目「恋と車とデモクラシー」は、ベルハーの田中Dによる、嫌がらせか「というような難しいメロディラインをみずほがあの魅力的な声で一生懸命歌いこなすのがとてもスリリングで、最初にこの曲一聴してエスエレにイカれてしまった。ライヴでは、みずほの歌唱がレコーディング時より格段にパワフルになっていて破壊力がさらにアップしている。もちろんみずほの奔放な歌いっぷりは、ちーぼうの手堅い歌があってこそ映えるのだ。そして「やっべー」のところの右足右手を横に挙げる振り付けがベリーキュート。
1曲終わってMC。
「ぶすぶすぶすぶすぶすぶす、オタクなら誰でもよかった(棒)。エスエレの通り魔担当、朝倉みずほです、よろしくお願いします!」
「ちーぼうの「ち」は返り血の「ち」、ちーぼうの「い」は韋駄天の「い」、ちーぼうの「ぼう」は暴力の「ぼう」、ちーぼうです、よろしくお願いします!」
自己紹介がまたイカす。
最後ということもあって、今までの歩みを振り返ってちょっぴりしんみりする瞬間もまじえつつ、基本的にはぐだぐだなゆるいトークがしばし続く。ちなみにみずほさんはまだエスカレーターもエレベーターも英語で書けないとのこと。
2曲目にして最後の曲「The People's Choice」は箱庭の室内楽のハシダカズマ作曲・小林愛作詞というゆるめるモ!の楽曲を多く手掛けるチームによるラップ曲。サングラスをかけフードを被ってラッパーを気取る二人が、サビで全速力で走りながら「海が割れて道になる」なんて歌う二人が、とてもいとおしい。「チャンスは10回ある」って歌詞もいまとなっては意味深だ。
エスエレなんかあきらかに周囲の大人が面白がって作ったユニットだ。でも、もともとがこの子たちにこういうことさせたらおもしろいだろうという企画だし、演者がその期待を上回るパフォーマンスを見せて成功している、これこそが僕の求める理想のアイドル音楽だ。
終わってしまった。あっという間だった。レコーディング以上のパフォーマンスには満足しかない。でももう二度とこのパフォーマンスを見られないというのは、やはり悲しい。

この夏解散した少女閣下のインターナショナルのリーダー、「しゃちょー」こと里咲りさのソロ。ずっとアコギ+オケのスタイルだったのが、今回は初エレキ、フェンダーのジャズマスターというカッチョいいギターを抱えて登場。軽くNirvirnaの例のヤツのイントロを‥あれれ、かなり微妙…。
オケに合わせてエレキをかき鳴らす1曲目「Write&Erase」はかなり事故り気味。2曲目弾き語りの「ディアティア」で持ち直したものの、一番素直に盛り上がったのはラストのアイドル然とした「だってね」だったということで、いろいろ悩ましいところ。

大トリはもちろんBELLRING少女ハートの40分のセット。ひさしく大阪では聞けていない「Starlight Sorrow」のオフコース「Yes-No」っぽいイントロからみずほが歌いだした瞬間に感情のコントロールが効かなくなっていたので、あまり冷静に思い出せることはない。最初の方、「Starlight」から「Wednesday」「ホーネット」という流れはほんとに好きな曲の連続でサイコーに高揚したし、この日も「low tide」は鬼気迫る迫力だった。
しかし「Starlight Sorrow」聞きながら思ったのだけど、ベルハーって実は歌、すごくうまいんじゃない?
俺の耳がベルハー耳になってるのかな。
エスエレのはな
[BELLRING少女ハートセットリスト]
1. Starlight Sorrow
2. ボクらのWednesday
3. ホーネット'98
4. c.a.n.d.y.
5. すなっちゃん・なっぽー
6. チャッピー
7. サーカス&恋愛相談
8. low tide
9. the Edge of Goodbye
10. GIGABITE
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テーマ:LIVE、イベント - ジャンル:音楽

【2016/11/30 19:48】 | ライヴ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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