大森靖子TOKYO BLACK HOLE TOUR(11/10、心斎橋BIGCAT)
大森靖子のアルバム「TOKYO BLACK HOLE」ツアー大阪公演に出かけてきた。BIGCATで入場列に並んで、まずは観客の女子率の高さに驚かされる。前回彼女を見たフジロックのオッサン比率があまりに高かったのと対照的。考えてみたら彼女の単独ライヴに足を運ぶのは2年前のグ邸以来で、それ以外はイベントばかりだったものな。メジャーデビュー以降急速に女性の間でのロールモデルとしての存在感を強めているのだろうな。いつものように上手端っこながら前方のまずまずよいポジションに陣取れた。女性が多いためか、視界が遮られずステージが良く見渡せる。
DSC_3493.jpg

まずアコースティックギターを抱えて大森さんひとり登場、弾き語りで最初期からの代表曲「PINK」を歌う。激しい絶叫を経て曲が終わるとチャイムが鳴ってなんだかわからない話声のコラージュされたSEが流れる中バンドが登場し、おもむろに彼女の最大の人気曲「ミッドナイト清純異性交遊」を高速のロックアレンジで演奏する。「わたしが少女でいられるためにピンク色をくれ」っていう「PINK」の歌詞に呼応するかのように場内一面でピンク色のペンライトが掲げられる。

「イミテーションガール」「非国民ヒーロー」と人気曲をスピーディなロックアレンジでぶちかましていくのが気持ちいい。大森さんの歌ものびのびと暴れまわっている。
ロックぽいアレンジでがんがん人気曲を披露していく中、前半で個人的にツボだったのはは曲調が二転三転する変態曲「私は面白い絶対面白いたぶん」。シリアスなパートからブレイクが入って「お花ポクポク」のパートに入った途端バンドメンバーみんな楽器放り出して前に出てきて踊りまくる(笑)。しまいにゃ大森さんもマイク放り出して踊ってるし。なんだこの曲最初から音源そのままにかぶせやったんやww。

フェスでの新規取り込みにかける戦闘モードの短いセットと違って、大森さんの音楽の様々な面をじっくりカバーしてくれた、ほんとうに楽しい2時間だったってことはまず強調しておかなければならないだろう。「絶対少女」の女子・オッサン対決で少数派のオッサンとして声張り上げたのも楽しかったな。もしこの日大森さんが二宮さんから取り上げて客席取っていたビデオが日の目を見たら、絶対オレ写ってるw。
ただ、「さっちゃんのセクシーカレー」の曲紹介で、大森さんが「さっちゃん」のモデルになったライバルSSWとの思い出を話しているときに、最前列で携帯の呼び出し音を盛大に鳴らして話の腰を折りやがったオマエ、オマエは万死に値する。せっかく話が「さっちゃん」に対する大森さんの中の「童貞心」に差し掛かって面白いところだったのに。

日々最悪なことしかないじゃないですか、テレビとか見てても…最悪なことしかない状況を当たり前に絶対しないぞって言う気持ちで私は音楽やってるんで。「こういうの当たり前」とか「傷ついても慣れる」とか「傷ついてないふりして生きていこう」とか、自分の中の凄く傷ついているのに傷ついてなかったことにして死んでしまった自分がいると思うんですよ。そういう小さい小さい自殺みたいなのを繰り返して生きていくのは、ほんとうによくないなと思う。その状態こそが戦争な気がするんです私の中では。私はそういう一番小さい自分の中の戦争に反対してるし、そういうものと戦って生きていきたい。


そんな紹介で披露された「ピンクメトセラ」はサクライさんならではの変拍子のブレイクがレコーディングより激しく、大森さんの歌も激しく美しく伸びて、ほんとうに素晴らしかった。

ピアノだけをバックにした「オリオン座」は、事前に配られた歌詞カード片手に、バンドメンバーも観客も一緒に声を合わせる。なかに「死を重ねて生きる世界を壊したい」という一節があって、さきほどのMCでその意味の深さに思い至る。そしてこの歌を一緒に歌うっていうことは、そういうくだらないことと一緒に戦うって宣言なんだ。

「オリオン座」が終わるとバンドメンバーはそのまま退場する。チャイムが鳴って2時間目、まずは教室をテーマにした2曲から弾き語りコーナーが始まる。「少女漫画少年漫画」の後半ではマイクを外れて生声で会場に、自分を殺すことを強いるシステムへの抵抗への連帯の歌を響かせる。

「あまい」の途中からバンドが復帰する。エンディングでノイジーにバーストする演奏、そしてするっと始まる「TOKYO BLACK HOLE」。「地獄地獄見晴らしのいい地獄」というフレーズのアンセム感、まさに最悪だけどその見晴らしの良さに勇気が出る。そして優しいピアノのイントロに「音楽は魔法ではない」の連呼から「音楽を捨てよそして音楽へ」。メロウなバッキングに大森さんの激しいアジテーションのような歌が突き刺さりまくる。

ドラムスのピエール中野(凛として時雨)を中心にこのツアーのために編成された6人組新●zは強力だった。きのこ帝国のメンバーでもあるギターの女性が良かったな。「ハイパー」担当のサクライケンタさんはギター弾いたりキーボードに向かったりしていたけれど、正直なところ何をしていたのかよくわからなかったw。アンコールで出てきたときに誕生日をお祝いされていて、サクライファンとしては嬉しい限り。
tbh
[セットリスト]
1. PINK(弾き語り)
2. ミッドナイト清純異性交遊
3. イミテーションガール
4. 非国民的ヒーロー
5. 私は面白い絶対面白いたぶん
6. 超新世代カステラスタンダードMAGICマジKISS
(MC)
7. ピンクメトセラ
8.愛してる.com
9. 劇的JOY!ビフォーアフター
(MC)
10.絶対少女
(MC)
11.さっちゃんのセクシーカレー
12.オリオン座
13.給食当番制反対(弾き語り)
14. 少女漫画少年漫画(弾き語り)
15.SHINPIN(弾き語り)
16. あまい
17. TOKYO BLACK HOLE
18.音楽を捨てよ、そして音楽へ
(アンコール)
19. マジックミラー

11/10/2016 心斎橋BIGCAT
大森靖子(vo.、ac.g.)
新●z;畠山健嗣(g.)・あーちゃん(g.)・えらめぐみ(b.)・カメダタク(keyb.)・サクライケンタ(「ハイパー」)・ピエール中野(ds.)

スポンサーサイト

テーマ:ライヴレポ・感想 - ジャンル:音楽

【2016/11/11 01:24】 | ライヴ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
<<サイケ奉行ワンマン(11/13、難波BEARS) | ホーム | IDOL ROCKS! FESTIVAL 2016 in UNIVERSE(11/6、千日前味園ユニバース)>>
コメント
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
http://outofmind.blog47.fc2.com/tb.php/1717-1798e9f3
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |