今日も半日ナスカ・カー三昧(5/31、難波BEARS)

べアーズでナスカ・カーのワンマンでした。機材体験やDJなどいろんな企画盛りだくさんの、タイトル通り「ナスカ・カーのすべて」なイベントです。

開演時間を20分くらい回ったところでようやく開場、ジャンボ鶴田の「ローリング・ドリーマー」が流れるフロアには、ナスカ・カーのナカヤさんの用意したシンセやテルミン等の大量の機材が並べられています。前半は観客がナカヤさんにいろいろ教えてもらいながら機材をいじることができる、のんびりしたワークショップ的なひとときでした。私もテルミン操ってみましたけど、あれで音程を取るのなんて至難の業ですね。
シンセ

ワークショップの最後はスクリーンの映像に好きな機材を使って音を付けるという企画でした。映像はナカヤさんが過去のライヴで使用した邦画・ドラマのミックス映像です。1本目の浪越徳治郎が哄笑しながら陶然とする金髪の白人女性のツボを押しまくるという映像は初見でインパクトあって大笑いしました。観客から募られた希望者が即興で音を付けるのですが、意外に形になるのが面白いですね。2本目の「座頭市」トリップ回ネタ(以前KISHIDASHINのライヴで使ったもの)がちょっと長くて、さすがに3本目では手を上げる人がいなくなってしまい、ナカヤさん自身がシンセを弾いて、客として来ていたand'moのテルミン奏者菊池誠さんがテルミンで入るガチな展開に。これはさすがに別格でした。金子信雄のアップがいちいち笑える「ダイナマイトどんどん」の映像を前に繰り広げられたこの7分のセッションが前半のいい〆になった感じ。

中屋浩市&菊池誠


9時を回ったあたりでようやくナスカ・カー登場。あんだけたくさん機材持ち込んだのに、シンセもテルミンもほとんど使わずに、1曲目「やめちまえ'77」から短い激しい曲を立て続けにシャウトしまくるナカヤさん最高です。4年前に10年ぶりに見たナスカ・カーが、ヴォーカル・エレクトロニクス担当の主宰ナカヤコウイチ以外全員若い女性のメンバーになっていて驚いたのですが、今回のパーソネルは、ドラムのエミー・クノコビッチ以外の女子メンバーが消え、去年秋のライヴでも参加していた821(sarry)のギターに加えてスハラケイゾウ(サイケ奉行、他力本願寺、ヰタ・セクスアリス他)までがギターで参加というおっさんくさい編成になっておりちよっと笑いました。スハラさん1曲目から激しいギターソロぶち込んできます。

NascaCar

ナスカ・カー、レパートリーはロケンロールな短い激しい曲ばかりなのに、ナカヤさんのラップトップのオケにバンドがイヤーモニターもなしに合わせるという、実はたいへんテクニカルなことやってるw。このセットでは最後に演奏された「コミック雑誌はいらない」オマージュのメッセージ色の強いファンキーな「NOTV」が最高でした。エンディングが昔ナカヤさんの参加していたグラインドオーケストラを思わせるトライバルな太鼓の連打で、びしっと乱れずに決めるバンドのアンサンブルがさすがです。

ここで、8月末に泯比沙子+ナスカ・カーのCDがリリースされ、9月にベアーズでのレコ発ツーマンが行われるという発表があり、野中比喩をヴォーカルに迎えて泯さんの代表曲「肉体の天使」「ハゴロモ」が披露されます。実は私はミン&クリナメンはリアルタイムで聞いておらずこれらの曲もほとんど初めて聞いたのですが、メロディも詞も原マスミさんらしい名曲ですね。比喩さんのヴォーカルも舌っ足らずなロリ風味で良いです。

NascaCar feat,野中比喩

そして、静かなピアノのイントロから比喩さんが歌いだしたのは「ステーシーズ」のハロプロミュージカルで鞘師里保が歌った「キマグレ絶望アリガトウ」! 切ないセリフの朗読から、胸に迫る「ありがとう だから苦しまないで/ありがとう だから悲しまないで」のリフレイン、最後に激しいギターノイズの重なる激しい銃撃のSEの中フロアにばったり倒れ込む比喩さん。

オーケン初音階段のトラックメーカーの特権を行使して、さらにじゃがたら「タンゴ」をナカヤさんと比喩さんのデュエットで歌うという選曲、泣くしかありません。オーケンヴァージョンに合わせたのか、テクノ風味の初音階段のヴァージョンよりオリジナルに近いベースラインの効いたレゲエアレンジで、最後に中屋さんが江戸アケミばりの咆哮を聞かせて本編終了です。


アンコールはウルトラ・ビデのカバー「嫌われ者のパンク」と90年代に吉川豊人(グラインド・オーケストラ、ex.ボアダムス)・吉田ヤスシ(スパスマム、Suspiria、現bonanzasほか)と3人でやっていたころからのレパートリー「スイサイダル・バーガー」。当時はもっとええ湯加減のユニットだったなあ。20年たって当時よりずっと激しくなってるって、本当にすごいことだと思います。


ただひとつだけ残念だったのは、開場が押したせいか、最初のDJタイムがたった2曲でカットされてしまったこと。ナカヤさんお馴染みの和モノミックスを大音量で聞けるのを楽しみにしていたのだけど。
しかたないので入場特典でいただいたミックスCDRを聞くことにします。


トキノマキナ

野中比喩さんに参加ユニットのCDRにサインしてもらいました。


[セットリスト]
1. やめちまえ'77
2.不思議な夢
3.ドイツ三部作①(何もない)
4.ドイツ三部作②(危機)
5.ドイツ三部作➂(ガビ・デルガド風)
6.N.O.T.V.
7. 肉体の天使
8.ハゴロモ
9.キマグレ絶望アリガトウ
10.タンゴ
E1. 嫌われ者のパンク
E2.スイサイダル・バーガー
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テーマ:ライヴレポ・感想 - ジャンル:音楽

【2016/06/01 00:00】 | ライヴ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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