怪獣らんどその② 怪獣墓場編(1/10、宗右衛門町ロフトプラスワンWEST)
少女閣下のインターナショナルの企画で、東京のTRASH-UP RECORDSのアイドルが大挙して来阪する!ということでロフトプラスワンWESTに出かけてきました。これが楽しかったー。
怪獣らんど

まずはオープニング、ゴジラもののソノシートのOPみたいなSEをバックに、まずは主催の少女閣下のインターナショナルが登場して1曲。これがほとんど無調のベーストラックだけのバックトラックの上で6人のメンバーが歌いまくるという強烈な曲で、もうここで掴まれてる。後半はメンバー全員客席を走り回って煽るのだけど、対するヲタ(「ナショ民」)のノリが、ジャージャー言うたびに電気ジャーを持ち上げたり「ナチスの科学は世界一イイイイ!」なんて口上は入れたり、世界観をばっちり理解して一緒になって作り上げている感があって素晴らしい。

そしてTRASH-UPレーベルのレーベルメイトが次々に登場する。
黒猫の憂鬱。後半のオリジナル曲だけでいいんじゃないかなあ。まあそれがやりたいことならしかたないけど「ウルトラソウル」がなったり少ナショ運営の人に「硝子の少年」歌わせたりして無理に20分の尺埋めなくてもって思う。
テレジア、12月に発売されたTRASH-UPのコンピレーションに収められた「歓喜の歌」で始まり、1月末にシングル発売されるという「雪華」「いつもふたりで」という新しめの曲のセット。昨年10月の味園ユニバース以来2回目なんだけど、前回同様ちょっと80年代のアイドル曲を思わせるストリングスアレンジの曲を歌う2人のアイドル然としたパフォーマンスや堂々たる歌いっぷりに、Mixやコールどころか手拍子すら躊躇させられて聞き入ってしまう。初期音源のCDRを戴いたので家に帰って聴いたのだけど、歌唱力の成長が著しい。たった3曲のステージだったのにこの充実感、この2人組はきっともっと大きなステージに立つことになると思う。

ここでトークタイム。
トークの後半はai7nさんという漫画家によるアイドルの皆さんへ捧ぐガチな西成観光案内で、なぜここでwとは思うけど、なかなか面白かった。

そして後半のライヴはあヴぁんだんどから。直前に東京で見ているので2回目、この日のステージはショウケース的に彼女たちのいろいろなタイプの楽曲を集めたセットだったようなのだけど、どれもニューウェイヴィなサウンドがいい。2曲目「西鶴一代女」はポリリズミックなビートが歌の内容の不思議なムードを増幅する。クールなビートに乗っかる「そんな風に乱暴にしないでください後生ですから」のセリフがレコーディング以上に生々しくてどきっとする。4人のメンバーの声がそれぞれに特徴があっていい。特になゆたさんの舌っ足らずにもほどがあるという声は一度聴いたら忘れられない。ポップな曲に詩人の最果タヒによる泣かせる詞が染みる「点滅バイバイ」はなゆたさんの歌いだしのピッチの微妙なブレがゾクゾクする。
最後はやはり「Feedback Friday」。フィードバックノイズをバックにしたギターリフもかっこいいし、ラストのルー・リードオマージュのコーラスも楽しい。なにより4人の歌に軽さと疾走感がある。

「宇宙大戦争のマーチ」に乗せて再度登場少女閣下のインターナショナルがもちろんトリ。
かなり前にユーストだかツイキャスだかでライヴの映像を見て、これは酷い95年ベアーズの「スカムナイト」かと思った覚えがありかなり楽しみにしていたのだけど、想像の斜め上に超えるへんてこな音楽的魅力にやられてしまった。がちゃがちゃな歌声の魅力はベルハー以降のものだと思うけれど、音楽的にはベルハーよりはるかにジャンクななんだかわからないものがぶち込まれていてめちゃくちゃ面白い。
おっと思わせるドリーミーなサイケポップの1曲目から始まり、さまざまな音楽的記憶がコラージュのように詰め込まれたweirdな曲の上で6人のメンバーがわちゃわちゃ騒ぎまくる2曲目のオバケの博覧会の曲が本領発揮という感じで楽しすぎた。さらにミニアルバムでもラストに置かれたバラード曲「僕らの心電図」闇雲に声を張り上げまくる歌唱が素晴らしく、謎の感動を覚えてしまう。そして文句のつけようのない某有名曲のカヴァーを挟んで、最後にガラガラになってしまった声で歌われた8分に及ぶ大曲「少女閣下のPKウルトラ大作戦」が原曲以上の勢いで揺さぶりまくる。この日はこの週末にグループを脱退する二文字杏の大阪最終公演ということもあって、いつも以上にメンバーの気持ちも入っていた様子。「何一つ持っちゃない僕ら/ヒーローにはなれやしないかもだけど/選ばれなんかしちゃない僕ら/ヒーローがいないならヒーローになったるしかないじゃん」彼女たちの姿が胸を打つのは、決して完全ではないむしろポンコツな者たちが魔界のような世界と立ち向かう姿への共感なのだと思った。例のカヴァーだけどカートが聴いたら大笑いで喜んでくれると思う。同じ内なる怪物と戦うボンクラの同士として。最後のなのさんのダイヴはカートっぽかったよ。このグループ大好きだ。

いやほんとに楽しいイベントだったのだけど、数日後この日のライヴに参加した演者ヲタクの間でインフルエンザのパンデミックが起きるというオチがついた。インフルおしてドルイベに来んなよヴォケがあ。悔しいので発症したうちのひとりテレジアのまゆりさんにもらったということにしておく。
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テーマ:ライヴレポ・感想 - ジャンル:音楽

【2016/01/11 11:59】 | ライヴ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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