山本精一の「ノイズ童謡」(10/27、難波BEARS)
ノイズ童謡2

ステージ上にはイフェクターなど機材がいっぱい並べられたテーブルが一つ。ギターを抱えて席に着いた山本さんがまずそのテーブルの上の装置からざーっというホワイトノイズのようなノイズを出して、アンビエントなギターのフレーズを爪弾き始めます。ノイズのキャンバスの上に流れる澄んだ音の流れがいつか聞き覚えのある「夏が来れば思いだす」のメロディになっています。メロディがエコーの奥で時に乱れまたメロディに戻りしているうちに、次第に太く歪んだ音になっているギターから奏でられるのはお馴染みの「秋の夕陽に照る山紅葉」「春のうららの隅田川」のメロディになっていたりします。まるでジミヘンの「アメリカ国歌」のように激しく猛り狂うフィードバックまみれのギターで「ほ、ほ、蛍来い」が奏でられ、そのままあたり一面真っ白にギターノイズの海に飲み込まれていきます。ノイズの上で懐かしい風景がフラッシュバックのように次々と浮かび上がるような演奏は、去年このベアーズで行われた山本さんのギターソロライヴの時の感触に似ています。あの時はサウンドスタイルは様々でしたが、今回は「ノイズ」というコンセプトがあり、また立ち上がるメロディもよりダイレクトに聴き手の記憶をくすぐる「童謡」だというのがおもしろいところ。あのフィードバックノイズをまき散らしながら高らかに奏でられた、昔放課後の校庭や公園のスピーカーから流れていたあのメロディは何という曲だったかな。この後はジミヘンマナーでハードに奏でられた「雪の降る町を」からさらに激しくかき鳴らされるフリースタイルのギターノイズのひと時に陶然としたり、歪んだ「ミカンの花が咲いている」にほっとしたり、メタリックに奏でられる「赤い靴はいてた女の子」にスコーピオンズの「春高楼の花の宴」を思い出したりというあっという間の40分。

ノイズ童謡3

アンコール、というか第二部はまずはフィードバック音をループさせた?美しいロングトーンにかぶさるように丁寧に爪弾きだされた「雪やこんこん」のメロディ。だんだんギターの音色がいつの間にかノイジーな響きを帯びてきたところで突如山本さんのボーカル「犬は喜び庭駆け回り猫はこたつで丸くなる」、それもこの箇所のみ何回も何回も繰り返しでw。そしてさらにぐしゃぐしゃな高速コードストロークに合わせて、声を張り上げて「この道はいつか来た道」の歌唱、ただしお得意の替え歌。時節柄、風刺的な意図が込められているとも言えなくもないけど、とりあえず死屍累々のスカムでビザールな熱唱に口あんぐり。第二部15分。

ノイズ童謡1

スポンサーサイト

テーマ:ライヴレポ・感想 - ジャンル:音楽

【2015/10/28 15:47】 | ライヴ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
<<DOGIMAZUN 2015 ~Halloween Night Special!!~(10/31、アメリカ村SUNHALL・GRAND Cafe他) | ホーム | 細胞彼女プレゼンツ『実験②』(10/25、難波BEARS)>>
コメント
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
http://outofmind.blog47.fc2.com/tb.php/1645-cb85af52
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |