『Dance on a SeaAnemone!』TOUR(11/29、千日前味園ユニバース)
dance

溺れたエビの検死報告書のツアー大阪公演に行ってきました。
会場は味園ユニバース、共演にBELLRING少女ハートとあって、あの昭和の大キャバレーの広々とした空間でベルハーを見られる!というので大変楽しみにして出かけました。

仕事終わって会場に駆け付けた時は、一番手のモーモールルギャバンに会場が盛り上がっているところでした。とりあえずエビのカレーで一息。

カルータラ
量はちょびっとでしたが、スパイシーで旨い。
肥後橋のスリランカカレーKALUTARA、メモメモ。

ひと月ぶりのユニバース、やはり大小の惑星を模した照明や、ビッグバンドが上がれそうな横に幅広いステージに覆いかぶさるように点滅する電飾といった内装も、何より柵などで隔てられていない、手を伸ばせば演者に手が届く近いステージも、ほんとうに素晴らしいです。そして今回フロアの中央には花道がしつらえられています。
モーモールルギャバンの最後の曲で、煽り担当のパンツ一丁のドラマーさんが、花道の真ん中でパンツに突っ込んで取り出したネクタイで汗をピシャッピシャッと振りまくという暴挙で会場を沸かせていました。

昭和末期のアニソンや歌謡曲という世代的にど真ん中なDJの選曲にいい感じにあったまってきたところでBELLRING少女ハートの登場です。
1曲目「アイスクリーム」のチェンバロのようなゴシックなキーボードのイントロが流れる中ステージ上で硬く冷たい表情で立ち尽くす6人のメンバーが、不穏なベースラインとともに青い薄暗い照明を浴びてゆらゆらと左右に揺れながら歌いだした瞬間に、もうそこにはベルハーだけにしか作り出せない世界が現れていました。モザイクのように6人が絡み合う静止したポージングから、黒い羽をはためかせて大きく前後に激しく動き出すダイナミックなコントラストの美しさに、自分でもどうかしていると思いながら早くも泣いてしまいそうです。
そして間髪入れずギラついたギターのイントロから、ステージ上もフロア中も大繩のジャンプであふれる弾け曲「GIGABITE」へ。甘楽の表情の豊かさは以前から定評がありところですが、「アイスクリーム」の無表情からこの曲の満面のドヤ顔への切り替わりがみごとです。今年の3月に加入した甘楽・れーれの2人の安定ぶりは目覚ましく、もはや新メンバーという呼び方はふさわしくないように思えます。アンナが脱退して初めての大阪でのライヴとなった今回は(アンナ「欠席」だった前回の大阪のライヴに比べても明らかに)パワーが拮抗した6人組のチームとしてのシャープさが強く印象付けられるステージだったと思います。
歌割が変わったせいか、今回特にみずほの歌声が多く聞こえたような気がするのは、彼女の歌声がきっかけでベルハーに惹かれることになった者としては嬉しいところです。3曲目に歌われた「ボクらのWednesday」なんかいつの間にかみずほがメインと言ってもいい曲になっています。もしかしたら歌割は変わってなくてみずほの歌の強度が上がっているのかもしれません。いや実際、みずほの歌が歌い方も声質も変わらないまま、声量が増して強度が上がっているというのは奇跡だと思います。
オルガンの音色がサイケなデイヴィッド・リンチへのオマージュを織り込んだ「yOUらり」とファーストアルバムの曲が続けられたあと、メンバーが田中Dに呼ばれて袖に消え、しばらくの中断します。なにやらお小言をいただいていた様子で、何事もなかったかのようにステージに戻ってきて、全員ステージに横たわり「無罪:Honeymoon」が静かに始まります。「13 Weeks Later EP」の曲群のようなパフォーマンスは現在おそらくベルハー以外のどんなアイドルでも、いやバンドでもありえないと思います。どんよりとした曲がクールなダンスと共に次第に悲痛さすら帯びた切ない歌声に変わっていきます。最後は横並びになった6人がそれぞれに作り笑いを作り、そしてゆっくりと無表情に戻っていく印象的なエンディング。
さらに暗黒度を深める「タナトスとマスカレード」の地響きのようなノイズと不安感を掻き立てるピアノのイントロ、そして不安定なコーラスが鳴り響きます。この曲の終盤でギターのメタリックなフレーズにオケが無暗に盛り上がるところではいつも大声で叫んでしまいます。可愛らしく結われていたあーやんの編み込みおさげもみずほのポニーテールも、この曲の終わるころにはすっかりほどけています。
ずんちゃずんちゃというジンタ風のビートが鳴り響き、黒い羽がステージ中を飛び回る「サーカス&恋愛相談」になだれ込みます。ちょっと走り気味なみずほの歌いだしから最後の全員の絶叫まで、激しい高速ヘッドバンキングも、指をさしながら6人がステージ上を右往左往するさまも、もう歌のすべて振り付けのすべてが愛おしい。彼女たちのオールタイムベストの曲です。恒例のパシャは花道からのパノラマ撮影でした。
そしてこれも派手な照明が生きるキャバレー感ある華やかな沸き曲「Rivelry!!!」。野菜をサーベルで受けるいつもの余興が花道で行われて場内を沸かせます。そしてあーやんと甘楽のラップ調の煽りから「c.a.n.d.y.」へ、そして「エッジ」へとフロアをモッシュピットに一変させるクライマックスの選曲が繰り出されます。花道に群らがるヲタたちに甘楽が水を吹きかけ、足蹴にしまくる光景が印象に残っています。そしてメンバー全員が花道に2列に整列するフォーメーションから「Asthma」の感動的なフィナーレに。もう何も言うことありません。

エビ1

エビ2
最後に登場したのはこの日のホスト、ユニバースのド派手な内装に負けない蛍光色に光るエビたちによるサイケデリックビッグバンド、溺れたエビの検死報告書でした。ギターもベースもキーボードも複数人数が担当しており、さらにトランペットやトロンボーンなどのホーン隊も擁した総勢15匹のエビが織りなすサウンドは、P-FUNKのようなコスミックで混沌としたごった煮のファンクです。最後は花道に観客を上げての大騒ぎ、大トリにふさわしい盛り上がりでイベントを締めくくりました。

エビ3

会場も共演者も最高のイベントでした。そして、ベルハーのパフォーマンス自体も今年見た中で1・2を争うくらいの素晴らしさだったと思います。もう今年はベルハーは大阪には来ないでしょう。年が明けるとすぐに東京の大箱でのワンマンです。2月のもえちの卒業までにもう一度大阪でやってくれるでしょうか。もし次もえちのいるうちに来てくれたら、その時はきっと、ワンマンを経てさらにグレードアップしてすごいことになっているのが予感できるような6人のパフォーマンスでした。
この日の彼女たちのパフォーマンスは、フルセットまるまるファンカムの動画がYouTubeに上がっていますが、あえてリンクは貼りません。まあ探したらすぐに見つかります。もしかしたらこんな文章よりずっと彼女たちの魅力が伝わるかもしれません。でも、僕が言いたいのは、実際のベルハーのライヴはあんな映像の何十倍もすごくて楽しいよ、ということです。できたらYouTubeなんて見ずにこの不完全なブログで妄想を膨らましてライヴの最前に実際に飛び込んでほしい。その妄想の何百倍もすごい体験ができるのが今のベルハーだと思っています。
ベルハーキーホルダー
ああ、いつか、できるだけ近い将来にベルハーのワンマンを、またこの味園ユニバースで見たいものです。
[BELLRING少女ハートセットリスト] 2015/11/29 味園ユニバース
1.アイスクリーム
2.GIGABITE
3.ボクらのWednesday
4.yOUらり
5.無罪:Honeymoon
6.タナトスとマスカレード
7.サーカス&恋愛相談
8.Revelry!!!
9.c.a.n.d.y.
10.the Edge of Goodbye
11Asthma

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テーマ:ライヴレポ・感想 - ジャンル:音楽

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