Test Pattern、光庭、他力本願寺、oopnum(9/11、難波BEARS)
Test Patternは岡山のギタリスト村岡充を中心とした4人組のバンドで、すでに6枚のオリジナルアルバムを出しています。
僕がはじめて聞いたのは、2006年に発表された、開くとトリが大きな翼を広げる凝りに凝ったジャケットの5thアルバム「朝を見た」です。それまでのインスト路線から村岡さんの歌を全面的にフィーチャーしたポップな音楽性に発展することになる最初のアルバムで、たいそう気に入って聴いていたのですが、なかなかライヴを見る機会がありませんでした。今回ベアーズでの来阪公演が決まり、共演でおなじみ他力本願寺も登場するということで出かけてきました。
1011BEARS

大森靖子の「さっちゃんのセクシーカレー」が流れているのはきっとスハラさんの選曲だな…とか思っているとセッティングが終わり、メタリックなエメラルドブルーのストラト抱えて(ストラップは放課後ティータイム!)サイケな柄シャツでキメたスハラさんの、「全国の挙動不審の皆さんこんばんは他力本願寺です」という挨拶に続きガツンと強力なハードロックナンバー「けむり」が始まります。礼香さんのギターがうなりをあげ、スハラさんが激しくことばを投げつけます。高野さんのベースとまさをさんの強力なドラムがぶっとくビートを下支えするのですが、まさをさんのドラム、夏の終わりに元町のスペースオーで見た時のミニドラムセットでもたいがいだと思っていたのが、ちゃんとしたドラムセットだとやっぱり圧倒的にパワフルです。
この日の他力本願寺は4曲演奏したのですが、それぞれが違う彼らの魅力を見せてくれるいいセットでした。
2曲目は「暗い暗いといわれるので明るい曲を目指して作った」という明るめのコード進行で静かに歌いだされるバラード曲です。歌は(聞き取れた範囲では)明るい予感をはらんで進行し、しかしスハラさんの独特の絞り出すような歌声が「夢みたいなもの」と繰り返すところで断ち切られ、あやかさんの熱量の高いギターソロが歌を引き継いでまっすぐ激しく感情をほとばしらせます。
3曲目はスペースオーでは作者の頭士奈生樹さんご本人と一緒に演奏された「童話」。あやかさんのストレートにハードロッキンなソロからスハラさんがこの日初めてぶちかましたギターソロがブロークンで基地外じみたバーストを起こしてて格好良いです。
そして最後はサイケな大曲「夏のうた」。ゆったりとした浮遊感のある始まりから歌をはさんで間奏で激しくドラムが叩きつけベースがうねりを作る上でほとばしるスハラさんとあやかさんのツインリードの絡みがすさまじいです。
この曲最初聞いたときは、「カラス」やはちみつぱいの「こうもりの飛ぶころ」といった羅針盤の初期レパートリーっぽいなと思ったんですが、羅針盤に比べてヘヴィな印象を覚えるのはギターやドラムのハードロックぽさに加え、やはり何といってもスハラさんのボーカルの存在感ゆえでしょう。そこが羅針盤の浮遊感とは全く異なった肌触りの、胸に迫るザラつきを与えてくれます。
「暗い暗い」と言われるそうですが、僕自身は他力本願寺の音楽や歌を「暗い」とはあんまり思ったことがありません。川底から水面の向こうの空の明るさを渇望してあげられる声は「希望」って言うんじゃないかな。

光庭はギター弾き語りの島田温泉さんとドラムの宮本善太郎さんのユニットです。達者なスリーフィンガーピッキングでガットギターを爪弾きながら歌う島田さんのまっすぐのびやかな歌声が気持ち良く、1曲目の「君が小説を書くなんて思ってなかった」って曲が始まった瞬間に引き込まれました。このままいまの朝ドラのテーマ曲になりそうな、ポップなフォーク。

この日はどうも出かける時から調子がいまいちだと思っていたのが、どうもだんだん厳しくなってきました。
続くoopnumは重く引き摺るようなビートにおどろおどろしい英語の歌。バースデイ・パーティとか初期のバッド・シーズ、バウハウスといった80年代の英国のバンドの匂いのするゴシックな音で、いやこれはこれで嫌いじゃないんですが、急速にHP失ってしまい隅っこの椅子に座りこんで眺めていました。すいません。

せっかくだからとがんばってお目当てのTest Patternまで見ました。いや残って良かったです。
シーケンサーのピロピロいうフレーズに畳みかけるように始まるイントロのインスト曲からステージにくぎ付けでした。
テストパターン1
最初「朝を見た」のCDを聞いたときに爽快感のあるギターサウンドが鈴木茂さんの「BAND WAGON」あたりを思い起こさせたのですが、生の演奏を見るとギター・ベース・キーボード・ドラムの4人のメンバー間の緊張感あふれるやり取りが滅茶苦茶に熱く、ずっとハードコアな印象を受けました。ヘロヘロだったはずなのに最前列に近いところで、ただただ音のぶつかり合いに身をゆだねておりました。
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テーマ:ライヴレポ・感想 - ジャンル:音楽

【2015/10/12 16:58】 | ライヴ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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