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大友良英&「あまちゃん」スペシャルビッグバンド コンサート(10/9姫路市文化センター大ホール)
9月で終わったNHK朝の連続テレビ小説「あまちゃん」はご多分にもれず毎朝楽しみに観ていて、クドカンの脚本と大友さんの音楽、そして的確な演出や役者の達者な芝居に笑わされ時に泣かされたものだった。
大友さんが「あまちゃん」の劇伴を演奏するスペシャルビッグバンドの演奏は7月のFREEDOMMUNEでもハイライトの一つだったと思う。ぜひ単独のホールコンサートを観たいと思っていたので関西ツアーが決まった時は、迷わず発売当日に京都公演の前売を家族3人分おさえたのだけど、どうしても抜けられない仕事が入って一度は断念、がっくりきていたところ前日の姫路公演のチケットがまだ残っていて、得チケで出ている!ということで思い切って出かけることにした。

会場は手柄山のふもとの姫路市文化センター。40~50代のおっさん(自分です)おばさんから若いおにいちゃんおねえちゃん、家族連れと客層は幅広いけれど、予想以上に自分たちより上の60代以上のシニア層が多い印象。たぶん一番多かったんではないかな。これは会場によるのかもしれない、家人の話では翌日の京都は学生風の若者も多く、30~40代くらいまでが中心だったらしい。普段自分が行くライヴやフェスと違って、こういういろんな世代のいろんな人たちが集まるのは楽しい。隣の席では女子高生が母親に「潮騒のメモリー」誕生秘話を語ってるし、コンサートの間中もどこかで赤ん坊が泣き声で演奏に参加している。

総勢16名のビッグバンドがぞろぞろと登場し、大友さんのカウントでおなじみの「あまちゃんオープニングテーマ」。ちょっと音が小さいかなとか思っていたが、序盤「行動のテーマ」「あまちゃんクレッツマー」と軽快な曲で会場を盛り上げているうちに、音もすっかりなじんでいる。「クレッツマー」ではトランペットからトロンボーン、パーカッション、ドラムスとソロが回され、ワクワクしてとても楽しい。最後のチューバソロがまるでディジリドゥみたいな音を出してて笑った。そもそもチューバソロなんて初めてだったし。あとなんといっても最小限の音数でもビートを成り立たせてしまう芳垣さんのドラムの凄さに改めて驚嘆する。大友さんが「歌謡界の重鎮」なんて紹介していたけれど、この日は芳垣さんの凄さをあちこちで再確認した。
リコーダーからクラリネットへとメロディが引き継がれる「あまちゃんワルツ」はとてもかわいかった。「琥珀のブルース」の大友さんの湿り気のまったくない硬質なブルーズギターもカッコよかった。1曲ずつ曲の成り立ちや使われたシーンを解説する大友さんのMCも快調で、ゴージャスな「銀幕のスター」と怪しげな「芸能界」が「芸能界の表と裏をオーダーされて作った」対になる曲だなんてことに気づかされたり。
第一部は再びパーカッションやアコーディオン、サックスのソロをフィーチャーしたクレツマー風の「アイドル狂想曲」で盛り上げて終了、いったん休憩。

公演のチラシであらかじめ楽器の持参を呼び掛けていたようで、準備してきたお客さんとの共演コーナーから第二部が始まる。思い思いの楽器を手にした人たちが20名くらいかな、ステージに上がって大友さんの指揮に従って「じぇじぇじぇ」を演奏する。中には音遊びの会で大友さんと一緒に活動している三田村管打団?の森本アリさん一家の姿も。これは参加する方が絶対楽しいので翌日京都の公演に行く家人に楽器を持たせたのだけど、京都公演ではこの企画はなかったみたい。逆に三田では「音遊びの会」のメンバーが全面参加で大盛り上がりだったらしい。

「笑っていいともに出た時にタモリさんに気に入ってるって言われて気を良くして演奏します」という大友さんのMCで演奏された「軋轢」。この曲は「あまちゃん」の曲の中では珍しく激しくエモーショナルに盛り上がる曲で僕もドラマで最初に使われた時から大好きだったので、演奏されることを期待していた。大友さんのノイジーなギターが炸裂し、後半メドレーで演奏された「友情」の美しいメロディに重なりぶつかり合いながら収束していく。ここでもフリーキーな曲の展開をがちっと締める芳垣さんのドラムが素晴らしい。また続く「地元に帰ろう」なんかもシンプルな曲だけに平板でのっぺりとしてしまいそうなのに、そうならないのはひとえに芳垣さんのドラムのビートのうねりによるところが大きいと思う。

終盤は「TIME」から近藤さんのハーモニカが活躍する「希求」「海」と、ドラマの中でも重要なシーンで使われたシリアスな曲をたたみかける。ドラマのいろんなシーンを思い出す。最後はもちろん「灯台」。イントロの大友さんのギターストロークがCDのバージョンよりも力強く、「いろんな登場人物の後押しをするような曲」にふさわしい。この曲が使われていたわけではないのに、主人公二人が灯台に駆け出していくドラマのラストシーンを思い出して胸が熱くなる。

アンコールはもちろん「潮騒のメモリー」。「きょうはキョンキョンも薬師丸さんも能年ちゃんもいないですが、お座敷列車やスナック梨明日に来たつもりでみなさんで歌ってください」と大友さん。実は翌日の同志社のステージではゲストにSachiko.Mが登場して紙テープが舞う中で歌ったという話をあとで聞いてちょっと悔しい思いをしたのだけど、年配のおじさんおばさんまで本当に楽しそうに声をあげて口ずさんでいるお座敷列車のような光景は、この会場ならではの体験でよかった。

あまちゃんバンドの活動は今年いっぱい、ツアーはこれで最後と大友さんはおっしゃっている。それはドラマのファンとしては確かにちょっぴり寂しい。ひとつのテレビドラマを媒介にしてこんな風に老若男女が集うような場はもうないだろう。でも、プロジェクトFUKUSHIMAや音遊びの会など、大友さんがあちこちで進めてこられた活動が、「あまちゃん」を通じてオーバーグラウンドな光の当たるところに出てきたことで新たに生み出されることが、来年以降たくさんあるだろうな。それはそれですごく楽しみだ。


姫路久しぶりです。2010年のロケットSONの追悼ライヴ以来。
駅が改装されたのに合わせて駅前のロータリーがえらく小じゃれた半地下の緑地になっていてビビった。お城まつりの晩に特攻服姿の徒歩暴走族が機動隊と睨み合ったりしていたのに、今はもうあんなこともないのかしら。
でもみゆき通りのアーケイドをくぐると「ポムの」(オムライス屋)に「チケット・ピュア」(金券ショップ)と、ああ、昔と変わってないと安心したり。
無理やり休みにしたせいで仕事を片付けて直行したためぜんぜん回れなかったけど、手柄山も散策したかったなあ。
姫路モノレール遺跡
コンサート帰り余韻にひたりながら夜風に吹かれて駅に向かう途中で見かけた姫路モノレール遺跡。
<セットリスト>
第1部
1.あまちゃんオープニングテーマ
2.行動のテーマ
3.あまちゃんクレッツマー
4.あまちゃんワルツ
5.琥珀のブルース
6.アキのテーマ
7.銀幕のスター
8.芸能界
9.アイドル狂想曲
第2部
10.じぇじぇじぇ
11.奈落デキシー
12.軋轢/友情
13.地元に帰ろう
14.TIME
15.希求
16.海
17.灯台
アンコール
E1. 潮騒のメモリー
E2. あまちゃんオープニングテーマ

大友良英&「あまちゃん」スペシャルビッグバンド
 大友良英:ギター、バンジョー
 江藤直子:ピアノ、エレクトリックピアノ、
 近藤達郎:オルガン、キーボード、ハーモニカ
 井上梨江:クラリネット
 鈴木広志:サックス、クラリネット、リコーダー
 江川良子:サックス
 東涼太:サックス        
 佐藤秀徳:トランペット      
 今込治:トロンボーン      、
 木村仁哉:チューバ
 大口俊輔:アコーディオン
 かわいしのぶ:ベース
 芳垣安洋:ドラムス
 小林武文:ドラムス、パーカッション
 上原なな江:パーカッション、マリンバ、 
 相川瞳:パーカッション
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テーマ:ライヴレポ・感想 - ジャンル:音楽

【2013/10/09 22:42】 | ライヴ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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