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エリジウム
たまたまとった平日の休みが「映画の日」で、1000円で観れるというのでひさしぶりに新しい映画を観に出かけた。大阪ステーションシネマで、「第9地区」のニール・ブロムカンプ監督の新作「エリジウム」。

開巻早々広がるのは人口増加でどこまでも荒廃したスラムが広がる近未来の地球。「第9地区」でもそうだったけど、この近未来スラムの造形が素晴らしい。建物や風景のみならず人物の服装や小物、埃っぽい空気まですべてに至る本物の汚れ加減。
これに対比されるのが一部の富裕層が移住した衛星軌道上のスペースコロニー、エリジウムだ。どんな病気さえも直してしまう医療ポッドが備えられたチリひとつない豪邸の、緑広がるよく手入れされた庭園で、こぎれいに着飾った善良そうな人々がカクテルを手に談笑している。

車泥棒から足を洗い工場勤めでなんとか日々の暮らしをやりくりすることで手いっぱいの主人公マックス(マット・デイモン)はある日工場内の事故で余命あと5日とされる。彼がエリジウムでの治療を求めて密航するために命じられた闇の仕事で、エリジウムの要人を襲撃し脳内のデータを盗み出すところから物語が大きく転がり出す。実はこのデータの中にはエリジウムの命運を左右する重要なプログラムが含まれていたのだった。エリジウムの実権掌握をもくろむ防衛長官(ジョディ・フォスター!)は地球上の潜入エージェントであるクルーガーを使ってマックスを確保しようとする。
この小汚い人格の破綻者のクルーガーがほんとにいやらしい。マックスの抱えた情報の重要性を知ったクルーガーはやがて長官の意を外れて欲望のまま暴走し始める。クルーガーやマックスたちを乗せた薄汚れた宇宙船がエリジウムの美しい緑の庭園を滅茶苦茶に破壊しながら不時着するシーンや、クルーガーたちが抵抗力のないエリジウムの指令本部の善男善女たちを手榴弾一発で殲滅するシーンの野蛮な暴力性には、目をそむけたくなると同時にどこか不思議に快感さえ感じさせられる。

ラストはいろいろ疑問もある。リブートってそんなプログラムだったの?とか、ああいうプロテクトをかけたプログラムをもともとどうやって取り出すつもりだったの?とか。
まあそこはあまり突っ込まない。プログラム作った当人はきっと取り出す前にいろいろ何とかできるはずだったんだろう。
ただその日を生き延びること以外に生きる目的を持たなかったマックスが、死を目前に宣告され生命の存続を強く求めて動き始め、さらには自らの生を賭すに足る役割を見出して英雄的な選択をすることになっていくそのプロセスが感動的だ。そのきっかけは無垢な子供の一言だというのが、いささか狡いところなんだけど、泣かせる。

冒頭汚濁にまみれた地球のスラムでエリジウムを仰ぎ見てその美しさにあこがれていた少年は、最後にその理想郷エリジウムで自分の手中の美しい地球を見つめて死んでいくのだ。

原題:Elysium
2013年アメリカ/109分
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テーマ:映画館で観た映画 - ジャンル:映画

【2013/10/05 10:43】 | 映画 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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