ゑでぃまぁこんのタヌキツネコワンマンライブ(12/16、塩屋旧グッゲンハイム邸)
年末恒例のゑでぃまぁこんのワンマンライブ、去年に続いて今年もおなじみの塩屋の洋館旧グッゲンハイム邸に出かけてきた。去年は4部構成で37曲、休憩を含めて4時間の長丁場だったのだけど、今年は開演時間が16時からとさらに2時間早くなり、超ロングセットの予感…。

最近のレパートリーの中でも初期からの幻想的な空気を受け継いだ「ペリスコープ」で一気に会場の空気がゑでぃまぁこんの色に変わる。この曲はじめ今日は随所でモツさんのペダルスティールのノイズ使いがよく効いていたように思う。「麻雀砂漠」「てんとちと」と比較的古めの代表曲を続けたのち、いきなり新しい曲を4曲も続けて演奏してちょっと度肝を抜かれる。どきっとするようなダークな詞の曲から、素朴な感じの曲、楯川さんのリコーダーと水谷さんのフルートで始まる曲などバラエティ豊かで、今後の成長が楽しみ。終盤はふたたび「快哉割烹」から最近のゑでぃまあこんのおなじみの名曲を3曲。夕方の陽の傾いた空を窓の外に眺めながら、照明を落としクリスマス仕様の豆球だけがちかちか瞬いている薄暗い室内で、まどかさんが「ブーメラン」のピアノのイントロを弾きだすと、ちょうど山電が通過するガタガタという音が流れてきて、ゑでぃさんが「踏み切りの向こう…」と歌いだす。グ邸のライヴにはいつもミラクルがある。

第2部は「猫に関する歌」を集めたセットで、「窓辺のふぁふぁふぁ」「おほしさま」「かしこかしこ」などゑでぃまぁこんのレパートリーの中でも明るい楽しい曲がいっぱい。珍しいのは「ゴロちゃん」というカバー曲。89年荻野目洋子主演の猫映画「公園通りの猫たち」の主題歌で、オリジナルを歌っているのは「すぺぺ」さん、って、だれ? 選曲はマニアックだけど、水谷さんの鍵盤ハーモニカがとぼけた味をそえるポップな曲で、みいみい鳴く猫の鳴き声のSEとゑでぃさんのセリフが楽しい。そういえば去年の「あなたを・もっと・知りたくて」もセリフ入りだったな。
だけどこのセットのハイライトはなんといってもゑでぃさんがピアノを弾く「とらとらいおん」。グ邸の新しいピアノの柔かい音!

ギューンからのファーストアルバム「あおいあしおと」の初期の曲から始まる第3部、アルバムでは基本的にゑでぃ・まあこん・水谷の3人で演奏されていた名曲が、現在の6人編成でさらにグレードアップして再現される。特に凄かったのは「きりのなか」で、中間部からモツさんのペダルスティールのフィードバックがうなりをあげ、他の楽器も狂気じみたテンションの高い演奏に突入する。
後半は名盤「煙の国の招待状」の収録曲で、ゑでぃまぁこんにとってのターニングポイントになった(と勝手に思ってるんだけど)「真夜中の音楽」でこのセット終了。

鉄板セット
休憩時間にホットプレートや食材が準備され、なんだろうと思ってると、演奏の傍らで広島出身のモツさんがお好み焼きを焼くパフォーマンス(?)を行う前代未聞のセット。まずはゑでぃさんとまぁこんさんのふたりによる「ブルゥス」、ファーストアルバム以前の最初のCDRに収められていた珍しい選曲!その後もメンバーが入れ替わりでスペシャル編成の演奏が続く。ゑでぃさん・水谷さんのデュオに調理中のモツさんまどかさんがハンドベルで参加するで「ドイリー」、ゑでぃさんのキーボードにまどかさんのミュージカルソーの「ガイコツ」、楯川さんのウクレレの伴奏でゑでぃさんまどかさんがデュエットするドゥーピーズカヴァー「だいじょーぶ」とかレア曲続出。最後は「PONGKONGレディース」(おひとりはちんぷんかんぷんのゆうこさん、もうお一方は?)が「オーケストラが飛んでゆく」という印象的なコーラスをつける新曲で第4部終了。
モツさんのお好み焼きもおいしゅうございました。演奏するメンバーの横でモツさんが汗をかきながらコテをふるってお好み焼きを焼き続ける絵、会場に充満するソースと油の匂い、シュールだったわw

第5部はほりゆうじさん主演のホラー映画「怪奇!ケダマン」の上映。ほりさんが猫の毛玉の化け物に追いかけられるサスペンスホラー、と言うかなんというか…。監督・音楽はなんと「怖」名義! こんなところで怖が復活するとは! クライマックス「ケダマンの王国」のシーンは手柄山公園でロケを敢行、うん、あそこは映画向きだよな。

最後は最近のおなじみのレパートリーを中心の、今のゑでぃまぁこんの凄さを見せ付けてくれるようなセットを2セット、その場の印象では、第6部は幻想的な曲中心、第7部はポップな曲中心という感じ。あとでセットリストを見たらそんなにはっきり分かれていたわけではないようだけど。
「おなじみの」といっても多くの曲で細かく新しいアレンジが加えられていて、それは楯川さんのドラミングだったり、水谷さんの管楽器のアレンジだったり、モツさんのスティールギターのトリートメントだったりと、曲によってさまざまで、これが現在の6人組の大所帯バンドとしてのゑでぃまぁこんの魅力だと思う。いつもの「冬芽」のイントロのリコーダー合奏にぐっと来てしまった。新曲「さらうかぜ」から最後は「さよなら」でちょうど50曲。
さらにアンコール、これが嬉しかったな。「さよなら小さな水族館」、元曲よりリズミカルで、よりユーモラスなアレンジになっていた。ほっこり。

昨年の37曲を上回る51曲、ゑでぃさんは少し風邪気味っぽくて高音に不安定なところはあったけれど、ほとんど不調を感じさせない歌唱で、なんといってもバンドの演奏の密度が濃く、あっという間の6時間でした。
入場者へのお土産として「BALCONY SERENADE」と題された2枚組のCD-Rのプレゼントが。1枚は新曲デモ集で、この日も演奏された新曲が2曲と例の「ゴロちゃん」が収められたゑでぃ+まぁこんによる宅録新曲デモ集で、2枚目は6人でのライヴ音源。それぞれに茶目子・ぽんぽこの2匹の顔がプリントされた盤面がとってもチャーミング。 
BALCONY SERENADE

以下、終演後ゑでぃさんが配られたセットリストより(アンコールを追加して一部曲順を修正しました)。

第1部
1.ペリスコープ 2.麻雀砂漠 3.てんとちと 4.つぶつぶカプリッチョ 5.あめあめあめ 6.青い鳥 7.あおのむこう 8.快哉割烹 9.雲にのる 10.ブーメラン

第2部
1.窓辺のふぁふぁふぁ 2.おほしさま 3.ゴロちゃん 4.かしこかしこ 5.スロウな夢 6.界隈 7.とらとらいおん 8.みらいのくうき

第3部
1.あみめ 2.たびをする 3.丘へ 4.かくれんぼ 5.きりのなか 6.夏虫 7.うしろ姿 8.真夜中の音楽

第4部
1.ブルゥス 2.ドイリー 3.ガイコツ 4.兎の結晶 5.だいじょーぶ 6.やまおう 7.メリークリスマス 8.くろがねもち

第5部
映画「怪奇!ケダマン」上映

第6部
1.眠れぬ羊 2.幽苑 3.嘆きの亀 4.花と錠 5.陽炎 6.木肌 7.ゆめがさめる 8.木霊

第7部
1.新しい場所 2.交信 3.昇華 4.冬の日 5.塵散舞埋 6.冬芽 7.さらうかぜ 8.さよなら

アンコール さよなら小さな水族館
フードは京都からユーゲとゆすらごが出店、ゆすらごのカレーが美味しくて、チキンマサラカレーとグリーンカレーの2種とも食べてしまった。さらにモツさんの広島焼きでちょい食べ過ぎた感じ…。
121216ゆすらご(グ)その1 121216ゆすらご(グ)その2
あとユーゲのホットワインもおいしかったな。そこのほうになにやら果物の実が入っていた。
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テーマ:ライヴレポ・感想 - ジャンル:音楽

【2012/12/17 12:54】 | ライヴ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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