Psychedelic Autumn Days (10/13、難波BEARS)
夏のFREEDOMMUNEで個人的なハイライトであったタコ(TACOという表記が正しいのかな)が、なんとベアーズ恒例秋のサイケイベント「Psychedelic Autumn Days」に出るというので出かけてきた。

まずは共演の東京の若いバンドが2バンド、愛のために死す壊れかけのテープレコーダーズ
この日のベアーズはエアコンがぶっ壊れていたため、どちらのバンドも汗だくになりながらひたむきに演奏していて、すごく勢いのあるバンドなんだというのはびんびんと伝わった。特に2番手の壊れかけのテープレコーダーズはギターのおにいちゃん(はだし)とオルガンの女子(DoorsのTシャツ)のボーカルの掛け合いや演奏の絡みがユニークで、すごくおもしろい。ただどちらのバンドも、歌われる言葉がまっすぐすぎて、すれっからしのおっちゃんにはあまり響かなかった。
最初に出た愛のために死すの演奏を,僕の前の女子がずっと胸の前で手を合わせ、祈るように聴いていて、最後には崩れて落ちて顔を覆っていたのを見て、ああ、こういう音と言葉を切実に必要としている人にきちんと届く形で演奏しているのは素晴らしいなあと、素直に思いましたよ。

幕間BGMの「ジギースターダスト」のちょうど「Rock'n'Roll Suicide」が終わる頃、トリのTACOが登場。まずはギター、ベース、ドラムスにボーカルの山崎春美の4人で「雨上がりのバラード」「社会復帰」とガセネタのナンバーを2曲演奏する。時折はじかれたような痙攣を交えて早口で言葉を繰り出す山崎春美のボーカルは、録音で聞かれる昔のガセネタの頃に遜色なく、街の不動産のおっちゃん然とした今の風体もあいまって妙な存在感がある。前回FREEDOMMUNEのときも??となったのだけど、「社会復帰」は「マンホールの光を浴びて溺死したキリストがやってくる」という歌いだしこそ一緒だけど、リフも歌詞も「sooner or later」のバージョンとはかなり変わっていて別の曲みたい(今年出たボックスにはこういうバージョンもあるのかもしれない)。「リハビリビリビリ…これで救われる…」
ここで山崎に手を引かれて、ガーゼで目隠しをしたロリータ風のボーカル鎖帷子レイコ登場。ベース、ドラムの2人と精神病院の一室風寸劇。「この人は…横田めぐみさんだ!」「マンセー!そう、わたしは横田めぐみです。…すいませんでした」という鎖帷子あらため横田めぐみのセリフから「赤い旅団」に突入。以下「嘔吐中枢は世界の源」「な・い・し・ょのエンペラーマジック」とファーストの曲、間で春美抜きで演奏された「納豆の中のナメクジ」(ロリータ順子の「だめなあたし」の曲)含めていかにもタコだなあという独特のネガティヴなヴァイブにあふれた名曲が続く。
このあたりまではFREEDOMMUNEのときと同様の完璧なタコ・レヴューを見せてくれている感じ。ところがFREEDOMMUNEでも演奏された新曲?らしきかえるの歌をはさんでふたたびガセネタコーナー、春美が「宇宙人の春」の言葉を投げつけている横で「横田めぐみ」a.k.a鎖帷子レイコが所在投げに、ほとんど素の状態でそわそわしているように見える。推測するに序盤で春美が歌詞カード置いた譜面台片付けてしまったせいじゃないかな。いたたまれない宙ぶらりんな感じは「宇宙人の春」に似つかわしいような気もする。続いてほとんど歌えないままの彼女の絶叫を時折交えた「横田めぐみの「父ちゃんのポーが聞こえる」」。
ラストはファーストからキャッチーなドラッグアイドル歌謡の名曲「仏の顔は今日も三度だった」。春美は終盤さっさと退場してしまい、演奏が終わると、宙ぶらりん感だけ残してほかのメンバーもそそくさと退場。
中途半端なアンコールの求めに応じて、痙攣しながらことばを投げつける山崎春美とギター、ドラムのセッション。緊張感あってさすがだと思ったけれど、アンコール無しであのまま困惑を残して終わるのも相応しかったのではないかと思う。フェスのお祭りの大舞台とは違う、ベアーズのような小さな場所ならではの空気感がおもしろかった。
若いバンドたちの熱演に冷や水をぶっかけるような相も変らぬタコの日陰感にシビレる。この形態のTACOがいつまで続くのかわからないけれど、しばらく山崎春美の活動を追っていたいと思った。

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【2012/10/14 23:24】 | ライヴ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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