山本精一& THE PLAYGROUND ワンマンライブ(10/14、梅田Shangri-La)
なんだか雨の降りそうな曇り空の中、大好きな山本精一さんのうたものバンド「THE PLAYGROUND」のライヴを観に、梅田のコンテナヤードをくぐって、Shangri-Laに行った。
2005年の羅針盤解散後しばらくライヴで歌を聞かせることのなかった山本精一が、約1年のブランクののち、須原敬三(b)を従えて再始動し、あるときは「怪獣教室」あるときは「幽霊バンド」、またあるときは「人間万事サイモン&ガーファンクル」とさまざまに名前を変えながら進化を深めていた。2009年から千住宗臣をドラムスに加えたバンドとして「Play ground」結成、現在は山本精一& THE PLAYGROUNDとして「うた」をメインにした山本さんのメインユニットの1つとなっている。
今年は春先にBEARSで一度このバンドがあったけれど見られなかったので、昨年11月に今回と同じShangri-Laで行われた山本さんのソロアルバム「Rhapsodia」レコ発でのステージ以来約1年ぶりとなる。

ファンキーな「ラプソディア」で幕を開けハードな「DAYS」と前半はアルバム「Playground」や「Rhapsodia」からの最近の曲を中心に、バンドならではのグルーヴを聞かせてくれる。須原さんは天候のせいかあまり体調良くなさそう、千住さんはいつもながら若々しくて、涼しい顔で複雑なリズムを刻んでる。「めざめのバラッド」の中間部、ノイジーに演奏が暴走したと思ったら、ぴたっと元の曲に戻るあたりのアンサンブルがみごとの一言、さすが変幻自在のリズム隊。
羅針盤の「いちばんめの歌」に似た新曲らしき曲も演奏されたけれど、今回は「なぞなぞ」の曲が一曲も演奏されなかったのは、バンドとしてのPLAYGROUNDにかける意気込みなのかとも思える。

「虚空の屋根」からフォークルの「オーブル街」に始まるカヴァーメドレーが中盤の聴き所。聞き覚えのある曲だったので、あとで調べたら1曲はムーンライダーズの「トラベシア」、もう1曲はわからなかったけれど、いかにも山本さんがお好きなんだろうなという、ポップで複雑な曲。

綺麗なメロディに内省的な詞についつい引き込まれてしまう新曲から再びハードな「DISCORD」へ。
そしてドラムのフィルからハンマーが振り下ろされるようなギターの印象的なイントロは、うわあ羅針盤の「がれきの空」だ。そしてさらに続いては「ソングライン」!
「ソングライン」は、もちろんCDではフェードアウトして聞けない最後のパートのついたライヴでおなじみだったバージョン、「太陽のいちばん近くで/待ち続ける」の山本さんと須原さんのコーラスの掛け合いのあと山本さんの歌が入り、ギターの音がノイジーに壁を作っていく。あわせて背後から照明が明るくステージを照らして…
2000年だか2001年だかのちょうど今ごろ、同志社のEVEで明徳館前の特設ステージで行われた羅針盤のライブの最後の曲も確かこの曲だったなとか思い出す。肌寒い空気の中、音が高鳴るにつれて背後の照明が白々とステージを照らし、映し出される4人のメンバーの姿…。

アンコールにまた羅針盤の「会えない人」、そしてこの日の物販で販売されていた山本さんの弾き語りのCD-Rに納められている優しい新曲「ゴミ箱の中」。
そして再度のアンコールの求めに登場して、この日使っていた赤いストラトから、山本さんのトレードマークともいうべき(最近あんまり見なかったけど)ヘッドの欠けた黒いストラトに持ち替え、今度は「HOWLING SUN」。この日は結局羅針盤のナンバーを4曲も演奏した。どれも馴染み深い曲ばかりで、個人的なことを語りだしたらきりがないので控えるけれど、いままでも山本さんのソロやPlaygroundのライヴで1曲2曲をスペシャルで演奏したことがあったとはいえ、こうしてレパートリーの一部として普通に羅針盤の曲を演奏してくれるようになったことが本当に嬉しい。
「HOWLING SUN」は曲が終わったかと思うとコーダ部が始まるオリジナルバージョンで演奏されたのだけど、演奏しながら山本さんが次の曲のカンペを探しまくっているご様子…どうも見つからないらしく、そのままするするっと終わってしまった。どうも本当はもう1曲あったっぽい流れ(あとで須原さんの前にあった譜面台を覗くと「せいか」のカンペが…)なのだけれども、ぜんぜんかまわない、また今度演奏してくれるだろう。

去年と同様、MCもほとんどなくほぼ2時間のかっちりとした演奏だった。千住さんが東京に拠点を動かしたためなかなかこのバンドのライヴはなかなかコンスタントには難しいようなのだけれど、どんどんやって欲しい。
次の羅針盤ナンバーは「無限のうた」をどうかひとつ。

5 songs
物販で売っていたCD-R(1000円)。中身は「オーブル街」やこの日演奏された「ゴミ箱の中」など弾き語り5曲。ジャケは玲によって山本さんの手書きの味のある絵で5種類あって、どれにするかちょっと迷ってしまった。
※2013/1/28追記
「山本精一カバー・アルバム第一集」を聞いていてカヴァーコーナーの3曲目がGenesisの「今いない友のために」だということがわかりました。ただし日本語詞。

[セットリスト]
1. ラプソディア
2. Days
3. (今日は何をしてもたぶん嘘みたい時計を見ながら顔をゆがめた)(新曲?)
4. めざめのバラッド
5. いつものうた
6. 虚空の屋根
7. オーブル街(フォーク・クルセダーズ)
8. トラベシア(ムーンライダース)
9. For Absent Friends(Genesis/日本語詞)
10. (そこには恐れもなく沈んだ気分もなく)(新曲)
11. DISCORD
12. がれきの空
13. ソングライン
E1. 会えない人
E2. ゴミ箱の中
EE. HOWLING SUN
10/14(日) 梅田Shangri-La
山本精一&THE PLAYGROUND
 山本精一(g,vo)・千住宗臣(ds)・須原敬三(b)

[関連ライヴ]
太陽大感謝☆プレ☆祭り~発発発~(2012/3/2、福島 pinebrooklyn)(山本精一&原子力潜水艦)
山本精一NEW ALBUM発売記念(2011/11/17、梅田Shangri-La)(山本精一 & THE PLAYGROUND)
山本精一うたものソロアルバム『PLAYGROUND』レコ発ワンマンライブ(10/10、梅田Shangri-la)(山本精一&The PLAYGROUND)
Presentation67 JB+Play ground(2010/7/10、四条烏丸shin-bi)(Play ground)
Presentation47 Phewとbikkeと山本精一(2009/10/2、京都四条烏丸shin-bi)(山本精一)
JOJO広重・山本精一・スハラケイゾウの早川義夫大会(2009/9/11、難波BEARS)(山本精一・須原敬三ほか)
PLAY GROUND(2009/8/4、京都磔磔)(Play Ground)
FROG MEETING 2008(2008/11/3、木屋町UrBANGUILD)(山本精一+須原敬三)
混沌、そして青空(2008/9/28,扇町ムジカジャポニカ)(山本精一×須原敬三)
山本精一と金属人間(2008/4/6,アメリカ村Alchemy Music Store)(山本精一と金属人間ゲストうなぎドロボウ)
Stock Room 3rd Anniversary『よるの階段』(京都拾得、8/18)(山本精一と怪獣教室)
"Surf's Up vol.3"(2007/1/6、なんばBears)(山本精一と幽霊バンド)
山本精一と幽霊バンド(2006/11/19、姫路EASE)(山本精一と幽霊バンド)
SONGS vol.1(2006/7/8、新世界BRIDGE)(Phew×山本久土×山本精一)
羅針盤 in Psychedelic Wonder Land(2004/10/15、心斎橋クラブクアトロ) (羅針盤)
※これ以外にも山本精一関連(ソロ、ユニット、猫祭り、ミュージカルetc.)はたくさんあるので、興味ある方はぜひ左カラムのブログ内検索で検索ください。
スポンサーサイト

テーマ:ライヴレポ・感想 - ジャンル:音楽

【2012/10/15 03:07】 | ライヴ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
<<エル・スール/ミツバチのささやき | ホーム | Psychedelic Autumn Days (10/13、難波BEARS)>>
コメント
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
http://outofmind.blog47.fc2.com/tb.php/1453-aa95d27a
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |