映画けいおん!
2012年の映画初め、ということで人気アニメシリーズの映画版「映画けいおん!」を家族で見に行ってきました。
元のTVシリーズは、BSなどでやっていた再放送を何回か見たことはあったのだけれど、ちゃんと最初から見出したのは最近になってからの、完全なニワカです。でも、DVDレンタルで借りてみているうちにすっかりファンになり、この日の朝にようやく第2期「けいおん!!」最終話までたどり着いて盛り上がってでかけたわけです。
そんなわけで、感動的だった最終話の再話でもあるこの映画版は、TVシリーズのいちファンとしては(ごくごく控えめに表現して)たいへんに満足な出来だったと思います。

大爆笑のオープニングから、序盤のあいかわらずのぐだぐだ展開は、すでにファンである者にとってはたいへん楽しいところだけど、会話を通じて登場人物のキャラクター紹介にもなっているし、風景ショットや細かい動作のの描写など、このアニメならではの気持ちよさがそこここに呈示されるので、おそらく初見の方でもこのアニメへのよい導入になっているのではないかな。
中盤からいよいよロンドン旅行のエピソードで、さすがにいまどきの高校生は普通にロンドンやらサイパンやらに卒業旅行に行くのかい、とか、短いロンドン滞在でいきなり2回もライヴかよ、とかツッコミどころがないわけではないけれど、演奏シーンの気持ち良さに異論はない。異性や大人といった他者との軋轢がていねいに排除された、ファンタジーと言ってもいいようなこのユートピア的な世界を支えるのは、丁寧に描かれた風景の中で動くキャラクターたちの運動の快感であり、現実離れした展開もその世界の中で納得できるのであれば無問題だ。

僕が特にぐっときたのが、卒業式の後、屋上に出て次々に駆け出す4人を横移動でとらえたショット。4人が空を見上げると青空にひこうき雲、そしてひとりやはり同じように空を見上げている梓が教室で卒業する4人へ手紙を書いているシーンへとつながっていく。
ラストの5人の急ぎ足で未来に向かって歩いていく足元のアップ(「細すぎず、太すぎず、適度に肉のついた高校生らしい健康的な足」byうちの奥さん)を見ながら、そういえば短いスカートを翻して、横断歩道を橋の上を校舎の中を、やたら走ったり跳んだりのシーンが印象的なアニメだったな、と思い出した。TV版だと、映画の後で借りてきて見た第2期番外編の第2話(地上波放映での最終話)のラストも、校舎のてすりの亀の置き物をさすりながら駆け下りていく4人の姿と、最後に梓も含めた5人が夕陽に向かって大きくジャンプを決める(たぶん第1期シリーズのオープニングで4人が大階段でジャンプするシーンに呼応する)シーンで終わるんだった。

もうひとつの泣かせるポイントは、もちろん、「卒業」というこのユートピックな世界への裂け目がもたらす感傷で、これはもうキャラクターへの愛着が出来上がっているTVシリーズのファンとしては、もうウルウルしっぱなし。ただ、そういう観点からすれば4人が一緒の大学へ上がるっていうのは原作漫画どおりとはいえちょいと興醒め。まあヒットした連載コミックは止められないようになってるんだよな。原作は残された梓たちの高校編と、唯たち4人の大学編が続いているようなのだけど、願わくばアニメシリーズはここで終わりにしておいてほしいなあ。でもまたあの連中に会いたいような気もするしなあ。たぶんやるんだろうなあ。見たくないなあ。見るんだろうなあ。


同行の女子たちは嬉々としてグッズを買いあさっていました。
一緒に限定プリクラに映っちまったぜい。

映画けいおん! (2011年日本、110分)
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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

【2012/01/04 19:46】 | 映画 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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