TRASH-UP!!まつり 2016(11/29、渋谷WWW)
渋谷で行われた東京のアンダーグラウンドカルチャーマガジン/レーベル、TRASH-UP!!のイベントに出掛けてきた。この日登場したのは、みんなのこどもちゃんスーパー転校生ブスiDあヴぁんだんどレッツポコポコ・・・・・・・・・Summer RocketEscalator or Elevator里咲りさBELLRING少女ハートというTRASH-UP!!ゆかりの10組。
目玉はなんといってもBELLRING少女ハートの朝倉みずほとレッツポコポコの千歳ちの(ちーぼう)によるユニットEscalator or Elevatorのラストライヴだ。
TRASH-UP!!まつり

前半は10分~15分という短い持ち時間でこの日先行発売されたコンピレーション「遅れてゴメンネ!」に収録されている新しいグループを中心にTRASH-UP!!のショーケース的なステージ。
さすがにこの中だとすでにリリースを重ねているあヴぁんだんどレッツポコポコは別格的な存在感がある。あヴぁんだんどは最近の曲を3曲、この日は期末テストのため小鳥こたおが不参加の2人編成だったのだけど、不在のマイナスを感じさせなテンションの高い躁的なパフォーマンスであっという間の15分だった。
レッツポコポコを見るのは実は2回目なのだけど、ちーぼうがゆるめるモ!から移籍してからははじめて。どことなく懐かしさを感じさせるミドルテンポのメロディアスないい曲ばかり、ちょっと浮世離れしたユルい詞を自然体に歌うスタイルは唯一無二。最後に披露された1月に出るという新曲は、アップテンポで詞もJ-Pop主流によせてセルアウトを狙っているっぽいが、さてどう出るか。

新しいグループたちはどれもTRASH-UP!!らしいクセのあるグループばかり。どれもコンセプト先行の感はあって、それが今後演者のパフォーマンスとどう化学反応を起こすか、気になるグループばかりだった。
なぜかアニメ絵のそれぞれの似顔絵の看板を背負って中2っぽい世界をメタリックなサウンドにのせて歌うみんなのこどもちゃん、二人ともすごくかわいらしいし、実際どうかは知らないけれど、あの世界がメンバー自身のかかわったものなら、黒猫の憂鬱のあとを継げるんじゃないか。
踊るポンポコリンのカヴァーで始まったスーパー転校生のバブルテイストは、女の子が自分たちで面白がってやってるんならいいけど、大人がおもしろいと思ってやらせてるのなら個人的には勘弁してほしい。
ブスiDはコンセプトがどうも抵抗があったけれど、見てみたら、特に真ん中の人のパフォーマンス力が高くて感心した。
・・・・・・・・・に至ってはメンバーはサングラスで目を隠し、名前は「・」と匿名で、現状アイドルとして成立しているかどうかも怪しい。すでに配信されている1曲目「ねぇ。」はシューゲイザーで味付けされた甘いポップス(これはいい曲)だけど、2曲目は轟音ハーシュノイズが流れる中ステージ上でメンバーは順番に箱に文字の書かれた紙を放り込んで行くという、パフォーミングアーツ風の何か。このあと匿名パフォーマンス集団としての道を極めさせていくのか、アイドルらしく少しづつメンバー個人のキャラを出していくのか、あるいは別の道があるのか、大人がどう考えているのかわからないけれど、とりあえずグループ名の読み方くらいは教えてほしい。
Summer Rocketは一番普通にポップなアイドルソングを歌うグループで、すでに専オタもかなり付いているようで、あヴぁやレッポコのポジションを狙えそう。

そしていよいよエスエレことEscalator or Elevatorだ。2013年に当時ベルハーの朝倉みずほとゆるめるモ!のちーぼうのユニットとしシングルを発表し、以降断続的に10回のライヴを重ねてきた。この秋にちーぼうがゆるめるモ!からレッツポコポコへの移籍した際も活動継続が宣言されたばかりだったのだが、この度の朝倉みずほのベルハー卒業・引退に伴い、ついに今回11回目のライヴで活動終了となる。
たった1枚のその音源がとても大好きで、一度はライヴで見たいと思っていたのだが、モ!以上にレッポコとベルハーの関西での共演の機会はなく、いよいよこの日で最期を迎えるとあっては、遠征でもなんでもしないわけに行くまい。
エスエレ

「ピー(エレベーターの扉の開く音)、Escalator or Elevatorです」
登場した二人のコスチュームはお揃いの白いスウェットパーカーにショートパンツ、白いスニーカーという出で立ちでとてもキュート。特にみずほさんはいつも黒い羽根に黒セーラー服のあのダークな衣装なので、スポーティな衣装で楽しげに踊る姿は新鮮だ。
さっそく始まった1曲目「恋と車とデモクラシー」は、ベルハーの田中Dによる、嫌がらせか「というような難しいメロディラインをみずほがあの魅力的な声で一生懸命歌いこなすのがとてもスリリングで、最初にこの曲一聴してエスエレにイカれてしまった。ライヴでは、みずほの歌唱がレコーディング時より格段にパワフルになっていて破壊力がさらにアップしている。もちろんみずほの奔放な歌いっぷりは、ちーぼうの手堅い歌があってこそ映えるのだ。そして「やっべー」のところの右足右手を横に挙げる振り付けがベリーキュート。
1曲終わってMC。
「ぶすぶすぶすぶすぶすぶす、オタクなら誰でもよかった(棒)。エスエレの通り魔担当、朝倉みずほです、よろしくお願いします!」
「ちーぼうの「ち」は返り血の「ち」、ちーぼうの「い」は韋駄天の「い」、ちーぼうの「ぼう」は暴力の「ぼう」、ちーぼうです、よろしくお願いします!」
自己紹介がまたイカす。
最後ということもあって、今までの歩みを振り返ってちょっぴりしんみりする瞬間もまじえつつ、基本的にはぐだぐだなゆるいトークがしばし続く。ちなみにみずほさんはまだエスカレーターもエレベーターも英語で書けないとのこと。
2曲目にして最後の曲「The People's Choice」は箱庭の室内楽のハシダカズマ作曲・小林愛作詞というゆるめるモ!の楽曲を多く手掛けるチームによるラップ曲。サングラスをかけフードを被ってラッパーを気取る二人が、サビで全速力で走りながら「海が割れて道になる」なんて歌う二人が、とてもいとおしい。「チャンスは10回ある」って歌詞もいまとなっては意味深だ。
エスエレなんかあきらかに周囲の大人が面白がって作ったユニットだ。でも、もともとがこの子たちにこういうことさせたらおもしろいだろうという企画だし、演者がその期待を上回るパフォーマンスを見せて成功している、これこそが僕の求める理想のアイドル音楽だ。
終わってしまった。あっという間だった。レコーディング以上のパフォーマンスには満足しかない。でももう二度とこのパフォーマンスを見られないというのは、やはり悲しい。

この夏解散した少女閣下のインターナショナルのリーダー、「しゃちょー」こと里咲りさのソロ。ずっとアコギ+オケのスタイルだったのが、今回は初エレキ、フェンダーのジャズマスターというカッチョいいギターを抱えて登場。軽くNirvirnaの例のヤツのイントロを‥あれれ、かなり微妙…。
オケに合わせてエレキをかき鳴らす1曲目「Write&Erase」はかなり事故り気味。2曲目弾き語りの「ディアティア」で持ち直したものの、一番素直に盛り上がったのはラストのアイドル然とした「だってね」だったということで、いろいろ悩ましいところ。

大トリはもちろんBELLRING少女ハートの40分のセット。ひさしく大阪では聞けていない「Starlight Sorrow」のオフコース「Yes-No」っぽいイントロからみずほが歌いだした瞬間に感情のコントロールが効かなくなっていたので、あまり冷静に思い出せることはない。最初の方、「Starlight」から「Wednesday」「ホーネット」という流れはほんとに好きな曲の連続でサイコーに高揚したし、この日も「low tide」は鬼気迫る迫力だった。
しかし「Starlight Sorrow」聞きながら思ったのだけど、ベルハーって実は歌、すごくうまいんじゃない?
俺の耳がベルハー耳になってるのかな。
エスエレのはな
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【2016/11/30 19:48】 | ライヴ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
戸川純(11/16、梅田AKASO)
最近Vampilliaとの共演もあって耳にする機会が時々あったので、一度どんなライヴをやっているのか見てみようと軽い気持ちでチケットを取った。ライヴはたしか80年代前半に1、2回見たはず。音源に至っては90年代以降はほとんど聞いていない。以前と見違えるようになっているとか、全然歌えないとか断片的な情報は耳にしているが詳しい事情は良く知らない。
ここしばらく毎年この時期にここAKASOでワンマンをやっているようなので、ずっと彼女の活動を見守り続けて毎年ライヴに参加されている方にとってはなにをいまさらそんなことって感じかもしれないけれど、以下はそういう本当に昔の戸川純しか知らない人間の感想です。
akaso

「これでも少しだけ痩せたんですよ」なんていうMCに笑っていいものかどうか戸惑ってしまうくらいには、それなりの体形で、腰を痛めてリハビリ中とのことで、基本椅子に腰かけて譜面台を見ながら歌うスタイル。あとでネットで調べた未確定情報では、2006年に腰と足を骨折した際に医者に処方された食欲増進剤の影響で太ってしまったらしい。来ているお客さんはそのあたりの事情は知っているのだろう、メンバー紹介で戸川さんが立ち上がった瞬間に「クララが立った」的に歓声が上がったりなかなか暖かい。薬の副作用かちょっと呂律が怪しくなる時があってMCで早口になると何を言っているかわからなかったり、アップテンポの曲になると歌詞がよく聞き取れかったりする。ただ歌唱自体はそれなりに高音もでているし伸びもある。特に本人曰く「シックな曲」を集めた前半は、ほとんど初めて聞く曲だったにもかかわらず、Yapoosメンバーを中心としたバンドの手堅い演奏とともに戸川さんの歌の魅力にじっくりと向き合えるセットだった。ファルセットも交えながら歌われたフォークロア調の曲が良かったのだけど、後で調べたら平沢進のカヴァーだった。MCも聞きなれると昔ながらの純ちゃんの喋りで、しゃべり出したら止まらないのがおかしい。セットリストの順番がおかしいんじゃないかと言いだしたり、そんな後で歌われた「オーロラB」が素晴らしかった。Vampilliaとの共演で歌われた「lilac」も一味違うバンドアレンジで歌われて、染みる。

休憩を挟んで後半、アップテンポの曲を2曲演奏したのち、あとは僕でも知っている初期からの代表曲の連続だった。戸川さんいわく「わたしが世に出るきっかけになった「懐メロ声」」で歌われる細野晴臣作曲の「夢見る約束」が個人的に嬉しかった。そして「蛹化の女」「諦念プシガンガ」は特に丁寧に歌われる。「諦念プシガンガ」なんて82年に「玉姫様」で聞いたときはいったいこの子は何を歌っているのかと意味が分からなかったのだけど、今となっては有無を言わせぬ迫力があるから不思議だ。メリーさんのアコーディオンやBERAさんのアコギなどのバッキングも見事で個人的にはこの日のベストトラックだったと思う。さらにパンキーにアレンジされた「バージンブルース」で会場を沸かせて、ここからは「母子受精」「バーバラセクソロイド」「電車でGO」とアップテンポのヒット曲を連発する。「電車でGO」ではおもむろに立ち上がり、自分のいる上手の方まで来て歌ってくれた!「電車でGO」の、歌詞とリンクする戸川さんの強めの子供声が大好きなんだ、実際には声も疲れてきていたしちょっと脳内補正ぎみだったかもしれないけど。最後「好き好き大好き」になるとかなり高音がヘロってしまってやけくそ気味に爆裂して終わる。

アンコール。譜面台や椅子が片づけられて、バンドの長いイントロのジャムが続くなか戸川さんが登場、タテノリのパンクのビートが刻まれドスの効いた声で歌いだされたのは、もちろん「パンク蛹化の女」。ステージ上を左右に動きまわり、最後はステージの真ん中に座りこんで、枯れ果てててしまった声で絶叫する。
ごく控えめに言って壮絶だった。おぼろげな30年前の記憶を手繰り寄せると、おそらく「玉姫様」のツアーでこのバナナホールにやってきたときか翌年ヤプーズで厚生年金にやってきたときに、あるいは両方で彼女のライヴを見ているのだけど、おそらく今よりずっとしっかり声も出て溌剌とした動きでパンクを演じていた当時の「パンク蛹化の女」とは全く違う、生々しい力が今日のパフォーマンスにはあった。パンクだ。
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【2016/11/17 16:22】 | ライヴ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
サイケ奉行ワンマン(11/13、難波BEARS)
サイケ奉行ワンマンのワンマン、今回もカッコよかった。
かなしみのワンマン

第一部、短めの新曲ではじまり、「サイケデリックジャッジメント」(遠山の金さん)から「元禄パッションプレイpt.1」(忠臣蔵)、「ロングキャニオンリバーフラットウェアハウス」(長谷川平蔵)、そして未完成の巌流島ネタ新曲「武蔵と小次郎」と、NANIさんと津山さんの小芝居交えながら長い時代劇曲ばっか立て続けに1時間。長谷川平蔵では津山さんがフルートを聞かせるパートも。

休憩を挟んで津山さんレスポールに持ち替え、第二部。まずは激烈なハードロックカヴァーから(The Moody Bluesの「The Story In Your Eyes」という曲らしい)。そして新曲、「アートねえちゃん・アースデイにいちゃん」は「ハッパ吸いたかっただけやろが!」って決めゼリフがイカす。「温泉巡りに行くなら源泉掛け流しのとこがいい」という変拍子のリフのかっこいい「源泉掛け流し」、そして前回のワンマンでもやっていた津山さんが「火のように生きていきたい」と歌い上げる曲。そして「隠密小屋番」と、一部以上に強烈なアンサンブル。

サイケ奉行
アンコールはおなじみFocusの「Hocus Pocus」。らいらららいららーと歌はかなりえーかげんやけど、演奏は激烈。

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【2016/11/14 18:47】 | ライヴ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
大森靖子TOKYO BLACK HOLE TOUR(11/10、心斎橋BIGCAT)
大森靖子のアルバム「TOKYO BLACK HOLE」ツアー大阪公演に出かけてきた。BIGCATで入場列に並んで、まずは観客の女子率の高さに驚かされる。前回彼女を見たフジロックのオッサン比率があまりに高かったのと対照的。考えてみたら彼女の単独ライヴに足を運ぶのは2年前のグ邸以来で、それ以外はイベントばかりだったものな。メジャーデビュー以降急速に女性の間でのロールモデルとしての存在感を強めているのだろうな。いつものように上手端っこながら前方のまずまずよいポジションに陣取れた。女性が多いためか、視界が遮られずステージが良く見渡せる。
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まずアコースティックギターを抱えて大森さんひとり登場、弾き語りで最初期からの代表曲「PINK」を歌う。激しい絶叫を経て曲が終わるとチャイムが鳴ってなんだかわからない話声のコラージュされたSEが流れる中バンドが登場し、おもむろに彼女の最大の人気曲「ミッドナイト清純異性交遊」を高速のロックアレンジで演奏する。「わたしが少女でいられるためにピンク色をくれ」っていう「PINK」の歌詞に呼応するかのように場内一面でピンク色のペンライトが掲げられる。

「イミテーションガール」「非国民ヒーロー」と人気曲をスピーディなロックアレンジでぶちかましていくのが気持ちいい。大森さんの歌ものびのびと暴れまわっている。
ロックぽいアレンジでがんがん人気曲を披露していく中、前半で個人的にツボだったのはは曲調が二転三転する変態曲「私は面白い絶対面白いたぶん」。シリアスなパートからブレイクが入って「お花ポクポク」のパートに入った途端バンドメンバーみんな楽器放り出して前に出てきて踊りまくる(笑)。しまいにゃ大森さんもマイク放り出して踊ってるし。なんだこの曲最初から音源そのままにかぶせやったんやww。

フェスでの新規取り込みにかける戦闘モードの短いセットと違って、大森さんの音楽の様々な面をじっくりカバーしてくれた、ほんとうに楽しい2時間だったってことはまず強調しておかなければならないだろう。「絶対少女」の女子・オッサン対決で少数派のオッサンとして声張り上げたのも楽しかったな。もしこの日大森さんが二宮さんから取り上げて客席取っていたビデオが日の目を見たら、絶対オレ写ってるw。
ただ、「さっちゃんのセクシーカレー」の曲紹介で、大森さんが「さっちゃん」のモデルになったライバルSSWとの思い出を話しているときに、最前列で携帯の呼び出し音を盛大に鳴らして話の腰を折りやがったオマエ、オマエは万死に値する。せっかく話が「さっちゃん」に対する大森さんの中の「童貞心」に差し掛かって面白いところだったのに。

日々最悪なことしかないじゃないですか、テレビとか見てても…最悪なことしかない状況を当たり前に絶対しないぞって言う気持ちで私は音楽やってるんで。「こういうの当たり前」とか「傷ついても慣れる」とか「傷ついてないふりして生きていこう」とか、自分の中の凄く傷ついているのに傷ついてなかったことにして死んでしまった自分がいると思うんですよ。そういう小さい小さい自殺みたいなのを繰り返して生きていくのは、ほんとうによくないなと思う。その状態こそが戦争な気がするんです私の中では。私はそういう一番小さい自分の中の戦争に反対してるし、そういうものと戦って生きていきたい。


そんな紹介で披露された「ピンクメトセラ」はサクライさんならではの変拍子のブレイクがレコーディングより激しく、大森さんの歌も激しく美しく伸びて、ほんとうに素晴らしかった。

ピアノだけをバックにした「オリオン座」は、事前に配られた歌詞カード片手に、バンドメンバーも観客も一緒に声を合わせる。なかに「死を重ねて生きる世界を壊したい」という一節があって、さきほどのMCでその意味の深さに思い至る。そしてこの歌を一緒に歌うっていうことは、そういうくだらないことと一緒に戦うって宣言なんだ。

「オリオン座」が終わるとバンドメンバーはそのまま退場する。チャイムが鳴って2時間目、まずは教室をテーマにした2曲から弾き語りコーナーが始まる。「少女漫画少年漫画」の後半ではマイクを外れて生声で会場に、自分を殺すことを強いるシステムへの抵抗への連帯の歌を響かせる。

「あまい」の途中からバンドが復帰する。エンディングでノイジーにバーストする演奏、そしてするっと始まる「TOKYO BLACK HOLE」。「地獄地獄見晴らしのいい地獄」というフレーズのアンセム感、まさに最悪だけどその見晴らしの良さに勇気が出る。そして優しいピアノのイントロに「音楽は魔法ではない」の連呼から「音楽を捨てよそして音楽へ」。メロウなバッキングに大森さんの激しいアジテーションのような歌が突き刺さりまくる。

ドラムスのピエール中野(凛として時雨)を中心にこのツアーのために編成された6人組新●zは強力だった。きのこ帝国のメンバーでもあるギターの女性が良かったな。「ハイパー」担当のサクライケンタさんはギター弾いたりキーボードに向かったりしていたけれど、正直なところ何をしていたのかよくわからなかったw。アンコールで出てきたときに誕生日をお祝いされていて、サクライファンとしては嬉しい限り。
tbh
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【2016/11/11 01:24】 | ライヴ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
IDOL ROCKS! FESTIVAL 2016 in UNIVERSE(11/6、千日前味園ユニバース)
5月のBIGCAT以来の「IDOL ROCKS!」、今回は味園ユニバースというこれまた大きな会場での実施となる。
昼の12:30から夜の8時半まで8時間にわたってこの日登場したアイドルは以下の総勢16組。
代代代、hy4_4yh、UNDERHAIRZ、Hauptharmonie、フィロソフィーのダンス、校庭カメラガールツヴァイ、せのしすたぁ、偶想Drop、BPM15Q、ぜんぶ君のせいだ。、PiiiiiiiN、GANG PARADE、椎名ぴかりん、BELLRING少女ハート、仮面女子、BiS
かなり強力な面子で、チケットは早々にソールドアウトとなっていた。
タイテ

トップバッターは代代代、細胞彼女の元プロデューサーが手がける新グループ。曲は細胞彼女ほどエクストリームに振り切らず、メタル風な曲もあればかわいらしい曲もあり、バラエティに富んでいる。細胞彼女は完全にライヴでもヴォーカルはかぶせていたのだけど、今回は完全生歌。今のところまだまだ素人っぽいへっぽこ感が面白いけれど、この後どんな風に育っていくのかな。

hy4_4yhが本格的なライムスター宇多丸からお墨付きをいただいたという「B-Boyイズム」カヴァーを披露したり貫禄のステージ披露した直後のUNDERHAIRZ、ちょっと心配だったのだけど、まったく心配無用だった。「おはよーみんな朝早いちゃんやなー」なんて自然体でふらりと登場したかと思うとJB's風のファンキーなギターのトラックに合わせてお下劣な自己紹介ソングをぶちかまし、空気をつかんでいく。ぽやなさんの(たしか)「なんや今日かわいいアイドルいっぱい出てるけど、うちらが出たからには全部ぶち壊しやからなー!」なんて煽りが最高。ラミーさんが繰り出す基本大ネタ1本使いのかっこよいバックトラックにベタベタの大阪弁下ネタMCのオールドスクール感、エレクトロな「陰毛じゃんけん」からMC2人が猛烈な勢いでまくし立てる大阪のオッサンの歌やB52's「Rock Robster」使いの「ポリコレ」と短い曲を一気に畳みかけていくあたりがめっちゃかっこいい。つい数か月前にベアーズで見た時はもっとぐだぐだだったと思うんだけど、ステージングが急激にたくましく成長した印象。「酒が好き。」のゆかさんの(たしか)「お酒とわたしは一心同体なんだからそんな私をお酒ごと愛して」なんていうかなりクズな歌詞の歌声がえらくラブリーでキュートやなあと聞きほれていると、最後はやっぱり「リトマネン・スケベッチ・オナゴスキー」で下ネタ炸裂のア○カンソングで大盛り上がり。

hauptharmonie、昨年夏にイベントでステージ見て強い印象を受け、その年にリリースされたファーストアルバムはその年のフェイヴァリットの1枚に上げるくらい気に入っていたのだけど、その後ライヴを見る機会がないうちにメンバーが次々と入れ替わり、当時とまったく別のグループかというくらい変わってしまった。そんなこんなで夏に出たセカンドアルバムも聞かずじまいのまま自分にとっては1年半ぶりのライヴだったのだけど、独特の浮世離れしたヨーロッパ風のコスチュームのスタイリングは変わっていないし、なによりも1曲目がファーストアルバムの「All sorts of Flowers」という、演劇的な掛け合いがドラマチックに歌の世界を形作る曲だったあたりからも、いままでの世界観を受け継いで進化させていこうという意思がうかがわれる。序盤マイクの調子が悪くせっかくの歌のかけあいが上手く届かなかったのはちょっと残念だったけど、現メンバーもそれぞれしっかりしたキャラクターがあって良さげな感じう。先日電撃加入で驚かせた一花寿さんこと元ゆるめるモ!のもねさんも、ウェディングのようなベールのついた衣装ですっかりなじんでいて、これはこれで良かったと思う。

初見だけどDeee-Liteの「Groove Is In The Heart」の出囃子で登場する時点で期待しかない、フィロソフィーのダンス。1曲目ファンキーなギターカッティングに乗せて赤色の子がダイナミックでソウルフルに、しかもクサすぎないいい塩梅の歌唱を聞かせてくれた時点で完全に引き込まれた。グループ名のイメージから勝手にポストロック風のグループをイメージしていたのだけど、予想と違って洒落たファンキーソウル歌謡。赤色のハルさんの力強い歌を中心に、甘めの色っぽい声あり、キュートなアイドルヴォイスありの4人の声の取り合わせもすごく良い。音源買いました。

校庭カメラガールツヴァイ。「ツヴァイ」がつく前の2枚のアルバムは昨年からよく聞いていたけれどステージは初見。ようやく見れたと思ったら来年頭には解散してしまう。激しい高速ドラムンベースとアンバランスなキュートヴォイスの取り合わせが魅力。黒いワンピース姿の衣装はアルバムで聞いていたミニマルなイメージにはよくあっているけれど、実際のライヴはよりレコーディングよりずっとラフでヒップホップ色が強い感じ。面白かったのだけど、開演からここまでぶっ続けで2時間半ということでくたびれ果ててきたのと、フィロのス(フィロソフィーのダンス)の物販に行きたかったので中座して後方に退却。

遠目にせのしすたあを眺めながら物販列に並んでいた。せのしすたあ、まおさんがえらくスマートになっているのはtwitterで流れてくる画像などで見ていたけれど、あわせて声もえらくかわいらしくなっていて驚いた。前は最初から最後までずっとかすれ気味の声でお客を煽ってはったような気がするのに。

ぜんぶ君のせいだ。は今回も大人気。たぶんここまでで一番お客さんが集まっていたのではないかな。
個人的には前回見た時ほどのインパクトはなかったのだけど、やはり前回同様最後に歌われた曲がたいへん印象に残った。「どうして、どうして」って聞かせどころを白色の人が柵の上で熱唱する姿には確かに胸に迫る力があり、彼女をめがけて一斉にリフトが押し寄せていく地獄のような光景が、可笑しくも泣かせる。白色の人、ましろさん。

このあたりから仮面女子のTシャツやBiSのIDOLTシャツなど、さまざまなTシャツ姿のドルヲタで会場が恐ろしい人の入りになっている。

椎名ぴかりんの安定の土下座ショーが終わって、いよいよ我らがBELLRING少女ハートの登場。前日の50分のセットがファーストの曲ありレア曲ありでかなり満足のいくものだったのでこの日はもうフェス用のお馴染み曲ばかりのセットでもいいやくらいの感じだったのだけど、オープニング、5月のこのユニバースでのライヴ以来の「Crimson Horizon」の「僕らは何のために今日ここにいたの」のサビで指さしする振りコピとオイオイの掛け声で早くも平常心でいられなくなっていて、関西ではひさしぶりの「KARMA」のクールなテクノビートが流れ出すもんだからもうあとはあまり記憶がない、いつもの最高のベルハーだ。サビの大合唱で盛り上がる「憂鬱のグロリア」、ポンポンを使ったパフォーマンスが楽しい「BEYOND」から一転してシリアスでヘヴィな「low tide」をかましたのち「エッジ」「Asthma」という、この日はベルハーの美味しいところをぎゅっとパッケージしたようなセットだった。
中ではやっぱり「low tide」のパフォーマンスが圧倒的で、いつもの中間部のみずほソロからクライマックスの部分、このメンバーでこの曲を見る機会があとどれくらいあるかっていつも思ってるから、「あと少しこのままでいれたら」なんて絶唱されて平穏でいることなんかできっこない。

ベルハーが終わったらいつものようにぐったりして後方でぼんやりと仮面女子のトイレットペーパーやらゴムボートを眺めていた。空いたソファに腰かけるともはや立ち上がれない、そうこうしているうちに大トリの再結成BiSが始まる。
誰もが知ってるめっちゃいい曲を持ってるって凄いことだと2005年のフジでナックがマイ・シャローナを演った時に思ったけど、この日のBiSがまさにそれだった。あの場のオタがみんな知ってる名曲が、それも「Give Me Your Love全部」「My lxxx」「nerve」「IDOL」「primal.」「レリビ」と次から次へと出てくんだもの。「primal.」でユニバースのフロアを埋めるお客さんが両手を上げて一斉に振り返る光景はなかなか壮観だった。
ただ、歌に関しては、かぶせなのか口パクなのか知らないけれど、歌声がきれいに揃えられすぎていて、さまざまな声が歌い継ぐ旧BiS末期になじみが深い自分としては、まるで一人で歌っているのかと思うくらい引っかかりがなく、まったく良いとは思えなかった。

「IDOL ROCKS!」というイベントはどちらかというとラウド系のグループの多いイベントって印象が強かったけれど、今回は特に前半、ラップからギターロック、ダンスミュージックとそれぞれに個性的なサウンドのグループがいいグラデーションで流れを作っていて、すばらしく面白かった。後半もベルハーとBiSの間に仮面女子とか、なかなか見られない並びではある。
「IDOL ROCKS」次回は12月、また今回と同じくらい豪華なアクトが集まっていて、そしておそらくベルハーは現体制での大阪ラストになる。

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【2016/11/07 02:23】 | ライヴ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
MAD SUTURDAY!(11/5、東心斎橋CONPASS)
MAD SUTURDAY

「モッシュ・ダイブ・リフトなどの危険行為は禁止」のアナウンスが流れ、まず最初に登場したのはGANG PARADE、元BiSのカミヤサキと元いずこねこの茉里によるスーパーユニット・プラニメとして始まって、何回かのメンバーチェンジとグループ名変更があって現在4人組、来週のワンマンで3人の新メンバーが加わることになっているという。これでもプラニメだったころには何回か見に行ったことがあるのだけれど、最初の曲でサビから曲が始まってどんつくどんつくとビートが響き出した瞬間に、やっぱ無理だと思った。こればっかりは趣味のもんだからしかたがない、たぶん茉里ちゃんが辞めなくても、追わなくなっていただろう。カラフルな衣装もEDM基調の音楽性も基本プラニメのころから変わっていないけれど、グループアイドルとしての完成度はたしかに高くなっているようだ。歌はがっつり被せているけれど、あの当時からそうだったっけ? 最後はプラニメのデビュー曲「Plastic 2 Mercy」、あ、これを最後にやるのね。懐かしい以外の感想は特にない。

ベルハーを世に送り出したクリムゾン印刷の新ユニット、ヤなことそっとミュートいよいよ待望の大阪初お目見え。
オープニングから2曲続けて新曲、鳴り響くイントロのクリアなギターリフでもう持っていかれる。既存のロック風楽曲のアイドルにはなかったシンプルなオルタナギターロックサウンドに、いかにも「ロック風」な歌い方にならない、まっすぐに伸びる歌声が予想以上に魅力的だ。すでに楽曲は配信音源で耳にしていたけれど、白い衣装で踊り歌う4人のパフォーマンスのレベルの高さに驚かされる。なかでも小柄な黒髪長髪のなでしこさんの歌の力強さと、すらりと長い手足の間宮まにさんの存在感が目を惹く。
最近新加入のレナさん以外の3人のパフォーマンスを2曲挟んで、4人の歌声が複雑に追いかけ合い美しいハーモニーを形づくる「スプートニクノート」という初めて聞く曲に驚かされた。そして間髪入れず1stEPのリードトラックともいえる「カナデルハ」の疾走感から、最後は12月に発売される新EP収録予定のバラード曲で締めくくる完璧な構成。すでにあまり完成されていて今後どのように成長が可能なのか心配なくらい。次回12月にふたたびベルハーと共に大阪にやってくるのが楽しみで仕方がない。
ヤナミュー
ツキノメ/Lily/see inside/燃えるパシフロラ(3人)/Done(3人)/Just Breathe/スプートニクノート/カナデルハ/ホロスコープ

GANG PARADEの時は余裕があるしちょうどいいくらいのお客さんの入りだと思っていたのだけれど、やはりトリを務めるBELLRING少女ハートが登場するころにはそうもいかず、特に前方はかなり圧縮気味になってきた。前回来阪の9月3日のZEPPなんばのイベントから2か月になる。その間にグループの核とも言える朝倉みずほと、激しいパフォーマンスを担う柳沢あやのの卒業発表という激震をはさんでのライヴということで、観客側の期待度の高さが実際の圧力としてひしひしと感じられる。
みずほの全力のパフォーマンスと歌唱がたっぷりみられる「チャッピー」が1曲目で、みずほ推しとしてはこの時点で舞い上がっている。「c.a.n.d.y.」「ホーネット」と毎回お馴染みの沸き曲を挟んで、「ボクらのWednesday」「アイスクリーム」「ダーリン」とここしばらく大阪では聞けなかったファーストの曲をまとめて歌ってくれたのが非常にうれしい。「Wednesday」のサビのところの、高音の、危うくも力強いみずほの歌唱をひさしぶりに聞けた。「アイスクリーム」のダークな薄暗い光の中でゆらめく静から激しい動への振付のダイナミズム、「ダーリン」の湿り気を帯びた曲調とぴょん、ぴょん、と飛ぶキュートで激しい振付ののアンバランスなど、僕の大好きなファーストアルバムの不安定な魅力は、メンバーが変わっても確実に再現されている。ここからみずほが抜けたら…なんてことはとりあえずみずほの心底楽しそうな笑顔を見ながら脇に置いておくことにする。
ファーストアルバムの流れで当然のように「サーカス&恋愛相談」「エッジ」とここでまず第一のクライマックス。
ここでムードをがらりと変えてなんと「すなっちゃん・なっぽー」、サードアルバムで最初にMV公開されたにもかかわらず、6月のワンマンでも歌われなかったレア曲、もちろん関西初披露である。爽やかなギターロックが中間部で突如ピアノジャズになるパートの優美な振付と、眼鏡をかけていーいー唸りながらチック・コリア化するみずほが見どころ。そして静かに流れだす「或いはドライブミュージック」のベルハー以外にありえないメランコリックな浮遊感から「Asthma」の完璧なフィナーレへの流れ。素晴らしかった!ここ数回毎回大阪セトリ変化なさすぎとかぶちぶち言ってたけど、そんな不満も一掃されるみごとなセットだった…と思ったらまだあるのかよ、それも一番ヲタが激しく沸く「rainy dance」…完全に死んだ。
ベルハー
チャッピー/c.a.n.d.y./ホーネット'98/ボクらのWednesday/アイスクリーム/ダーリン/サーカス&恋愛相談/The Edge of Goodbye/すなっちゃん・なっぽー/或いはドライブミュージック/asthma/rainy dance

ひさしぶりのライヴハウスのベルハー、最高でした。
むちゃくちゃ暑かった。外は肌寒い季節になってるのにTシャツ姿で汗だく。

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【2016/11/06 01:53】 | ライヴ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
テンテンコ「工業製品」発売記念ミニライブ&握手会(11/5、TSUTAYAEBISUBASHI)
テンテンコの12月に発売されるミニアルバム「工業製品」のリリースイベント、
戎橋のTSUTAYAといえば6階のイベントスペースでやるのかと思ったら、4階のCD売り場の一角にスピーカーと機材がセッティングされたまさにインストアイベントであった、
テンテンコはみずからオケを長しながら、つまみをいじって音を付け加えながら4曲を披露。

1.Wa・ショイ!
2.コインロッカー
3.次郎
4.放課後シンパシー

1は先行配信の4とカップリングで配信された曲。もちろんぼくも大好きな堀ちえみの名曲(迷曲?)のカヴァー、アルバム未収録なので、今日は披露されなくてもおかしくないのだけど、歌ってくれてすごくうれしい。
2は彼女が月刊のようにリリースしているホームメイドのCDRシリーズの曲。
のこり2曲が「工業製品」収録の曲。
2以外は自作の曲というわけではなさそうなのだけど、テイストが一貫していて気持ちがいい。
そして魅力の背骨にあるのはやはりそのキュートな歌声。
DJは一度見たことがあるのだけど、ぜひ歌もののパフォーマンスを見たいなあ。

握手会も参加しました、テンコさんほんと相変わらず小さくてかわいらしいです。「オレ堀ちえみの「WA・ショイ!」のシングル持ってます」とか謎のアピールしてしまったよ。

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【2016/11/06 00:07】 | ライヴ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
オーケストラKYOTO!(11/3、京都岡崎ロームシアター京都)
オーケストラKYOTO!

微妙に小雨パラつく寒々しい日だったけど。終わった瞬間に虹がかかったのはちょっと出来過ぎた演出であった。
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【2016/11/04 18:31】 | ライヴ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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