山本精一の「ノイズ童謡」(10/27、難波BEARS)
ノイズ童謡2

ステージ上にはイフェクターなど機材がいっぱい並べられたテーブルが一つ。ギターを抱えて席に着いた山本さんがまずそのテーブルの上の装置からざーっというホワイトノイズのようなノイズを出して、アンビエントなギターのフレーズを爪弾き始めます。ノイズのキャンバスの上に流れる澄んだ音の流れがいつか聞き覚えのある「夏が来れば思いだす」のメロディになっています。メロディがエコーの奥で時に乱れまたメロディに戻りしているうちに、次第に太く歪んだ音になっているギターから奏でられるのはお馴染みの「秋の夕陽に照る山紅葉」「春のうららの隅田川」のメロディになっていたりします。まるでジミヘンの「アメリカ国歌」のように激しく猛り狂うフィードバックまみれのギターで「ほ、ほ、蛍来い」が奏でられ、そのままあたり一面真っ白にギターノイズの海に飲み込まれていきます。ノイズの上で懐かしい風景がフラッシュバックのように次々と浮かび上がるような演奏は、去年このベアーズで行われた山本さんのギターソロライヴの時の感触に似ています。あの時はサウンドスタイルは様々でしたが、今回は「ノイズ」というコンセプトがあり、また立ち上がるメロディもよりダイレクトに聴き手の記憶をくすぐる「童謡」だというのがおもしろいところ。あのフィードバックノイズをまき散らしながら高らかに奏でられた、昔放課後の校庭や公園のスピーカーから流れていたあのメロディは何という曲だったかな。この後はジミヘンマナーでハードに奏でられた「雪の降る町を」からさらに激しくかき鳴らされるフリースタイルのギターノイズのひと時に陶然としたり、歪んだ「ミカンの花が咲いている」にほっとしたり、メタリックに奏でられる「赤い靴はいてた女の子」にスコーピオンズの「春高楼の花の宴」を思い出したりというあっという間の40分。

ノイズ童謡3

アンコール、というか第二部はまずはフィードバック音をループさせた?美しいロングトーンにかぶさるように丁寧に爪弾きだされた「雪やこんこん」のメロディ。だんだんギターの音色がいつの間にかノイジーな響きを帯びてきたところで突如山本さんのボーカル「犬は喜び庭駆け回り猫はこたつで丸くなる」、それもこの箇所のみ何回も何回も繰り返しでw。そしてさらにぐしゃぐしゃな高速コードストロークに合わせて、声を張り上げて「この道はいつか来た道」の歌唱、ただしお得意の替え歌。時節柄、風刺的な意図が込められているとも言えなくもないけど、とりあえず死屍累々のスカムでビザールな熱唱に口あんぐり。第二部15分。

ノイズ童謡1

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【2015/10/28 15:47】 | ライヴ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
細胞彼女プレゼンツ『実験②』(10/25、難波BEARS)
細胞彼女の初めての自主企画です。
前の週に東京で行われたのが「実験①」、それでホームともいうべき大阪は難波BEARSで第二弾「実験②」というわけです。
この日は細胞彼女の他に珠麟・UNDERHAIRZ・夢幻レジーナの3組が登場していたのですが、仕事を終えて到着した時は、3番手の夢幻レジーナの大曲「地獄より」の真っ最中でした。会場は50~60代と思しき、自分よりもさらに上の年齢層のおじさんが後ろの方までいっぱいでちょっと面食らったのですが、後で聞くと先に出た珠麟のファンの方たちだったみたいで、すり抜けて前方に行くと割とスペースにも余裕があり、前日もお見かけしたような方達が頭降ってたりして、ちょっとホッとします。
夢幻レジーナ前日に続けて2回目、見られたのは「地獄より」の後半と「愛しかできない」だけだったのですが、複雑でハードな楽曲とオトナっぽい艶やかなムードを漂わせるパフォーマンスの合わせ技に魅せられてすっかりファンになりました。

そして細胞彼女。この日も元気いっぱいのステージで本当に楽しかったです。
アンコールで運営にゃんから、来年1月に東京目黒鹿鳴館でワンマン決定のサプライズ発表。
うてにゃん
動揺してうろたえるうてにゃんさん。

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【2015/10/26 11:25】 | ライヴ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
吉田豪×南波一海 アイドル伝説VOL.∞(10/24、千日前味園ユニバース)その2
ユニバースは立派なバーカウンターはあるのですが、フードの提供はないので出前を取ることになります。タコ焼きとか焼きそばとかのメニューで、正直お腹いっぱいにいなるのかな、と思ったのだけど、実際にそばめし頼んでみたらかなりボリュームがあり大満足でした。


さて、鳥取県西部発のChelip、ダンスビートの効いた楽曲を歌い踊るベテラン感のある2人組です。岡田有希子の「くちびるNETWORK」のカヴァーも納得の正統派な感じ、調べたらサンミュージックの系列のスクール所属らしいです。
「シンセダンスポップユニット」Kit Catはステージ上にキーボードがセッティングされていて、NEW ORDERの「BLUE MONDAY」のBGMからの登場、そして1曲目がTOM TOM CLUB「おしゃべり魔女」カヴァーという時点でつかまれました。Perfumeみたいな振り付けがキュートです。メンバーは3人ともテニスウェアなんですが、2人は大人っぽい茶髪のボブでひとりが小柄なツインテール(自称300年前に森の奥の湖から生まれた妖精w)という取り合わせがまた面白い。豪さんや南波さんも「完璧な声」と評するツインテの妖精イブ・にゃん・ロ―ランさんのファニーなアニメ声をフィーチャーしたアイドルらしい曲や、彼女がキーボードを担当する大人っぽいナンバーとレパートリーもバラエティに富んでiて大変面白かったです。CD買いました。
(「BLUE MONDAY」はついさっきやってたせのしすたぁの曲の元ネタでもあるんですけどね)

ちょっとメタな批評性を感じさせるあたりもNWっぽい。

京都をホームに活動する人気の2組が登場します。
最初は2人組フィメールラップユニットようこす。活動初めてわずか とは思えない安定したステージングでフロアを沸かせていました。アイドルというより普通にラップだと思うのですが、すみません、私はよくわかりません。
ミライスカートは去年ボロフェスタで見た時にあまりピンと来なかった覚えがあったので、最初遠巻きに眺めていたのですが、見ているうちにメジャー感のある完成度の高いステージにだんだん引き込まれていました。純白のミニのワンピースをひらりひらりと翻しながら、上品なダンスビートの曲を歌い踊る感じは、昨年のTIFではじめてDorothy Little Happyを見た時に受けた印象に似ているように思います。

そしてトリはMaison book girl
彼女たちのファーストアルバムは、率直に言ってプロデューサーであるサクライケンタの作品として、これまでで最高の完成度を持つものだったと思います。パーカッシヴな変拍子とミニマルなビートを基調とした独特のサウンドと、メランコリックなメロディで「僕」から「君」に向けて歌われる、きわめて個人的でプライベートな詞の世界は、「いずこねこ」の時から変わらないものです。ただいずこねこのときは茉里ちゃんの生々しい歌声や溌剌としたパフォーマンスがサクライさんの音楽と化学反応を起こして「いずこねこの世界」としか言いようのない世界を作り出していました。ブクガのアルバムではボーカルでさえ加工され、曲の一部として完全にコントロールされています。これをライヴで生身のメンバーたちがどのように提示するのかがすごく楽しみでした。
1曲目「bath room」のイントロの7拍子のクラッピングが会場に大音量で流れ出し、登場した4人のメンバーがヲタたちとともに一斉に手拍子を取り出した瞬間に、あ、これはヤバい、と思いました。決して素晴らしい歌唱力や身体能力で熱いパフォーマンスを見せるわけではありません。でも、難度の高いシリアスな楽曲を、あたかもごく自然に軽やかに、楽しげにこなしているように見える、想定していた以上に素晴らしいパフォーマンスでした。サクライさんの私的なインナースペースに思えたアルバムの世界が、パフォーマンスによって血肉化されブクガの世界に昇華していました。
最後にアルバムの中心曲である「snow irony」が歌われます。そしてアンコールの求めに応えて繰り返しもう一度。勢いもキレ味も申し分のないパフォーマンスに場内はこの日最高の盛り上がりを見せています。いずこねこの代表曲「rainy irony」の歌詞が引用されていて、なおかつ最後の曲である「i.f.s.b」の直接的な続編ともいえる歌詞に、遅れてきたいずこねこのファンとしてはちょっと過剰に反応してしまったかもしれません。「終わりを許さない許さない許さない許さない」こんな歌であんなに楽しげに沸かせてしまうなんて、これは復讐かなにかでしょうかでしょうか。沸き上がるフロアの中でこみ上げる矛盾した感情にただただもみくちゃにされていました。「ただひとつ思うのはそんな世界さえ愛すの、もうひとつ思うなら…知らない」お馴染みのいずこねこの「rainy irony」の一節が4人のメンバーのざらついたユニゾンで、そんな高ぶりを慰撫するかのように鳴り響いていました。


終演したら22時を回っていました。9時間にわたる長丁場、つまらないアクトが一つもない充実したイベントでした。
終演後は燃え尽きてしまって物販に並ぶ気力も出なかったですが。
戦利品



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【2015/10/25 12:31】 | ライヴ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
吉田豪×南波一海 アイドル伝説VOL.∞(10/24、千日前味園ユニバース)その1
mewo 先週に続き長時間のアイドルイベントです。
今回の会場は味園ユニバース、一度、ほんの少しだけ入ったことがありますが最高の会場です。
しかも出演者は、前から見たかったMaison Book Girlや3776といった現在のアイドルミュージックの極北みたいなユニットを含む、いままで見ることのできなかった気になるアクトがいっぱい。長丁場になるしこれは絶対早く行ってソファ確保しないと…っていそいそと開演時間に駆け込んだら、意外にもがらがら。最終的にはそれなりの数のお客さん入りましたが、8時間以上のライヴを最後まで、余裕のある快適な環境で、飽きずに楽しむことができました。
ユニバース

この日の出演者は下記の15組でした。
テレジア/ちょこみるく/桃香/Peach Sugar Snow/夢幻レジーナ/3776/里咲りさ/せのしすたぁ/2&(ダブルアンド)/センチメンタルウインク/)Chelip/Kit Cat/ようこす。/ミライスカート/Maison Book Girl
2組ずつ続けて各25分~30分程度のライヴがあって、そのあと吉田豪さん南波一海さんと各運営も含めてのトークが10~15分程度あるという流れ。2組の組み合わせには緩く共通項があるようなないような。

以下、印象を少しずつ。

最初の2組の共通項は「新人グループ」なのかな。
テレジア。白いドレス姿の2人組、「沸かないアイドル」というコンセプト通り上品なアイドルソングをしっかり聞かせます。歌っているとおとなしそうなのに、トークでしゃべり出したら止まらない花純さんに突っ込みを入れるまゆりさんの掛け合いもいい感じです。これは間違いなく大器です。
続いてチョコミルク。いきなり高速ドラムンベースビートに乗ったポップな楽曲でのけぞりました。渋谷系? 横浜の同じデジタル系専門学校の先輩後輩という4人のメンバーはまったくプロ感がなく、素で緊張しまくっていてちょっと笑いました。きゃぴきゃぴしたアニ声のヴォーカルに好みが分かれそうですが、それこそアニメの主題歌とかどうでしょう。

次は小林清美先生率いる山梨のK&Mミュージックの2組が続けて登場します。
まずは桃香さんが最近出したソロシングルの2曲を披露します。Peach sugar snowを卒業後は初めて見るのですが、ウィスパーをやめて地声での歌唱はまだまだ弱い。そこが魅力…なのかな?ちょっと判断保留です。
そしてあいなさん一人のユニットになったウィスパーアイドルPeach sugar snow。ウィスパーのラップをフィーチャーしたファンキーな「PSSのテーマ曲」から、地声でのラップもあるダンスヴァージョンの「さよなら惑星」に。ビートを獲得してPSSのサウンドはますますクールになっています。キュートな「ナイショのハナシの魚」、元気いっぱいの「電子記号少女§」とポップでアップテンポな曲を続けた後いったんステージ袖に消え、茶色い頭巾をかぶって再登場して最新シングル「仮初の涙」。ステージ上に座りこみ、壮大な悲しみに満ちた歌の世界を祈るように囁き声で歌うあいなさんのパフォーマンスの表現力の高さ。ソロになってPSSは大きく成長したと思います。
トークの方は期待通り小林先生がキュートな魅力ですべてをさらっていきました。

次のパートのテーマは「変拍子」です、たぶん。
「プログレッシブメタルアイドル」3人組夢幻レジーナ。疾走感のあるハードロックサウンドをバックに「愛してる愛してる死ぬほど」ってドロドロ恋愛模様を歌うのがあまりいままでのアイドルソングらしくなくて面白い、フロアはツーステで盛り上がってます。センターの黒髪セクシー担当めぐみさんが妖しい笑みを浮かべてスカーフで最前のヲタの首絞めたりします。めぐみさんもちょっとおっとりした感じの黒髪のあやめさんも金髪ショートのまあこさんも、メンバー3人とも美人でオトナな感じなのがとってもいい。続いてもイントロのギターのリフがイカす、スピード感のあるダークな歌詞のメタル曲(バッジ―というバンドのカヴァーだそうです)でこれまたメチャカッコいい。そして3曲目はここまでとは打って変わって、AKBが歌っててもおかしくないような夏ソング「夏げっちゅ♡」、そしてラストは9分にも及ぶ変拍子バリバリのヘヴィなプログレ大曲「地獄より」、この落差というか振り幅の大きさが素晴らしい。大阪遠征は初めてだったみたいなのですが、すっかり気に入って、出たばかりのアルバム「女王失格
」も買いましたよ。この日演奏した曲は「地獄より」しか収められてませんでしたがいいアルバムです。

「夏げっちゅ♡」MV。水着!(メンバーはこのあと1人辞めているようです)

この日楽しみにしていたアクトの一つが「富士山ご当地アイドル」3776です。おねえさま感溢れる夢幻レジーナに対し、3776は元気いっぱい中学2年のちよのさんのひとりユニットです。いや音源は聴いて知ってはいたのですが、変拍子や謎のコンセプト山盛りでどう考えてもおかしな曲ばかり。1曲目「避難計画と防災グッズ」は東日本震災復興応援ソング「3.11」のカップリングでこの曲名なのに「アイドルが気になる男の子に告白されないようにいろいろ計画とグッズをそろえていたのに失敗して「あれだけ全部準備していたのに」」って歌詞で、こんなのアリかよw。今回音楽的に一番トチ狂ってるのは2曲目の「生徒の本業」、3776お馴染みの3・7・7・6拍子のコール&レスポンスを大々的にフィーチャーしたファンキーラップナンバー、これをちよのさんがはつらつと元気いっぱいのアイドル感で歌い踊るのですから、最高です。あと、どうでもいいことなんですが、ちよのさんが水分補給の時、いちいち「お茶飲んできます」って言って裾に引っ込むのがおかしいです。最後に歌われたのは、震災復興応援ソング「3.11」なんですが、震災後(?)姿を変えてしまって3776mじゃなくなってしまった富士山を前にしてという設定らしく、一筋縄ではいきません。でもちよのさんがまっすぐに歌う「もっと見とけばよかった、もっと楽しめばよかった、こんなに近くにいたのに」ってサビがすごくいいと思いました。
ところでトークで運営の石田さんが、ちよのさんからの「ベルハーみたいな曲を」というリクエストに応えて作ったのが「避難計画と防災グッズ」って言ってましたが…どのへんが…?
3.11


「しゃちょー」こと里咲りささん、スカムなアイドルユニット「少女閣下のインターナショナル」のリーダーにして運営という前情報しかありませんでした。キャリーケースを引いてステージからそのままフロアに降り。おもむろにタオルとCDR並べ出し、店を広げます、舌ったらずでキュートなボイスで観客をいじりたおして一瞬にして会場を掌握します。そして歌いだされた最初の「カタルカストロ」って曲をはじめ、どの曲もすごくいいです。生まれて初めてライヴの最中に演者からCDR買いました。家に帰ってこのCDRチェックしたのですが、捨て曲なしでちゃんとしたブックレットのついたフルアルバムで、クオリティの高さにびっくりしました。おまけに曲の大半はみずからが作詞作曲にかかわっているという、なんというタレント。
しゃちょー
せのしすたぁは、なんといってもまおさんの的確すぎる煽りが魅力のかなりの部分を占めます。グレードは高いのでしょうが、80年代感のあるダンスビートの楽曲のサウンドがどうも好みでないのと、自分はライヴ中は好き勝手に振舞わせてほしいタイプなので、ちょっと並行物販に抜けて夢幻レジーナのアルバム買ったり3776さんにサインもらったりしていたのですが、横から見ててもまおさんの観客扱いの上手さは率直にすごいと思いました。まったく歌わない煽り担当のアイドルって今までにないですね。
里咲しゃちょーとまおさんという二人の「カリスマ対決」がこのパートのテーマだったのでしょうか、ほぼ初対面という2人が、微妙に距離を測りかねてお互いに突っ込み気味に空回りする絡みは、この日のアイドルさん運営さんのトークの中では一番スリリングで面白かったです。
あと吉田豪が、山塚アイを好きだというまおさんに、来年「夏の魔物」に出るようだったらユンボで登場しろとそそのかしていたのがヤバかったです。「都内なら無理だけど青森ならいけますよ」とかw。

続いては「ソロアイドル」のセクションでしょうか。実はただソロなのではなく、2組とも「もともとグループアイドルだったはずなのにいつの間にかソロになっていたユニット」だったのでした。
2&は先週に続いて2回目です。先回ちらっと見て、よくあるダンスサウンドのソロアイドルかと勝手に思っていたのですが、ちゃんと見たらバンドアレンジのロックサウンドでした。最初の曲のギターのストロークの長いイントロとか、打ち込みじゃない弾き語り感があってかっこいいです。最後の曲は、前回も確か最後に歌っていた歌で、Sakiさんの絞り出すような「あきらめられない夢だからこんなに苦しいの」というフレーズがぐっときます。今回もユニバースの広いステージをたっぷり使って、側点・前転・バク転とキメてくれました。
センチメンタルウインクも先日相方が腹痛で止めてしまって今はソロで活動しているとのこと。ファンキーなギターロックサウンドにのせて、恋する女子のちょっと病んだ感じの歌を歌うねねてゃむさんの少し不安定な歌唱が魅力的です。なぜだかオザケンの「今夜はブギーバック」のカヴァーなぞも歌っていました。

当日の映像が上がってました。
この2組なら、実は個人的にはセンチメンタルウインクの方が好みなのです。

さてここまででまだ18時半です。
以下続きます。
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【2015/10/25 10:05】 | ライヴ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
BOUQUE presents IDOL ROCKS! Vol.03(10/17、心斎橋SUN HALL)
長時間のアイドルイベントです。それもロック系のサウンドの激しい奴ばかり。
まあ途中の入退場が可能だったので、メシ食いに出たり、ゆっくり無理せず楽しむことにしました。

この日観ることができた演者は以下のとおりです。
2&DJ NEMUNEMUNEMUYUKKE天空音パレード絶叫する60度DJ HIRO THE J-POPdrop大阪☆春夏秋冬PassCodeプティパ!-petit pas!-BELLRING少女ハートBiSH
IDOL ROCKS vol.3
以下は各演者さんの印象メモです。

・到着した時は2&(ダブルアンド)のステージ中、ダブルというからデュオなんだと思っていたら、小柄な女の子がひとり元気いっぱいに歌い踊っていた。詳しい人によるともともと2人組だったのが相方が止めてしまいソロで活動しているとのこと。アイドルやる前から器械体操やっていたそうで、最後の曲だったか、えらくキレのいいバク転キメてて驚いた。

絶叫する60度の2人がハードコアアレンジの「ナウシカ」に合わせて登場、煽りまくる。黒アイマスクに黒ビキニ姿という「キックアス」のヒットガールとダーティペアを合わせたようなルックスがなかなかキュート。おへそが美しい。和風のモチーフを多用した曲は個人的にはあまり好みではないけれど、しなやかなパフォーマンスはなかなか格好良く、ハードなサウンドに一瞬にしてフロアは圧縮しまくりリフト立ち上がりまくり。ついさっきまでの天空音パレードののんびりしたアットホームなフロアからの温度差がおかしい。

drop。この日観た中では一番アイドルらしいアクト。ロック調の曲は最後の曲くらいでポップな曲に3人のファニーな声の取り合わせが楽しい。3人ともたいそうかわいらしかったのですが、属性は水のたっきーこと滝口ひかりさんがタイプでございます。

・いきなり「デーンジャー!デーンジャー!」とリッチー・ブラックモアズ・レインボーの「KILL THE KING」のカヴァーが始まったから吹いてしまった。「しゅかしゅん」こと大阪☆春夏秋冬のサウンドの基調はハードロックで、それも70年代ぽいイナタい感じが、いまどきのラウドロックぽいアクトが揃ってる中では逆に新鮮。7人のメンバーのうちめっちゃ歌えるメインボーカルが一人とサブボーカルが2~3人、あとはダンス専門というエグザイルみたいなスタイルも面白い。スウィートに歌い上げるバラード曲もいまどきのアイドルグループにはちょっとない。

PassCode、前回見た時に1人増えて5人になっていたのに、なぜだかまた4人になっていた。いつものようにどこまでが1曲か判別の付かない、ノンストップで駆け抜ける疾走感のあるステージ。なんだけど、個人的には最初のインパクトが薄れてきて、ちょっと慣れちゃった感じ。歌はかぶせなんかな、そんなことが気になってしまう。ハッカーさんたちは相変わらずそない飛ばんでもいうくらい飛びまくる。

・金髪の篠崎こころさんが中心の3人組プティパ!。前に見た時は2人組で、かなり不安定な感じの相方との百合感のあるパフォーマンスがちょっと面白かったんだけど、その後すぐに相方が止めてしまって、今は3人組になっている。サウンド的にもロックっぽく出来上がっていて、篠崎さんのシャウトや新しいゴスロリの子の丁寧な歌い方は悪くないけれど、あんまり曲は面白くないな。同じような曲ばっかり…と思ったら最初の曲と最後の曲本当におんなじ曲だった。そしてヲタはこれまたリフトにダイヴ、飛びまくる。

・ようやくお目当てのBELLRING少女ハートが登場、1曲目は旧メン4人による「rainy dance」。メンバー最初から前に出て柵上がりまくりで闘志満々。いつになくシャウトしまくるみずほがカッコいい。そして新メンバー3人が加わって盛大に「Asthma」。新メンバーもすっかり旧メンバーに負けない存在感出してきていて、特にわりとキャラが定まらなかった仮ちゃんが、ぼんやりしたキャラはそのままで安定感が出てきており、いい感じ。大阪ではひさびさの「Crimson Horizon」から「サーカス」「c.a.n.d.y.」「the Edge~」と鉄板の代表曲を連発して「WIDE MIND」で締めくくるアゲ曲セット。前日が東京で暗い曲しばりのライヴだった反動か、この日は最新EP「13 WEEKS LATER EP」の曲は1曲もやらなかった。個人的には楽曲・パフォーマンスとも今のベルハーを代表する「low tide」はぜひとも見たかったし、他のグループのファンに見せたかったところ。とはいえこんなキラーチューン連続のセットで見ても、楽曲のハイレベルな多彩さは他のグループと並べて異彩を放っている。そして演劇的な振付を基本に置きつつも各メンバーそれぞれにバラバラな個性で味付けされたパフォーマンス。多くの「ロック系」アイドルがオイオイ煽るだけの「ロック風の」アクションに留まっているのとは次元が違う。

ゆっくり気楽にとか言いながらdropくらいからずっと前方に紛れ込んで揉まれていて、さすがにベルハーで燃え尽きたので、トリのBiSHのときは離脱して後方でビール飲みながら沸き上がる場内を眺めていました。
会場のサンホールはステージが低いのにフロアに奥行きがあって、ちょっと後ろになるとステージがほとんど見えないです。ステージが見えないもんだからちょっとでも見えるようにと客は前方に密集する。そんでリフトとかするもんだからさらに視界が遮られて何も見えねえ。まあアイドルを見るにはまったく不向きな会場です。
多少後ろになって前に人がいても、演者の上半身が見えるくらいの高さがステージにあればいいと思うんです。ゆったりとスペースのあるところで軽く振りコピしながら楽しめれば、全然最前なんかにこだわらないんだけどなあ。

あとは前回同様、客のマナー問題。このアクト集めてでクラウドサーフモッシュリフト等すべて禁止は現実的じゃないでしょうが、それにしても、そない飛ばんでもと思うなあ。こういうのは、禁止だけど、まあこのくらいはお目こぼしだよ、みたいな暗黙の了解の上に成り立つものなんだから、暴れる側も多少気持ちの中に遠慮を持っておくべきだと思うんです。
あと時々芸人みたいなマスクマンが転換に出てきて注意を与えるのだけど、最後にネタに持ち込むのは止めれ。注意するときは注意だけしろ。特に天井のパイプにぶら下がるのは周囲にも危険を及ぼす恐れがあるし、破損するとそれこそイベントが出禁になる可能性が高いわけで、もし破損したら弁償させるとバシッと言えばいいと思うのです。「僕の給料がカットされるんでー」とか言うから本気度が伝わらないんですよ。

で、次回、年末実施のIDOL ROCKS vol.5もサンホールで実施が決まっているとのことでした。

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【2015/10/18 13:59】 | ライヴ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
Test Pattern、光庭、他力本願寺、oopnum(9/11、難波BEARS)
Test Patternは岡山のギタリスト村岡充を中心とした4人組のバンドで、すでに6枚のオリジナルアルバムを出しています。
僕がはじめて聞いたのは、2006年に発表された、開くとトリが大きな翼を広げる凝りに凝ったジャケットの5thアルバム「朝を見た」です。それまでのインスト路線から村岡さんの歌を全面的にフィーチャーしたポップな音楽性に発展することになる最初のアルバムで、たいそう気に入って聴いていたのですが、なかなかライヴを見る機会がありませんでした。今回ベアーズでの来阪公演が決まり、共演でおなじみ他力本願寺も登場するということで出かけてきました。
1011BEARS

大森靖子の「さっちゃんのセクシーカレー」が流れているのはきっとスハラさんの選曲だな…とか思っているとセッティングが終わり、メタリックなエメラルドブルーのストラト抱えて(ストラップは放課後ティータイム!)サイケな柄シャツでキメたスハラさんの、「全国の挙動不審の皆さんこんばんは他力本願寺です」という挨拶に続きガツンと強力なハードロックナンバー「けむり」が始まります。礼香さんのギターがうなりをあげ、スハラさんが激しくことばを投げつけます。高野さんのベースとまさをさんの強力なドラムがぶっとくビートを下支えするのですが、まさをさんのドラム、夏の終わりに元町のスペースオーで見た時のミニドラムセットでもたいがいだと思っていたのが、ちゃんとしたドラムセットだとやっぱり圧倒的にパワフルです。
この日の他力本願寺は4曲演奏したのですが、それぞれが違う彼らの魅力を見せてくれるいいセットでした。
2曲目は「暗い暗いといわれるので明るい曲を目指して作った」という明るめのコード進行で静かに歌いだされるバラード曲です。歌は(聞き取れた範囲では)明るい予感をはらんで進行し、しかしスハラさんの独特の絞り出すような歌声が「夢みたいなもの」と繰り返すところで断ち切られ、あやかさんの熱量の高いギターソロが歌を引き継いでまっすぐ激しく感情をほとばしらせます。
3曲目はスペースオーでは作者の頭士奈生樹さんご本人と一緒に演奏された「童話」。あやかさんのストレートにハードロッキンなソロからスハラさんがこの日初めてぶちかましたギターソロがブロークンで基地外じみたバーストを起こしてて格好良いです。
そして最後はサイケな大曲「夏のうた」。ゆったりとした浮遊感のある始まりから歌をはさんで間奏で激しくドラムが叩きつけベースがうねりを作る上でほとばしるスハラさんとあやかさんのツインリードの絡みがすさまじいです。
この曲最初聞いたときは、「カラス」やはちみつぱいの「こうもりの飛ぶころ」といった羅針盤の初期レパートリーっぽいなと思ったんですが、羅針盤に比べてヘヴィな印象を覚えるのはギターやドラムのハードロックぽさに加え、やはり何といってもスハラさんのボーカルの存在感ゆえでしょう。そこが羅針盤の浮遊感とは全く異なった肌触りの、胸に迫るザラつきを与えてくれます。
「暗い暗い」と言われるそうですが、僕自身は他力本願寺の音楽や歌を「暗い」とはあんまり思ったことがありません。川底から水面の向こうの空の明るさを渇望してあげられる声は「希望」って言うんじゃないかな。

光庭はギター弾き語りの島田温泉さんとドラムの宮本善太郎さんのユニットです。達者なスリーフィンガーピッキングでガットギターを爪弾きながら歌う島田さんのまっすぐのびやかな歌声が気持ち良く、1曲目の「君が小説を書くなんて思ってなかった」って曲が始まった瞬間に引き込まれました。このままいまの朝ドラのテーマ曲になりそうな、ポップなフォーク。

この日はどうも出かける時から調子がいまいちだと思っていたのが、どうもだんだん厳しくなってきました。
続くoopnumは重く引き摺るようなビートにおどろおどろしい英語の歌。バースデイ・パーティとか初期のバッド・シーズ、バウハウスといった80年代の英国のバンドの匂いのするゴシックな音で、いやこれはこれで嫌いじゃないんですが、急速にHP失ってしまい隅っこの椅子に座りこんで眺めていました。すいません。

せっかくだからとがんばってお目当てのTest Patternまで見ました。いや残って良かったです。
シーケンサーのピロピロいうフレーズに畳みかけるように始まるイントロのインスト曲からステージにくぎ付けでした。
テストパターン1
最初「朝を見た」のCDを聞いたときに爽快感のあるギターサウンドが鈴木茂さんの「BAND WAGON」あたりを思い起こさせたのですが、生の演奏を見るとギター・ベース・キーボード・ドラムの4人のメンバー間の緊張感あふれるやり取りが滅茶苦茶に熱く、ずっとハードコアな印象を受けました。ヘロヘロだったはずなのに最前列に近いところで、ただただ音のぶつかり合いに身をゆだねておりました。

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【2015/10/12 16:58】 | ライヴ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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