四ツ橋LMスタジオ「BASEMENT LOUD」(5/31、十三FANDANGO)
四ツ橋にあるLMスタジオは1979年開業で35年の歴史を誇る。関西のインディーズでここで練習し録音したバンドは数知れないという。
そのLMスタジオのスタジオということで、超ベテランから若手までちょっとあまりない豪華な顔合わせだったので出かけてきた。

まずはサイケ奉行。津山さん開口一番「ファンダンゴのオーディションに呼んでいただきありがとうございます。今日は精一杯がんばりますのでブッキングの方どうぞよろしくお願いします。」などと言いながら、おもむろに「ど」の付く強力なハードロックをぶちかます。ベースの須原さんの安定のぶっといグルーヴの上でNANIさんの手数の多いドラムが煽り立て、津山さんのギターが暴れまくる。本物のライヴハウスの音圧が嬉しくて、ひさしぶりにファンダンゴ来たかいがあったよ。挟み込まれるキメのリフが必ず変拍子で唖然とする。
サイケ奉行
「隠密小屋番」「長谷川平蔵」(ロング・キャニオン・リバー・フラット・ウェアハウス!八ッハ―!)と2曲やったところでもう「次が最後の曲です」。この最後の曲が特にすごかった。まるでジミヘンがドゥ―ビーをカヴァーしたような猛烈なハードロック(シカゴのカヴァーで聞いたことがありました、スペンサー・デイヴィス・グループの「I'm A Man」ですね)から、グル―ヴィな変拍子の上で津山さんのギターと歌が暴れまくる「俺の暴れん坊将軍」にするりと切り替わってる。CDでもやっていたギターソロと口ギターとのユニゾンなどという馬鹿馬鹿しくも凄まじい技が披露される。津山さんの合図一発で再び「I'm A Man」へ、そしてまた「暴れん坊将軍」へ、と拍子がまったく異なる2曲がするするとスイッチされていく。「1曲が長いんで1.5倍のスピードでやります」なんていうMCもあながち冗談ではないと思えるスピード感の15分だった。
津山さん

ギター、ベース、ドラムスに女性ボーカルの4人組Otori。この日の出演者の中でおそらく一番若い。カンカンに乾いたスネア、じゃりっとしたギターの音がカッコいい、NWとかポストパンク風のサウンド。ちょっぴりしわがれたようなフックのある声で投げつけるように反復フレーズを配置する女性ボーカルが小気味良い。聴いていると時にラップぽく聞こえたりもする。

Balzacは彼らが活動開始して数年というころに一度ファンダンゴでライヴを見たことがある。すでにゴシックな出で立ちのファンがたくさん集まっていたと思う。ホラー風のビジュアルから勝手にAlien Sex Fiendのようなおどろおどろしいステージを予想していたのだけど、始まってみると、コール&レスポンスで盛り上がる意外にストレートなパンクサウンドで、拍子抜けした。1995年7月、いまからかれこれ20年前のことだ。
ひさしぶりに再見した彼らの演奏も観客も、まったく当時と印象が変わらないのにまず感動した。20年続けてるんだよ。実はあの時、「こんなのヴィジュアルこそおどろおどろしいけど最近流行ってきているメロコアとかいう連中と変わらんやん」とか思ったのだけど、その後いっぱい出てきたメロコアのバンドでいまでも途中解散したりせず継続して活動しているバンドがどれだけいる?

BalzacからPIKA☆という流れもすごいな。ギター弾き語りの「おかあさん」で会場の空気を一気に引き込む。ドラマーを迎え、さらにコーラスの女性を加えての3曲目、静かにふたりの声の呼応から始まって次第にストーリーが進むと共にビートが激しく疾走していく「龍の棲家」という曲がすごく良かった。実はあふりらんぽのころから彼女の歌がどうも苦手だったのだけど、10年もたってようやく少し近づけたような気がした。
PIKA

この日のトリを務める少年ナイフ、ベースのりつこさんが産休に入って、今日は代役のなるさんの初ステージだった。さらにドラムのえみさんがこの日と翌週からのアメリカツアー、そして712デイのライヴでナイフを卒業するとのこと。あまり意識していなかったけれどえみさんが加入後のナイフ、けっこうイベントで見てる。えみさんのドラム、スピード感があって良かった。この日のセットは選曲も客層を意識してか代表曲ばかりを畳みかけるような勢いで一気に演奏するコンパクトなセットで、文句なしに楽しかった。彼女たち目当ての外人客が何組か来ていたけれどみんな大喜びでした。トリなんだからもう10分くらいやっても、とは思ったけど。
少年ナイフ
<少年ナイフセットリスト> SE~バナナチップス、ツイストバービー、Flying Jelly Attack、Lazybone、ロケットに乗って、Buttercup、Giant Kitty、アントニオバカ貝、Rubber Band(アンコール)

ひさしぶりのファンダンゴ、デカい音が嬉しくて、昔のようにジンをロックで飲んでたらたった1杯でええ塩梅に出来上がってしまってふらふらになって帰宅。おまけに翌日は会社で耳鳴りがする始末。トシなんだから気をつけないといかん。いやだねえ。
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【2015/05/31 23:26】 | ライヴ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
13 WEEKS LATER EP
ベルハーことBELLRING少女ハートの新作「13 Weeks Later EP」は「EP」と銘打たれているけれどいままでのシングル的なリリースと異なり6曲も収められていて、全体を陰鬱なムードが覆う「アルバム」と呼ぶにふさわしい統一感がある。サイケとかレトロなサウンドとかGSとかぶち上げロックとかいういままでベルハーにつけられてきたキャッチフレーズはこの際横に置いておこう。今回のアルバムはひとことで言うなら「GOTH」。ベルハーの「暗い日曜日」だ。

1曲目「タナトスとマスカレード」の最初のホラー映画のサントラのようなSEと不穏なピアノの音色がこのミニアルバム全体の空気を決定付ける。「ベルリン少女合唱団」とでもいうべき静かなコーラスと徐々に盛り上がるドラマティックなオケのコントラストが素晴らしい。ライヴのオープニング、いやエンディングでもいいだろう、最初身じろぎもせずにメンバーを見つめていた観客が、後半ギターがうなりをあげノイジーに炸裂し始めた途端激しいミックスとクラウドサーフの嵐になる模様が目に浮かぶようだ。

2曲目「無罪:Honeymoon」タイトルは椎名林檎風だけど、そんな覇気は全く感じられず、物憂げなイントロに導かれて、力なくテンションの低い歌が歌い継がれていく。サビはなんだっけ、オフコース?っぽいなと思ったが、曲名が思い出せんな。ハネムーンと言う言葉の響きに甘さのかけらもなく、死にたい。ふふふん・ふふふーんというコーラスがいいね。

クリームの「サインシャイン・ラブ」を思わせるハードなリフに導かれるファンキーな3曲目「GIGABITE」は全般的に下降気味の曲がそろったこのアルバムの中唯一のキャッチ―なナンバーで、メンバー個々の声が立っていて、個人的には一番好きな曲。耳の悪い自分にはどれが誰か全く聞き分けがつかないのだけど、いままでに耳慣れない声がたくさん出てくるのも楽しい。新メンバーたち、甘楽のクソ生意気なドヤ顔やアンナの硬いすまし顔が、仮ちゃんのあいまいな笑顔がちらちらする。

ふたたび不穏なイントロから「雛鳥エスカレーション」、出ましたベルハー18番って感じの嫌がらせのような到底まともに歌えっこないやろという歌メロの楽曲。「UTU」の「タンジェリン細胞」なんかもそう言う曲だったけど、「タンジェリン」のでたらめな爽快感のかけらもないのがいい。「オッコイショ、コラショ」っていう掛け声かけてるのは誰ですか。

5曲目「low tide」はライヴ映えしそうなアルバム中一番エモーショナルな曲。ちょっと「rainy dance」を思わせるけれど、アレンジはずっと抑え気味で、その分胸が締め付けられるような悲痛な響きがある。さあここからドラマチックに感情が解き放たれるのかと思いきや、曲はぶつ切りで終わり聴き手を宙づりにしたまま、容赦なく次の曲が始まっている。

最後の「鉄の街」、イントロのエレキギターのアルペジオに絡む鉄琴みたいな音がすでに切なさを醸し出してる中、クールなビートとともに始まる歌メロがまた切ない。ライヴでの歌唱が想像できないなーなんて絶妙な演奏と歌のバランスに聞きほれてると、あっと言う間に終わっていて、途方に暮れて1曲目からからもう一度聞き直すのです。
中毒性はいままでのベルハーの作品中随一だわ。

13 WEEKS LATER EP
13 WEEKS LATER EP

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【2015/05/31 03:02】 | 音楽 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
祝春一番2015(5/5、服部緑地野外音楽堂)
加川良佐藤良成佐久間順平佐藤GWAN博山中一平トリオ曽我部恵一豊田勇造withラグパパス・ジャグバンドTHE END小谷美紗子moq moqリクオ小野一穂リトルキヨシトミニマム!gnk!ハンバートハンバート

今年も一家で祝春一番に出かけてきました。
前日は小雨交じりの天気だったのですが、この日は雲一つない快晴、連休で一番暑い日となりました。
11時開場の予定だったのが、10分ほど早く開場すると、すでにステージでは加川良さんがすぎの暢さんのペダルスティールを従えて歌いはじめています。なんという贅沢!
加川良、「春夏秋冬」(泉谷しげる)や「どうにかなるさ」(かまやつひろし)といったカヴァーも良かったけれど、最後の「幸せそうな人たち」などオリジナルの曲がやはりすごく印象に残りました。「Dの月」というフレーズが耳に残るあの曲はなんていう歌だったんだろうな。

病気欠場の奥村ひでまろさんの代打と言うことで2番手からスペシャルなアクト、ハンバートハンバートの佐藤良成がソロで登場します。いつものハンバートの時にお馴染みのギターやフィドルではなく、ピアノ弾き語りというのが意外です。何でもできるんだなあ良成さん。「お弁当」「虎」などハンバートの曲を含む4曲のセット。

春一番では必ず何人かのゆかりの深い先達の歌が後輩や仲間によって歌われるのですが、その代表格が高田渡です。この日も佐藤GWAN博が渡さんの代表曲「ブラザー軒」を歌ったのでした。
たしか去年はステージ上に登場していた渡さんの愛用の自転車(実は三輪車なんですが)が、ステージの下手上方にETの天を駆ける自転車よろしく飛んでいます。渡さんの歌はこの日またほかのミュージシャンにも歌われることになります。僕は残念ながら春一番でも渡さんの演奏を見ることはなかったのですが、こうして毎年毎年渡さんの音楽に触れ続けるのです。

アコースティックギター1本で登場した曽我部恵一が、1曲目にRCサクセションの「九月になったのに」を歌ったのはちょっと不意打ちでした。前日にたまたま録画で見ていたRCの「シングルマン」の特集番組で曽我部さんが「甲州街道は秋なのさ」を歌っていたので特に、なのですが。曽我部さん、春一番だと毎回センターステージで歌っている印象が強いのだけど、今年はメインステージでの演奏で、まるで真夏のようなキツい昼の陽射しの中、「サマー71」から「青春狂騒曲」「サマーソルジャー」「若者たち」とサニーデイサービスのナンバー連発の夏らしいセットで決めてくれました、最後が「キラキラ」だったのもうれしかったなあ。

個人的なこの日のお目当ては、昨年急病のため春一番をキャンセルして休業されていた遠藤ミチロウさんの復帰のステージでした。今回はギター・ナポレオン山岸(ex.ファントム・ギフト、ナポレオン)、ベース・西村雄介(MOST他)、ドラム・関根麻里(渋さ知らズ)のTHE ENDというバンド編成ということで、さらに期待が高まります。たしかすごく昔、90年代初頭に山岸さんがギターを弾いていたスターリンを見たことがあるのですが、ひたすらへヴィでサイケだった覚えがあります。
この日の演奏は、炎天下に揺らめく陽炎のようなギターに導かれてタンバリンの音がビートを刻み始め、ベースラインが加わり、他ならないThe Doorsの「The End」で始まりました。「This is the end、もうすぐ終わりだ」と元の詞のイメージを基にミチロウさんが自由に膨らませた日本語の詞は、いつの間にか激しい怒りに満ちた「俺のまわりは」の詞をまるまる取り込んでます。催眠的なビートに激しくノイジーに絡むギターに煽られるように、蛇にまたがり父親を殺し母親を犯したいという、オリジナルのジム・モリスンのあからさまにエディプス的な内省は換骨奪胎され、蛇に首を絞められて息苦しいぜ!おやじを殺せ!おふくろを犯せ!というアジテーションとなります。そして、今度はそのアジテーションに挑発されたかのようにビートが加速し、ついにはカオティックな音の渦に飲み込まれていきジ・エンドを迎えるのです。
うって変ってたたきつけるようなドラムのビートにお馴染みのへヴィなワンコードのリフがかき鳴らされます。そして被さる「オマエなんて知らないッ」というミチロウの呪詛のような叫び、後期スターリンの代表的ナンバー「虫」です。「笑うことさえできないか!」。いや笑いが止まりませんよ!ここまで2曲で約25分、圧巻です。
ここでミチロウさんアコースティックギターをとり、演歌調のあべのぼるトリビュート曲「大阪の荒野」で少しシフトチェンジ。汚物にまみれた大阪の荒野に怒りのあまりよみがえる阿部さんの姿が泣かせます。
そしてメンバー紹介から間髪を入れずにふたたびへヴィなリフが鳴り響き、「オレの存在を頭から輝かさせてくれ!」と「ワルシャワの幻想」が始まります。町田町蔵の「メシ食うな」への返歌とも言うべきスターリン時代の名曲、「お前らの貧しさに乾杯!」音も言葉も全く古びておらず今もまだ痛烈なアイロニーとして有効なのが素晴らしいです。
ミチロウさん、ご健在でした。かなり暑かったですし、実際の体調はどうだったのかわかりませんが、少なくともステージの上では以前より若返っておられるのではないかとさえ見えました。このTHE ENDの活動も1回限りではなく、継続して行ってほしいものです。

ハンバートハンバート、前日はこんがり音楽祭に飛び入りしてオシリペンペンズのゲストで「カントリーロード」1曲歌ったようです。ゆうほ「今日も1曲しかやりません…ウソだよ。」なんて軽口がいかしてます。春一番のハンバートは毎回この舞台を意識したステージなのですが、今回はこの日の大トリということもあってか、特に春一番スペシャルと言うべきセットでした。
「コットンフィールズ」「長いこと待ってたんだ」にはじまり、高田渡の「生活の柄」、さらに加川良の「教訓Ⅰ」は途中からご当人が登場し、「おなじ話」では良成さんのかわりに遊穂さんとデュエットすると言うスペシャル。さらに最後はあべのぼるの「オーイオイ」で会場中を沸かせまくって、アンコールは西岡恭蔵の「春一番」という演奏した7曲中5曲がカヴァーと言うオヤジ殺しの選曲。
自分たちのオリジナルからまず歌われたのが、ステージに立てることの喜びをストレートに表現した「長い間待っていたんだ」なのも、春一番への強いリスペクトを感じさせます。でもそれだけではなく、たとえ偉大な先達の、それもそのアーティストの看板のような代表曲であっても、自分たちが歌えばハンバートハンバートのレパートリーとして成立するという強烈なプライドを感じさせられる素晴らしい演奏でした。
とはいえ、アンコールでもう1曲ぐらい、ハンバートらしい甘い毒の効いたオリジナルナンバーを突っ込んでおっさんをうならせてほしかったという気持ちが少しあります。ちょっとダークすぎるかもしれないけど僕は「怪物」みたいな曲が聞きたいな。

ほかにはリクオのステージがとびきりカッコよくって、ラグタイムピアノに惚れ込んだムスメにCDをねだられ購入しました。
この日リクオが演奏した「新しい町」って曲、我が家ではギターパンダのレパートリーとして認識されているののだけど、調べたらカンザスシティバンドというグループがオリジナルみたいですね。

でもよく聞くとギターパンダのはちょっと歌詞が変わってる。リクオさんの歌ったのはやっぱりギターパンダヴァージョンでした。

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【2015/05/06 11:13】 | ライヴ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
寺嶋由芙メジャーデビューシングル『ふへへへへへへへ大作戦』発売記念予約イベント(5/3、タワーレコード梅田NU茶屋町店)
ゆっふぃ1


寺嶋由芙のメジャーデビューシングルのリリイベに出かけてきました。
メジャー第一弾シングル曲「ふへへへへへへへ大作戦」(へは7回)は、松田聖子「風立ちぬ」「ロックンルージュ」あたりを思わせる佳曲。
さすが「古き良き時代からやってきた真面目なアイドル」。
ほかに岡村ちゃんの「だいすき」カヴァーなど。

ゆっふぃ2

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【2015/05/03 23:36】 | ライヴ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
ベルハー×パスコ suported by アイドル甲子園(5/2、福島LIVE SQUARE 2nd Line)
待望の新編成ベルハーがついに大阪にやってくるので見に行ってきました。
梅田まで出てきたところでチケット忘れたことを思い出し、一度家に取りに帰るというドタバタもあったのですが、開場がだいぶ押していたようで、福島の高架下にある会場の2nd LINEに開演時間を廻った頃に到着すると、まだ客入れの真っ最中でした。
2ND LINE

入場列が入りきらないうちに、20分押しで先攻の地元大阪のPassCodeのステージが始まります。ほとん最後に入場できた時には、250名も入ればいっぱいになりそうな場内は、開演早々にしてすでに前方を中心に激しく沸き上がっていました。へヴィなギターのリフが唸るスラッシュメタルとかグラインドコアっぽい速い曲の連発で、モッシュとクラウドサーフの嵐でぱっと見はラウド系ロックのライヴ会場みたいなのですが、ちゃんと高速のMIXや掛け声、ケチャが入り、オタ芸打ってる連中までいるのが面白いです。さすがに地元とあってハッカーと呼ばれる彼女たちのファンがこの日の観客のかなりの部分を占めているようでした。

黒いジャンパー姿の4人組PassCodeさんは汗だくで激しいパフォーマンスを繰り広げます。曲調相応に激しくはありますが、基本的にオーソドックスなアイドルらしい動きで、演者側が客席に飛び込んだりはなかったと思います。へヴィで激しいサウンドでよく判別できなかったのですが、実はラストのとびきりメロディアスな「Over There」という曲をはじめとして歌も直球のアイドルらしい歌が多かったように思いました。ノンストップで繰り出される短い速い曲の連発のように聞こえた中にはテンポチェンジが繰り返される複雑な曲もあったようで、音源も聞いてみたいと思いました。
途中でコール&レスポンスを曲の間に客に練習させるところがあり、ライヴ中は何の気なしにやっていたんだけど、よく考えたらバックはバンドじゃなくてテープだったわけで、あれ、どうやってきっかけ出してたんだろう。インカムつけてたようでもなかったと思うのだけど、小節数全部カウントしていたのかな。

50分ほどのPassCodeのパフォーマンスが終わり、短い休憩をはさんでいよいよ新生BELLRING少女ハートの登場です。
ステージ上にひしめき合う黒い羽をはやした彫像のようなシルエットが、1曲目「KARMA」のテクノなイントロに連れてゆっくり動き出す瞬間のゾクゾクが、新編成によるこの日のステージのステージの成功を約束してくれたといっても過言ではないでしょう。
みずほがMacをカタカタいじるとピロピロと音がしてハッキング成功というSE付きの小芝居から2曲め「World, World, World」がはじまると、あとは変わらぬ激しいベルハーのステージです。メンバーがみんな前面に出てきて煽るのですが、ふっと横を見るともうすでに青いリボンでキめたあーやんがヲタの上を歩いてホール中盤まで進出しています。PassCodeの盛り上がりに刺激されてか、いつも以上に最初からアグレッシヴに攻めているように感じました。

4人の旧メンバーだけでみずほのラップを全面にフィーチャーした怪曲「ライスとチューニング」が披露されます。ボーカルがオフ気味だったのがちょっと残念でしたが、みずほの平熱な感じとアシッドなトラック、ガチャガチャしたサビと、誤解されがちなベルハーの「ゆるさ」の魅力が詰まっています。そして続くレッチリがZEPをカヴァーしたようなミクスチャーロックナンバー「get rid of the Chopper」で一転してみずほが見せる激しく切れ味の鋭いフォーマンスには痺れました。みずほちゃん、今日は首にかけたゴーグルもキュートです。

新メンバーでは、やはり一番目を惹くのは金髪で長身、スタイルもばっちりのアンナでしょうか。ポーカーフェイスが様になるこれまでのベルハーにはいなかったタイプのクールビューティです。カラフルな髪留がキュートな甘楽は、病み上がりでコンディションがよくないにもかかわらず最初から最後まで満面の笑顔で歌い踊っていて目を惹きました。アンナとは対照的にいままでのベルハーらしさがあって、個人的には一番期待しています。名前がまだ決まっていない仮ちゃんは、名前同様、ベルハーでの立ち位置もまだちょっと見えない感じ。この日は長い髪を両横で赤いリボンで団子に止めていて、普通に美少女に見えるのですが、背丈も同じくらいの長身のあーやんがいつもの激しい動きでベルハー内の正統派アイドル枠をキープしているのでちょっと影が薄いです。

「rainy dance」にしてもそうですが、4人でのパフォーマンスには前の6人体制で完成したベルハーのコアな部分をソリッドに研ぎ澄ましたような魅力があります。でも人数が倍近くに増えたことで、「yOUらり」とか「ダーリン」のような曲でぎゅうぎゅう詰めで横に並んだ時や「サーカス」で黒い羽を閃かせながら駆け回ったり天を指さしながら右往左往したりする時に、ベルハーならではのワチャワチャした楽しさも倍増しています。

ラストは定番「The Edge of Goodbye」なのですが、ラストのサビが何度も何度も繰り返されます。2月のじゅり・ゆうゆ卒業の最終日に披露されたバージョンで、今日はもえちが霧を吹きみずほが煽り続けます。いつの間にかモッシュピットに放り込まれ、揉まれているうちに気が付いたらほとんど最前列近くでみずほの真ん前でオイオイ叫んでいました。そして後ろを見たらヲタに抱えられたもえちの太股が目の前にw。
果てしなく続くかとも思われた至福の熱狂がついにエンディングを迎え、やはりフロアで暴れていたあーやんが、ヲタに囲まれてお馴染みの「みんなのファンをいただきます」の口上を決めます。あ、最後にもう一度みずほがMacをカタカタ言わせて、おまけに最初の「Karma」のトラックがちらっと流れてしまうという蛇足もありましたが(笑)、大満足の50分でした。

新メンバーはまだまだまだモブ以上にはなっていないかもしれませんが、それぞれにすでに一筋縄でいかないオーラを漂わせています。これから彼女たちの成長次第でまだまだベルハーがすごいことになると思うと、ちょっと今後が楽しみで仕方がありません。

バッジ
バッジを買いました。

[ベルハーセットリスト]
1. Karma
2. World World World
3. c.a.n.d.y.
4. ライスとチューニング(4人)
5. get rid of the Chopper(4人?)
6. yOUらり
7. rainy dance(4人)
8. ダーリン
9. サーカス&恋愛相談
10. WIDE MIND
11. the Edge of Goodbye
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【2015/05/03 22:29】 | ライヴ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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