Patti Smith And Her Band Japan Tour 2013 (1/28、なんばHatch)
パティ・スミスを始めてみたのは2001年のフジロックのグリーンステージ、そして続けて翌年のフィールド・オヴ・ヘヴンとレッド・マーキーのステージで完全にやられた。その後2009年にも再度フジに出演して、そのとき以来の来日になる。僕にとってははじめての単独公演で、かなり楽しみにしていたのだ。
ところが、こういうときに限って途中で職場から携帯に着信があって、たいがいそういう時はろくでもない用件なんだよなあ。おかげで後半はメールしたりなんかしていてぜんぜん集中できなかった…。まあそういう時もあるか…。
パティ・ステージセット

会場のなんばHatchには今回はじめて入ったのだけど、Big Catに2階席を付けた位のサイズになるのかな。会場のある湊町リバープレースのあのUFOみたいな独特の外観はしょっちゅう目にしていたけど、パティもこれが気になったのか、"Distant Fingers"の時には「この歌は今晩の美しい満月と星と…UFOに歌うわ」なんて言っていた。
会場に入ると、売り上げを福島の児童施設の除染に充てる1口250円のチャリティくじをロビーで販売している。ステージで番号を呼ばれたら楽屋にご招待してくれるんだそうだ。こういうパティ姐さんの実際的な行動力が凄いと思う。今回のツアーも東京・大阪・福島といった大都市だけではなく、まっさきに地震被災地の仙台に入って、金沢・広島といった地方都市まで回ってくれる心意気が嬉しい。

開演時間定刻どおり客電が落ち、バンドメンバーに続いてパティがニコニコしながら登場した。前回2009年のフジの時のパティはなんだかムクムクのオッサンみたいだなと思ったのだけど、今回は小さな三つ編みを両側にたらしていたりして、愛嬌たっぷり。ライヴはニューアルバム「Banga」からの"April Fool"で始まる。声の張りやパフォーマンスはまったく衰えていない。「Banga」からはほかにノグゾーさんという和太鼓奏者をゲストに加えて"Fuji-san"を演奏したけれど、基本的にはヒット曲を中心のセット。

前方に、曲中だろうと曲間だろうと見境なくガラガラの汚い声でとんちんかんな声援を喚いている馬鹿が一人いた。"Distant Fingers"の終盤のパティの聞かせどころで「カモン・ロックンロール!」とか叫んだり本当にどうしようもなくて、最初は流していたパティ姐さんもいいかげんキれて、「ばあばあばあ」とそいつの喚き声を真似した上で股間で下品な手つきをして(Jerk Off!)って。子供がふたりもいる66歳のレディがなんということww。
言われた当人はあんまり懲りてなかったみたい。「大地震と津波によって家や土地や愛する人を失った兄弟姉妹たち農民たちに捧げます」というMCとともに、パティ自らアコースティックギターをつまびきながら静かに"Beneath The Southern Cross"を歌いだそうという瞬間に「トゥ・フクシマ!」って叫んだときはほんと殺してやりたいと思った。

で、この曲の途中に会社から電話だ。外に出て電話したり会場の隅でメールしてたりしたのでかんじんの一番盛り上がる部分を一体になって楽しむことができなくなってしまった。
でも、あの馬鹿のしつこい「ロックンロール!」の声に、「悪いけど今からシェイクスピアを朗読するの」といって会場を笑わせた直後に、おなじみの"Because The Night"のピアノのイントロが流れ出した瞬間の身震いするような感じとか、「キリストは誰かの罪を購って死んだって言うけどそれは私のじゃない」っていうあの最高にイカシタ歌い出しからぐんぐん加速するラストの"Gloria"の興奮は会場の盛り上がりとともに充分に感じることができた。

アンコールはパティやレニーが犬になって咆えまくる"Banga"から"People Have The Power"の大合唱、そして最後に"Rock'n'Roll Nigger"。こんな流れだからもう演奏しないんじゃないかとか思ったけど、「今度こそ、あんたのためにやるわよ」なんて言ってちゃんとやってくれるからさすが大人だな。レコードのヴァージョンの"Babelogue"の「そうあたいは過去とはあんまりファックしたことないけど未来とはヤリまくったわ」という出だしだけ生かして「あななたちが未来よ!未来は今!」というアジテーションで始まるいままでのフジで演奏したのと同じバージョン。ただし今回は「あの大地震の後原子力発電所でいったい何がおきたの?日本だけじゃない、世界中に!政府に真実を求めなさい!」という告発がはさまれている。最後はお約束のギターの弦引きちぎりのパフォーマンス。
代表曲はひととおり演奏してくれた1時間40分のコンパクトなステージ、欲を言えばせっかくの単独公演なんだからアルバムで必ず終盤に収められている長尺の混沌とした曲を一発入れて欲しかったかな。
でも、パティのパフォーマーとしての現役振りが120%発揮された素晴らしいステージでした。

個人的に思い出に残りそうなのが、ラスト前のレニー・ケイとバンドメンバーによるガレージ・ロックメドレーのコーナー。
ブルーマグースとかシーズとかいった、レニーのコンピレートした「Nuggets」に収められている60年代のガレージクラシックスに混じってジョニー・サンダース&ハートブレーカーズの"Born To Lose"が演奏されたんでうひょーっと思っていたら、パティが舞台降りて、僕のいるサイドの柵前にやってきた! ノリノリで「えびばでぃぼーんつるーず!」ってわめいている僕を指差してウケてる! やった!でもそんなにおかしい? あとになって、風邪気味でかけていたマスクが顎に引っ掛かったままだったことに気がついた。よっぽど珍妙だったんだろうな。いいんです、パティに、大阪には流れを読まないぶち壊しな声かけ続ける馬鹿だけじゃなくて、けったいな格好でジョニサンにノリノリの阿呆なおっさんもいたという思い出が残ってくれれば嬉しい。
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【2013/01/29 21:21】 | ライヴ | トラックバック(0) | コメント(1) | page top↑
ノイズ新年会(1/12、難波BEARS)
今年のライヴ始めということでBEARSに出かけてきました。非常階段のJOJOさん企画のその名も「ノイズ新年会」です。
もうちょっとこじんまりした集まりになるのかと思いきや、会場はKISHIDASHINの映像を使ったライヴ仕様で椅子が並べられていることもあり満員の大盛況、新年会ムードはあまりなかったな。

まずは本日の企画のためのスペシャルバンド、ノイズシイナリンゴ。メンバーは白波多カミン(vo)、須原敬三(g)、821(b/sarry)、クノ(ds/ナスカ・カー、HELICOID 0222MBほか)、アヤ(keyb/ノイズわかめ、HELICOID 0222MB、ヰタセクスアリス)の5人です。開演時間の19時を10分ほど回ったところでベアーズにしては少し早めに、まずバックメンバーが登場します。ステージ上のあちこちに「本能」のPV風にリンゲル液がぶら下げられていて、メンバーもそれぞれアヤさんは女医さん風の白衣、821さんとクノさんはナースコスで決めています。クノさんのピンクのナース服に黒ガーターが色っぽかったですが、821さん(大柄な髭のお兄さん)がかなりサマになっていて笑えます。そしてパジャマにマスクの患者ルックがはまりすぎの須原さんがエメラルド色のストラト(ストラップがHTT!)でノイズギターをかき鳴らす中、ボーカルの白波多カミンさんがやはりミニのナース姿で赤いトラメガ片手に登場し、まずは「本能」。カミンさん初めてなんですが、小さくてかわいい! 歌い終わって一礼してそそくさと退場していたカミンさんが、激しいノイズの応酬になっているステージ上に衣装チェンジして再登場します。なんと青いセーラー服に赤い腕章、黄色いリボンの涼宮ハルヒコスで、曲は「歌舞伎町の女王」。以下林檎さんがともさかりえに提供した「少女ロボット」から最後は再度トラメガ使って(たしか)「幸福論」という4曲の楽しいステージでした。いちどカミンさんのライヴもみなきゃな。

クリトリック・リスはなぜかいつものパンツ一丁ではなく、ジャケットにネクタイの営業マン姿で登場、ちょっとおとなしめな感じ。キャバクラ嬢に貢いで会社の金を使い込むサラリーマン「くりたん」を一人酒相撲状態で演じるあたりから少しずつピッチが上がり始める。そしてスーツをかなぐり捨ていつもの黒ブリーフ姿で「バンドマンの女」を熱唱、そして泣かせる名曲「かっちゃん」でじんとさせたところで、え、これで終わり? 会場から「スウェッティ!」のリクエストの声が飛んでましたが、今日のステージはちょっと新しい方向性を模索している感じかな。笑わせほろっとさせてくれるスギムさんのストーリーテリングは堪能させてくれたけど、正直のとこ僕も最後にエグイ奴を一発欲しかったな。

山本精一さんがまだ到着していないらしく、トリの予定だったKISHIDASHINが急遽繰上げで登場することに。まずは「柳生一族の陰謀」のトレイラーで賑々しくオープニング、暑苦しい字幕が「でもやるんだよ」的メッセージを宣言します。「行く年来る年」の映像で新年を迎え天地茂の明智小五郎が登場して口上を述べるあたりでメンバーの中屋浩一(ナスカ・カー)とJOJO広重(非常階段)がステージに登場し、映像のサウンドトラックにノイズを加えていきます。最初のパートは勝新太郎の時代劇(もちろん岸田森も登場、あとで調べたら勝プロ制作「痛快!河内山宗俊」の最終回「無頼六道銭」)をほぼまるまる使って、登場する原田芳雄・大滝修治といった昨年亡くなった名優たちに捧げる演奏。続いて金子信雄親父が嫌味を言い菅原文太兄いが啖呵を切る「ダイナマイトどんどん」のリズミックなザッピングとノイズの応酬が目を覚ましてくれるパート、そして再度勝新つながりでTVシリーズ「新・座頭市」から市の目が開く悪夢を見るという、こんなのがあったのか!という奇跡のサイケ回に、この映像が凄かった。JOJOさんのノイズギターも中屋さん+ゲスト白波多カミン嬢の電子ノイズがハマりまくり。インサートされていた岸田森の映像は実相寺昭雄の「曼荼羅」かな。そして最後はスペシャルタイム、「エヴァンゲリオン」の「翼をください」に「カリオストロ」の「炎のたからもの」featuring白波多カミン!
…全編1時間を越えるロングセット、正直ちょっと長かった。最初の河内山宗俊あたりをカットしてカミン嬢の登場もエヴァだけで余韻を持たせたらもっと楽しめたのにとも思うのだけど、ナスカ・カーにしてもKISHIDASHINにしても、トゥ・マッチなところも持ち味だしなあ。

そしてどうやら間に合ったらしい山本精一。本日は替え歌特集ということで、本当はこんなことしたくないとか言いつつ、嬉々として次々と酷い替え歌の数々を披露する山本さんなのでした。
あまりに酷くて、ちょっと詳細は書けないけど、主に薬物ネタを中心に、まあひとつひとつ説明したくなるほど良くできた替え歌ばかり。ねえ、1曲目のあの歌、変な歌い方してたのはふざけてはるわけじゃなくて、ショーケンの物真似なんだよねw気がついた人がどれだけいるかわかんないけど。ね、酷いでしょ。いちばん酷かったのは、たぶんタイトル書いただけじゃ元ネタわかんないだろうから書いちゃうけど「猿のような顔」。これからあの歌聞くたびにこの替え歌思い出しそうだ。酷い。

ということで最後に遅刻してきた山本さんにすべて持って行かれた感がありますが、ベアーズらしいこんなんアリかって感じのイベントで今年のライヴ始めとなりました。
一時期ライブハウス以外でのライヴ体験が多かった時期があったのだけど、去年くらいからまたベアーズに来ることが増えてきている。今年もやっぱりベアーズ中心になりそうな予感。

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【2013/01/13 08:51】 | ライヴ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
ジャスト・キッズ
冒頭のパティの幼少期のエピソードがいい。
公園でパティは1羽の美しい鳥を目にする。興奮する娘に母が「白鳥ね」と教える。「白鳥」と口にしながら、それが自分の経験した美しさや感動を何も表していないことに苛立ちを感じ、それをなんとか表現したいという激しい欲求の芽生えを感じる幼いパティ。
そう、この物語はなによりまず、美に対する感受性の豊かな一人の少女が、さまざまな経験を潜り抜けながら世界の驚異を表す自分自身の言葉の獲得に向かっていく話である。
少女期から表現としてのアートへに傾倒していた彼女は、思わぬ妊娠・出産を機に単身故郷を離れ、NYでの半端ない貧窮生活の中で、精神的な双子ともいうべきロバート・メイプルソープと運命的な出会いを果たす。このあたりのエピソードは、どれもマジかってくらいドラマチックでおもしろい。
僕が好きなのは貧乏な二人が美術館に二人で入る金もなく、交代で一人ずつ入って、あとでお互いに報告しあっていたというエピソードだ。

そんなある日、私たちはオープンして間もないアッパーイーストサイドのホイットニー美術館を訪れた。このときは私が入る番で、ロバートと一緒に入れない後ろめたさを感じながら入場した。展示作品については、もはや思い出すことができない。が、美術館の変わった台形の窓をのぞき込み、外にいたロバートの姿を確認したことだけは覚えている。道を渡り、パーキングメーターに背を持たれ、煙草を吸っているロバートの姿を。
私を待っていてくれたロバートと地下鉄に向かう途中、「いつかは一緒に入ろう。そしてそのとき展示されているのは僕らの作品なんだ」と彼は言った。

60年代末から70年代初頭の狂騒的なNYのアートシーンを背景に、自分たちの芸術を求めるふたりの冒険が繰り広げられ、やがてそれぞれの道に別れていくことになる。ふたりの友情は80年代後半ロバートがHIVに倒れても終生変わらない。冒頭の白鳥のエピソードも、また、美術館のエピソードも、リフレインのように終盤ふたたび触れられ、感動をもたらす。
ノンフィクションだというのに、ふたりの物語はまるで小説のようにドラマチックで美しい。ただ、この古典的ともいえるビルドゥングス・ロマンを陳腐なものにしないのは、紹介されるエピソードの細部の豊かさを記すパティの視線の的確さ、そして詩的なイメージにあふれた表現力だ。この物語が上梓されたのがメイプルソープの死から20年を経た2010年、それだけの時間をかけてはじめて、二人の愛と青春のきらめきを物語として再構成することに成功したのだ。

河出書房新社
発売日:2012-12-20

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【2013/01/12 11:41】 | | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
正月日記
1/3(木)
元日・2日の出勤が明け、ようやく正月休み。
読書なぞしてうだうだ過ごす。

「ニール・ヤング自伝I」(白夜書房)読了。ニール翁が今いちばん興味を持って取り組んでいる高品質オーディオフォーマット「ピュアトーン」やバイオ燃料自動車「リンクヴォルト」の開発、趣味の鉄道模型の話の間に、つれづれに生い立ちや音楽の道に入った頃からの思い出話が語られる。
おもしろいのは「Driftin' Back」に登場する「MP3は音楽の5%しか入っていない」ってフレーズをはじめ、「Twisted Road」に出てくる少年時代の音楽体験のエピソードなど、ニール・ヤング&クレイジー・ホースの最新作「Psychedelic Pill」に出てくるフレーズやエピソードのかなりの部分がこの自伝に登場すること。
彼の最初のバンドであるスクワイアーズが数々の古いフォークソングをロックにアレンジして演奏したというエピソードが語られるのだけど、それって同じく去年発表されたニール・ヤング&クレイジー・ホースの「Americana」のコンセプトそのままだし(というか、挙げられた曲目までそのままw)。
自らの半生を振り返ることで、さらに創作意欲に火かついたということか。この2枚のアルバムと自伝はセットで楽しむのがよいだろう。

夕方から梅田に出て、家族の新年会。
ホテル・グランヴィアのパブレストランabでバイキング。
カレーが意外に旨くて食べ過ぎてしまう。
130103ab

1/4(金)
年末に買ったまま枕元に放置していた「MUSIC MAGAZINE」1月号ベストアルバム特集読む。あまり聞いたことのないアルバムがいっぱいなんだけど、あえて追っかけて聞きたいというものはそんなにない。

地上波のテレビで歌う機会を与えられないアイドル。深夜、子供が間違って観ることもない時間に放映されている新作アニメ。それぞれ、盛り上がっている…といいつつ、落ち着くとこに落ち着いちゃってる感じがしてちょっと淋しい。

歌謡曲・J-POP部門の安田謙一さんの選評より。

自転車で南町から千里中央方面にぶらぶら。

新千里南町の中古盤屋Kam Recordが開いていたので、中古CDを物色し、空気公団の10年以上前の作品「融」の初回盤があったので1900円で購入。いつも何かしら買えるものがある、いい感じの品揃えなのでうれしい。前回はハース・マルティネスの紙ジャケを買ったのだった。
こんなところでお客さんはいるのかと心配になったりするけれど、おそらくネット通販メインでやってられるんだろうな。家の最寄のCD屋さんだし、大切にしたいです。

千里中央は田村書店に。「ニール・ヤング自伝」や「新世紀読書大全」が入っていたくらいだから絶対あるだろうとパティ・スミス「ジャスト・キッズ」(河出書房新社)を探し回るが見つけ出せず、30分くらいうろうろしたあげく店員に聞いたら、ぶあいそなおねえさんが瞬殺で見つけ出してくれた。海外文学のコーナーか。

LAWSONまどマギ
帰り道LAWSONで、「まどマギ」のカレンダーにつられて飲みもせん缶コーヒー半ダース買う。
しかしほんとこいつらLAWSONの制服似合わんw

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【2013/01/05 12:46】 | 日記 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
フェイバリット・ディスク2012
あけましておめでとうございます。
今年も年頭にあたり、昨年聴いた新譜からお気に入りの音盤を選んでみました。

心

羽化 17才 夜はそのまなざしの先に流れる
輝きながら The End Of The Tour Koizumi Chansonnier
Americana みみくりげ リトルメロディ

1. オシリペンペンズ「心」
2. TEST PATTERN「羽化」
3. Pascals「17才」
4. 空気公団「夜はそのまなざしの先に流れる」
5. ペ・ド・グ「輝きながら~A Better Tomorrow」
6. 豊田道倫「The End Of The Tour」
7. 小泉今日子「Koizumi Chansonnier」
8. Neil Young & Crazy Horse「Americana」
9. わすれろ草「耳くりげ」
10. 七尾旅人「リトルメロディ」

例年だと順不同なんだけど、今年はなんとなく順番もつけてみました。
それもこれもオシリペンペンズのスタジオ新作がすごくポップでファンキーで良かったからぜひともお勧めしたかったからです。いままでペンペンズの録音モノは ライヴ盤が多いせいもあって、あんまりちゃんと追っていなかったのですが、これには本当に驚きました。詞もすみからすみまでイカシてるし、なによりモタコさんの歌がむちゃくちゃ上手くてかっこいいです。

2位以下の順位はわりと流動的です。
テストパターンは前作「朝を見た」以来のファンです。ライヴを見たことはないのですが、岡山の自レーベルで製作した完全なインディペンデント作品にもかかわらず、自主制作ということばに纏わりついている貧乏臭さの微塵もない爽やかでリッチな広がりのあるサウンドがいいです。前作もたいがい凄いジャケットだったのですが、今作の折り紙ジャケの豪華さといい、作りたいものを妥協なく作るためのインディペンデントという姿勢がかっこいいです。

台風のRainbow Hillでパスカルズの2回目のライヴを体験し、突如前回は気がつかなかったその良さに撃たれました。大編成のさまざまな楽器の音色のひとつひとつ、何人かいる歌い手の歌声のひとつひとつが、メロディの上できらきらときらめいて、切ない気持ちをかき立てます。このアルバムは特に友部正人さんの「6月の雨の夜、チルチルとミチルは」から「マボロシ」へのあたりが特に大好きです。

空気公団は最初の曲「天空橋に」の1音目でもっていかれました。ライブレコーディングを元にしたものだということなのですが、シンプルな音の広がりが素晴らしいです。

人によってはふざけてるって怒る人もいるかもしれませんが、ペ・ド・グのこのアルバムは、最初から最後まで僕を楽しくて幸せな気持ちにしてくれます。

豊田さんのひさびさの音源は4曲入りのEPなのですが、基本アコギ弾き語り一発録りの前作「バイブル」とは打って変わって、パラガのころからの豊田さんの魅力のひとつでもある気狂いじみたアイデアの詰め込まれたなポップなトラックが炸裂していてたまりません。そしてもうひとつの魅力であるどこか居心地の悪さを感じさせる色っぽい歌唱も健在です。最後の曲はギター弾き語りですが、これも前作と同じようによく計算されたしかけが凝らしてあって、このあたりは豊田さんだなあと思いました。

デビュー20周年のベスト盤をきっかけに、ひさしぶりにキョンキョンのアルバムを聞きました。基本的には抑え目の歌い方で、ただそれでもその随所に小泉さん独特の押さえきれない鼻にかかった声の伸びが彩りを添えていて、ぐっと来る瞬間がたくさんありました。早川義夫さんの「シャンソン」のカヴァーもいいですね。

ニール・ヤングとクレイジー・ホースのアルバムは今年は2タイトルも出ました。2枚組大作「サイケデリック・ピル」も良かったのですが、コンパクトなこちらのアルバムを選びました。古いフォークソングをザクザクとラウドに演奏するという発想が素晴らしいと思ったら、年末に出た自伝を読んで、10代のころ最初に組んだバンドでやっていたことのクレイジー・ホースによる再演だと知りました。カナダ人が米国民謡のみならず英国国歌まで、アメリカ伝統音楽の鬼子のようなざっくりしたロックサウンドで演奏して、それを「アメリカ的」と呼ぶのがちょっとおもしろいです。

本当はゑでぃまぁこんの最新CD-R「回る」の曲がどれも素晴らしいので選ぼうと思ったのですが、ゑでぃさんまぁこんさんのデュオ編成ではなく、バンド編成でのアルバムを待望してとっておこうと思ってはずしました。かわりに、というわけでもないですがゑでぃさんまぁこんさんとteasiの一平さん、アキ・ツユコさんによるユニットわすれろ草のアルバムを選びました。空気公団やテストパターンと同じような、音の広がりが素晴らしい作品です。

このベストアルバム選びのために音源を片っ端から聞いていると、どれもみんな良くて選べなくなってしまいました。昨日聞いた旅人さんのアルバムはそれで落とせなくなって滑り込み10位にしました。ほかにも、テニスコーツ「オーラボード」、村岡ゆか「海」、パティ・スミス「バンガ」、あべのぼる・AZUMI・山本精一「あべのぼるLAST LIVE~何も考えない」、HOSE「HOSEⅢ」、トンチ「おたから」コハク「消えた海、太陽と」などなど、10位に入っていてもおかしくなかったアルバムがたくさんありました。
あ、年末ようやく手に入れたんでまだ数回しか聞けていないけれどクレイマーのアルバムも良いなあ。

今年もいい音楽とたくさん出会えればと思います。
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【2013/01/01 13:37】 | 音楽 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
紅白実況
takutee

さてそろそろ蕎麦を茹でるかの。そして紅白じゃ。
12-31 18:17

紅白前にTVOの「にっぽんの歌」。この「昭和枯れすすき」凄まじいww 非常階段かと思たわw
12-31 18:37

紅白始まった!
12-31 19:18

浜崎あゆみ、かなり厳しいことになってるなあ。
12-31 19:22

なんか人がたくさん踊っていてインド映画みたいだ。
12-31 19:27

菅野よう子が審査員で出てる。
12-31 19:36

次は水樹奈々さんだ!と娘が前に出ているけど、まだ眉毛のない姿勢のわるい女の人が歌ってる。
12-31 19:41

三代目ということは初代と二代目はどうしたのだろう。まだご健在なのだろうか。
12-31 19:44

ネズ公ナイスドラミング。ゴールデンボンバーよりエアドラム上手いw
12-31 19:51

パヒュームのびびでぃばびでぶーかわいい!
12-31 19:53

ファンモンてまだやってたのか。来年から悪口も言えないかと思うと少し淋しいけど、それにしても下らない歌だな。
12-31 19:59

なぜ幸っちゃんじゃあかんの?
12-31 20:10

ももクロちゃんだ!細川たかしのバックでおどる!?
12-31 20:19

バックじゃなくて前で踊ってるしww。細川たかしより目立ってる。
12-31 20:22

♪おいらはどらま。
12-31 20:33

名曲じゃ、冬のリヴィエラ。
12-31 20:41

中村雅俊といなばうわに挟まれて西田敏行が小さく見える。
12-31 20:54

えんやこらせーどっこいせー。
12-31 21:02

かんじゃにエイトは7人なのか。
12-31 21:04

長瀬君がミナミの帝王みたくなってる。
12-31 21:13

パヒュームかわいいなあ。
12-31 21:15

ヒロミ・ゴー若い!
12-31 21:30

五木ひろしの黒ストラト!
12-31 21:39

吾朗ちゃん弾けてる!!
12-31 21:41

ファッションモーンスター。
12-31 21:44

つーけまつーけま。
12-31 21:45

日野原先生!
12-31 21:46

草間さんや。
12-31 21:48

上を向いて歩こうはいい曲だけど、しんみり歌われちゃうとね。
12-31 21:58

夜明けのスキャットwith ピンクマルティーニ。
12-31 22:00

斉藤和義浮いてる。
12-31 22:06

なんか遠近法がおかしい。
12-31 22:09

坂本冬美完璧やった。
12-31 22:25

美輪さんや!
12-31 22:30

いや凄かった。
12-31 22:36

和田アキ子やりにくいだろうなー。すごく力入ってるけど…。
12-31 22:40

ミーシャインアフリカ。ミーシャってスワヒリ語で「死」とか「花」って意味なんだったっけ。(違
12-31 22:46

なんかハイビジョンのデモみたいな映像やな。
12-31 22:49

この歌ってる人が初代ソウルブラザーなのか?
12-31 22:56

きゃりーがまた出てきたのかと思ったらYukiだった。
12-31 23:03

近所の寺で除夜の鐘が始まった。
12-31 23:12

ママさんバンド、楽しそうでいいねえ。
12-31 23:17

雪降らせ過ぎ。
12-31 23:24

オリンピックは開会式と閉会式以外興味なかったしな…。
12-31 23:30

やー紅白面白かった。
12-31 23:33

俺中居くんの歌は悪くないと思うんだ。それより、ひとり俺は上手いんだ感全開で気取って歌ってる奴がおるやん、あいつの方があかん。
12-31 23:37

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【2013/01/01 03:09】 | 日記 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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