犬の生活
松竹系の映画館が久しぶりだったので、新作映画のちらしをいろいろチェック。

鴨川ホルモー」は本木克英監督って、実写版「鬼太郎」とかの人ですね。チラシ見た感じじゃハズレ感高いです。栗山千明のボンちゃんは豪華だけど背が高すぎじゃないですか?

崔洋一監督の「カムイ外伝」は死屍累々の名作漫画映画化の新しいページを飾ることになるのか、崔洋一がクドカンと共同で脚色という妙な取り合わせにちょっと期待するのですが。

松竹今年の最大の目玉は「キャシャーン」の人の新作ということになるんですかね。

でも一番魅かれたのは「シェルブールの雨傘」「ロシュフォールの恋人たち」のデジタルリマスター版上映なのでした。あの赤青黄の傘がくるくる回るオープニング、エッソのガソリンスタンドの真っ赤なサインに雪の降るラストシーン、もう一度観たいなあ!あ、でもこれぜんぜん松竹系じゃないわ。大阪ではテアトル梅田で2/21から上映です。

忘れてました。予告編でもっととんでもないのがあった。
「ハチ公物語」のハリウッドリメイクの予告編です。
主演はリチャード・ギア、監督はラッセ・ハルストレム(「ギルバート・グレイプ」他)だそうです。すごいなあ、いったい誰がこんな企画考えついたんでしょうか。ギアは日本映画リメイク主演つながり(「シャル・ウィ・ダンス」)、ハルストレムは犬つながり(「マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ」)でしょうか?
予告編はもっとビックリだった。リチャード・ギアが主演だから当然舞台はアメリカなんだろうが、犬の名前がなぜか「HACHI」、ギアに呼ばれて登場した犬がなぜか秋田犬!違和感バリバリ!
この映画、ハリウッドによるリメイクという触れ込みですが、IMDbによるとアメリカでの公開日は未定、オフィシャルサイトも存在しません。ちょっと怪しい感じ。
傑作「ペット・サウンド」を作った時にブライアン・ウィルソンがマイク・ラヴにかけられた罵声をとりあえず捧げておきたいと思います。
「誰がこんなもん観る?犬か?」
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【2009/01/29 00:16】 | 映画 | トラックバック(2) | コメント(0) | page top↑
007/慰めの報酬
奥さんが前作「カジノ・ロワイヤル」が面白かったからぜひ観たいというので、梅田ピカデリー2で「007/慰めの報酬」を見てきました。

カット割が細か過ぎてアクションシーンなんか何がなんだかわからんところもありましたが、なかなか楽しめました。非常にゴージャスで現代的な演出の「トスカ」の野外公演のシーンや、海に空に陸に展開する追跡アクションなど、お腹いっぱいです。
今回の悪役は南米のボリビアの水利権を独占するため軍事クーデターを画策するエコビジネスの多国籍企業、というところがなかなかリアリティあって面白いです。この辺脚本のポール・ハギス(「クラッシュ」「ミリオンダラー・ベイビー」)の仕掛けかな。
クライマックスの砂漠のホテルのシーンはなかなか派手に爆発炎上して楽しいですが、MI-6内にも内通者を持ち英国首相側近にまでパイプを持つほどの組織の幹部と、軍事クーデターをもくろむ元独裁者の取引だというのに、数名のボディガードだけしかいなくて、ちょっといかがかと思いました。
ちょっといいな、と思ったのは、ボンドが、現在女とイタリアの別荘で引退中の元エージェント、マティスを訪ねて助力を乞うシーン。どうやら前作「カジノ・ロワイヤル」で浅からぬ因縁のあった関係のはずのボンドの求めをマティスがあっさりと承諾する。女が「ちょっとこっち来てよ」とか声をかけてマティスを見やると、そこには女の立ち入れない空気がすでに出来上がってるってシーン。これだから男ってしょうがないよな。ボンドとボリビアに出かけたマティスは当然のごとく悪役に殺されてしまうのだけど、このあとのシーンもいい。

一続きの話になっている前作「カジノ・ロワイヤル」を見ていない(というか007シリーズ自体初めてなんですがw)ので、ボンドの復讐などよくわからないところも少々ありました。グリーンはなんでボンドの復讐心をあれほど掻き立てたのかしら?冒頭に出てきたホワイトと同じ悪の組織の一員であるのはわかるけど。前作をみなくちゃ。


休みのはずだったのだが、どうしても伝えなきゃならないことがあって、映画を観てからオフィスに出動…。
あたたかい一日でした。

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【2009/01/28 22:54】 | 映画 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
勝手に新刊案内
そーかーブラッド・ピットの新作「ベンジャミン・バトン数奇な人生」の原作ってフィッツジェラルドだったんだあ。今まで未訳だった掌編のようで、映画にあわせていくつか邦訳が出ているようです。挿絵入り単行本のビレッジ・プレス版もありますが、ここはやはり他にも初訳の短編を何篇か収めた 角川文庫版「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」がお買い得でしょう。とはいうものの、フィッツジェラルドの未訳作品ってB級の可能性が高いしなあ…。
映画は「セブン」の、というか僕にとっては「ファイト・クラブ」のデイヴィッド・フィンチャー監督で、当然かなり脚色されていると思われ楽しみなところ。

角川文庫は、他にあさのあつこ編集長セレクションでモーム「月と六ペンス」が改版復刊されてます。訳は1958年のものだから、読み直すんならまずは光文社古典新訳文庫版岩波文庫の改訳新版の方だな。
とりあえず関係なく大槻ケンヂ「ゴシック&ロリータ幻想劇場」購入。

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【2009/01/27 01:47】 | | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
得正/阿呆の血
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得正堺東店でとんかつカレー700円。うん、普通においしいですよ。

先週休みなかったんで、1週間ぶりの休み。
朝から雪が舞っていたりする。寒い寒い。
午前中に図書館に本返して、新しく開店したスーパーを覗いたくらいであとは家を出ずにうだうだ本読んだり数独したりしてすごす。
森見登美彦「有頂天家族」(幻冬舎)読了。楽しい話であった。京都の町を舞台に狸と人間と天狗の巻き起こす一大ドタバタ劇、おまけに(狸のくせに)人情もの。まったく文句ないです。主人公の元許婚のツンデレキャラがイイ。

寒かったんでもう一歩も出かけたくなかったのだけど、夜、職場の飲み会に出かける。

「朝青龍、涙の逆転優勝」だそうで。
いや別にどうでもいいんですけど、お前たちなんかボロクソ言ってなかったっけ?

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【2009/01/26 00:16】 | カレー | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
バッファロー/ブギウギウギ
カレー堂なんば店というカレー屋さんでカレーを食う。
オリジナルカレーというのとバッファローカレーというのの2路線あるみたいで、高い方のバッファローカレー730円を注文。別に水牛の肉を使っているわけではなく、牛スジ肉のカレーです。この手のスタンドに珍しく辛口がデフォルトの店で、スパイシーなルーとよく煮込まれたスジ肉がマッチして、予想以上にいけるカレーでした。
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NHKの「SONGS」、小泉今日子を見る。
昔かなりファンだったんだけどなあ。音程がふらつくのは昔からだし、この伸び上がるような声が彼女の歌の魅力でもあったのでまあいいとしても、声が乗ってないというか、声がちゃんと出ていないのがどうも気持ち悪くてしょうがない。まあこっちも昔からそんな感じだったけどね。ボイストレーニングとかでなんとかなるもののような気もするんだけど。
でも、んなこと言いながらたぶん来週も見る。大好きな「あなたに会えてよかった」もやるみたいだし。
あと前半はスタジオライヴで「艶姿ナミダ娘」とかニューアルバムの曲とかをやったのだけど、バックを勤めるのが管楽器9本もフィーチャーしたビッグバンドで、大変ゴージャスでした。ドラムのASA-CHANGのほかにブラック・ボトム・ブラス・バンドの人やサケロックの人、そしてなんと梅津和時さんまで混じってる!

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【2009/01/22 00:35】 | カレー | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
バーニング・ダウン・ザ・ハウス/雨の日と月曜日が/ライフワークス
年末に出たBrian Enoとのコラボレーションアルバムがなかなか良かったDavid Byrneが春に来日するようで、Talking Headsの初期作が紙ジャケ・SHMCDで再発されている。映画「ヤング@ハート」で歌われていた"Road To Nowhere"がよかったのでちょうど聞いてみたいなあと思っていたところだったので、持っていない「Remain In Light」と特殊ジャケの「Speaking In Tangues」を購入。
とりあえず「リメイン・イン・ライト」軽く聞いたくらいだけど、これよく流行ったなあ。ミニマルなアフロビートに絡むニューウェイヴっぽいヒステリックな音色のギターとへなへなボーカルは確かにかっこいい。
でも残念ながら求めていた路線とは違うみたい。「スピーキング・イン・タングズ」もちょっとバラエティ出てきているけど、基本ファンク路線。やっぱり"Road To Nowhere" の入ってる「Little Creature」以降の発売を待ちましょうかね。

角田光代「あしたはうんと遠くへいこう」(マガジンハウス)読了。「鳩よ!」連載の連作短編集で作者初めての直球恋愛小説、だそうです。確かにひとりの女性の高校生から30歳までの恋愛遍歴をまっすぐに描いた小説で、これまたなんで俺が読んでんねん、という感じ。でもこの主人公が内側に欠損を抱えていて、それを埋めるために次々に恋人を求める、かなりダメな女性だというのがポイント。まったく成長がないわけではないけど、結局行動パターンは最後まで変わってないし。彼女の生き方はかなり極端で、笑えるほど波乱万丈なのだけど、そんな愚かで時にクレージーな主人公のドタバタの中に、確かに「恋愛」の本質がある、というのが作者のメッセージなんでしょう。
各話のタイトルは作中に登場する洋楽インディーロックのタイトルで、最初の話では高校生の彼女が、片思いを寄せるクラスの男の子(おニャン子好きのボンクラ)にエコバニで始まりペイル・ファウンテンズで終わるオリジナルテープを作って渡すという話だったりする。でも恋人にオリジナルテープ作って渡すといってもニック・ホーンズビー「ハイ・フィデリティ」みたいな男のおたくの話とはまったく逆のベクトルの話だというのが面白い。この主人公、おたく嫌いそうだし。
おたくですいません、インディロックの名曲(ほとんど知らん)の中で曲名も出てこないのに効果的に使われている場違いなカーペンターズの曲が1曲。"Rainy Days And Mondays"ですね。

P-VINEから出た山本精一「ギンガ」復刻版、あちこち探して見つからなかったのが、なんばの旭屋であっさり平積みになっていてゲット。表紙装丁などはオリジナルのリットー・ミュージック版を復刻しているけれど、中身は復刊に当たって40ページ10本のコラムが追加収録されており、お得です。

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【2009/01/21 02:09】 | | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
ポリリズム/魚屋のオッサンの歌
昨晩NHK総合で放送していた「Perfume20歳の挑戦~Dream Fighter~」というドキュメンタリーを見る。この手のアイドルは昔から好きなので、Perfumeも興味がないわけではないけれど、さすがに普段アイドルを見てるわけでもない人間がこの期に及んでパフュームパフュームと急に大騒ぎする某「ミュージック・マガジン」のような有様はちょっと見苦しいので、あえて聞いてません。もし聞いてハマッたとしても、絶対内緒でこっそり聞きますからw。
まあそれはそれとして、彼女たちが10年前小6でグループを組んだ頃はSPEEDが全盛で、年の近い彼女たちが大ヒットを飛ばしひたむきに歌い踊る姿に一番強い影響を受けたというメンバーの一人のインタビューになるほど、と思ったしだい。あの当時SPEEDが小学生くらいの子供たちに与えた影響というのは大人が思う以上に大きいものだったんじゃないかな。そしてそういう存在のポップシンガーの存在って悪くないと思うのです。Perfumeがそういう存在になれるかどうかはまだわかりませんが。

なんとなく流してるBS2で、定番の「BSまるごとリクエスト!日本のフォーク&ロック」という番組をやってる。ばんばひろふみと谷村新司の司会、という段階で予想されるのとおりの内容で、本当に見たいものなんてほとんどかからずどうにもダメなんですが。でもメディアやなんかで後追いで日本のフォークやロックの創成期に興味を持った若い人たちに、こっちが主流だったんだよ、ということをはっきり知らしめるために、半期に一回ずつくらいこういう番組をやるのは意義のあることでしょう。それにしてもねえ。
まあ「あのねのね」の演奏を見る機会なんかそうそうないから、それはそれでいいか。
「魚屋のオッサンが、屁をこいた、ブリッ」とか。

明日も早いのでもう寝ます。

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【2009/01/18 00:06】 | 音楽 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
日本一長い商店街
お昼に長柄西のスーパー銭湯で家族と落ち合い、天神橋筋商店街をぶらぶら。

・まずは時間つぶしではいった天六のパチンコ屋で小銭稼ぎ。シンジ君ありがとう。

・スーパー銭湯「なにわの湯」は、天然温泉の露天風呂や岩風呂、檜風呂に二種のサウナまでそなえて、入浴料700円と結構なコストパフォーマンス。ただ実際でかい風呂は気持ちいいけど、結局のところ入ったらどれも一緒だからなあ、30分もつかったら飽きてしまって、ロビーで家族を待っていた。

・天六の交差点の北側は区画整理中のようで、長屋の8割がたが取り残された歯抜け状態でなかなか痛ましい。天神橋筋側にロールケーキ屋さんが出来ているのだが、ここなんか屋根だけで笑ってしまう。天神橋筋挟んで向かいの阪急共栄(現阪急ファミリーストア)のビルも取り壊されるのかなあ、なんて思って帰ってからググって見たら、ウィキペディアに2009年取り壊し予定との記述が。大正15年に当時の新京阪鉄道によって日本で初の本格的なターミナル駅ビルとして建設されたという由緒のある建物なのに、惜しいねえ。こんなことなら北側に残る旧ホームの遺構の写真も撮っておくんだった。
ロールケーキ屋 ロールケーキ屋

・長柄東に結婚後1年ぐらいの間住んだことがあって、天六周辺はよくうろうろしてました。安い寿司屋に中華料理屋・定食屋、市場、スーパー、パチンコ屋、ゲーセン、中古盤屋、映画館、ストリップ劇場(これこれ)となんでもあって、たいそう住みやすいところだったと思います。ただ保育園がね。共働きに子育ては難しいところだったのですよ、大阪市。すまいのミュージアム「大阪くらしの今昔館」とかやくたいもないたてもん作ってる場合じゃないだろ。いや、ちょっと面白そうだけどね。
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・天五中崎町商店街のネパール料理店「カンティプール」でランチ。今回はこれが目的でした。3人でカレー3種にタンドリーチキン、フィッシュティッカ、ナン、ライス、デザート、サラダのついたネパールタルランチB(1500円)と、トゥクパ(ネパール風鍋焼きうどん)(800円)、それに日替わりカレーランチ(サラダ・ナン付)(800円)を頼んで腹いっぱい。
トゥクパは野菜と海老とか海鮮がいっぱい入ってて、塩味のダシが美味く、なんか得した感じ。ネパール風で海鮮…というつっこみはこの際なしね。今日の日替わりカレーは「チキンティッカカシューナッツ・チーズソース・カレー」で、文字通りチーズに香ばしい風味のついたカレーにチキンもとろっと柔かくて、大変美味でした。あと、ここはナンがおいしい。インド料理やネパール料理でもっちりした重い感じのナンを出す店も多いのですが、ここはパリッサクッとして軽いからぱくぱく食べれてしまいます。
値段もリーズナブルだし、おいしいし、量もあるし、言うことありません。
090117カンティプール
ただ、辛さはマイルドなので、辛さ至上主義の方はあらかじめリクエストをされた方がよいかと思います。

・天四でケーキが景品で入っているクレーンゲームのアミューズメント店(ゲーセンですわな)発見。3千円くらい突っ込んでしまう。どう考えても普通に買ったほうが安いという気がするが、まあパチンコのあぶく銭だからよしとしましょう。このひっかかった景品が途中でぽとっと落ちた瞬間のケツのへんの筋肉がきゅっとする感じ、たまりませんわ(なんかヘンタイぽい)。
One on One 戦利品
ロールケーキなど数々の立派な戦利品。
One on One

・天三のあたりには古本屋がいっぱい。これまじめに覗きだしたら一日かかるなあ。天牛書店天神橋店で森見登美彦「有頂天家族」(幻冬舎)を680円でゲット。

・南森町まできたらすぐそこは天神さんなんだけど、もうお腹いっぱいだったので、胸のうちで「センター受験生のみなさんがんばって」と手を合わせ、東西線で北新地に出て、梅田から帰宅。

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【2009/01/17 21:57】 | カレー | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
なもおしらあぬう、とおいしーまよーりー
なんかバタバタしてるうちに一日。思ったように仕事進まず。

川上弘美「ざらざら」(マガジンハウス)。「クウネル」連載がうなずける、恋愛だの失恋だのの風景をスケッチしたオシャレな短編集。俺には関係ないや、ケッ、とか思いつつ、まあつるつる読めるんで読んでるんだけど…読ませるんだなあ。
全体に主人公たちがなんかちょっとずれているようなおかしさ・不思議さがあって、実は、オシャレというより、かなり変。

「椰子の実」のブラザー・コンプレックスの子の話が好きです。

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【2009/01/16 01:11】 | | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
トーキング・バウト・マイ・ジ、ジ、ジェネレーション
小学5年生の娘が友達から「これいい本だから読んでみて」と本を貸してもらったという。
大川隆法という人の本なのだった。

さて再放送で「みんなロックで大人になった」第1回の「ロックの誕生」を見た。エルビスもチャック・ベリーもビートルズもぶった切って、ロックの誕生をザ・フーがデビューして「マイ・ジェネレーション」で大ヒットを飛ばした1965年だと言い切るのは面白い。リアルタイムでこの時代を経験したピーター・バラカンが前説で「ビートルズもストーンズもデビュー当時は「ポップ・ミュージック」の一種としかとらえられていなかった」といっていたから、あながち間違いではないのだろう。こうやってあらためてフーのパフォーマンスを見ると、演奏のウェイトの高さ、表現の多様性が、なるほどそれまでのポップミュージックや彼らがルーツとしたブルーズやロックンロールにくらべて革新的に異なっているのに気づかされる。ピートのギターやキース・ムーンの派手なドラムスはもちろんだけど、たとえば「マイ・ジェネレーション」でブンブン走り続けるジョン・エントウィッスルのベースリフのかっこよさときたら。65年はそれまでの歌主体のポップミュージックとはまったく別の次元の音楽が登場した年だったのだと思う。
ジンジャー・ベーカーがデビュー当時のストーンズについて「R&Bの曲を演奏するのだが演奏は荒削りで、まったく別物だった。セミプロの演奏だと思ったよ。でもそれが受けたんだ」なんて腐していたが、まさにそれがストーンズをロックたらしめるものとなったのだし、そういうジンジャー自身も、ブルーズから離れ始めたヤードバーズを「商業的過ぎる」とやめたエリック・クラプトンと組んだクリームで、ブルーズをはるかに離れたインプロバトルを繰り広げることになるのだ。

この番組、BSドキュメンタリーの尺にあわせるためか、日本版では実は各回とも1、2曲カットされている。もしかしたらオリジナルのBBCの番組は初回だけ時間が長かったのか、何曲かあるはずのジミヘンが完全にカットされている。ブルーズ発祥でオリジナルなロック音楽を繰り広げたバンドとしてははずせないはずだからおかしいと思ったんだ。あとオリジナル版にはビートルズもちゃんと登場するようです。

しかしキース・リチャーズはいい奴だよなあ。ストーンズがブルーズから受けた影響を嬉々として語り、アコースティックギターでブルーズ風に「サティスファクション」を爪弾いてくれる。ミックは絶対こんなことしないよな。それにしても、「シャイン・ア・ライト」見たときにも思ったのだけど、髪の毛に5円玉付けてるのはなんのおまじないなんだろう。小銭忘れた時に電車代に使ったりするのだろうか。

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【2009/01/14 15:36】 | 音楽 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
手袋はめて
日曜日。家でじーっとする。
寒いし。
あんだけにぎやかに遊んでいた子供達がぜんぜん外にいないもんね。

年末に借りた町田康「宿屋めぐり」結局読めないまま返却日を越えてしまったので、しかたなく図書館へ返しに出かける。せっかく寒い中出てきたので、適当につまんで借りる。
乙一「小生物語」、川上弘美「ざらざら」、角田光代「あしたはうんと遠くへいこう」。

「みんな大人にロックンロール」(とかなんとかそんなの)最終回、「インディーロック」(原題"British Indie")。
マンチェスターから登場したザ・スミスがラフトレードからデビューし一躍人気者になったのを基点に、マンチェつながりでストーン・ローゼスをさらっと流してオアシス、スエード、ブラーによるブリットポップの隆盛、そして肥大化したブリットポップへのカウンターとして(はいここテストに出ます、これこの番組シリーズのテーマねw)リバティーンズ、アークティック・モンキーズ、フランツ・ファーディナンドといった新世代バンドが登場する、というここ四半世紀のイギリスロック史を手堅く抑えております。
いや、80年代の前半まではイギリスのインディ系のバンドばっかり聞いてたからね、ラフトレードは好きだったし、ネオアコ・ギターポップの流れでスミスも一応聞いていた。でもここで興味の方向が変わってしまって、リアルタイムの洋楽をさっぱり聞かなくなっちゃった。
当時ユーチューブなんかなかったし、MTVにブリティッシュインディバンドなんか出てこなかったから、スミスのライヴ映像なんか見る機会がなかったけど、もし当時見ていたらちょっとその後の音楽志向も変わっていたかもしれない。口パクのテレビショウでマイクを握ることを拒否してグラジオラスを振り回しながら歌うモリッシーとか、ちょっとグッと来ました。


13日から朝の時間帯に再放送されるようなので、見逃した方はゼヒ。
私も1回目をフォローします。
個人的なおススメは第2回「アート・ロック」と第3回「パンク・ロック」です。
いやどの回もおもしろかったっすよ。日本版タイトルは酷いけどw
BS世界のドキュメンタリー「みんなロックで大人になった」

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【2009/01/12 00:03】 | 音楽 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
お前昨晩どこに泊まった?
BS1「みんなロックで大人になった」第5回は「スタジアム・ロック」、第6回は「オルタナティブ・ロック」だった。

「スタジアム・ロック」というのは、70年代から80年代、巨大なビジネスと化したロックミュージックの象徴として次々に登場した、アリーナクラスの大会場を回るアーティストたちを総称した呼び方のようだ。したがって登場するアーティストは、レッド・ゼッペリンにはじまり、クイーン、キッス、ブルース・スプリングスティーン、ポリス、ダイアー・ストレイツと音楽的にはさまざま。
いわゆる「メイン・ストリームのロック」として僕もリアルタイムに聞いていたバンドだ。ただ、室内でのリスニングがメインで実際にそういう大会場でのコンサートにほとんど行ったことがない自分には、マスにアピールするわかりやすさと一体感という切り口でくくるくくり方は新鮮だった。
番組はライヴ・エイドからメディアを駆使しまくったU2の批評的なステージへと、その影響力を自覚したアーティストの可能性で終わる。ここ10年ほどフェスに行くようになってそういう大会場のライヴの面白さも多少わかるようにはなってきたけれど、それでもどっか別の世界の事だな、という感をぬぐえない。

「オルタナティブ・ロック」の回は、正確には「アメリカン・オルタナティヴ・ロック」で、REMとニルヴァーナを光と影のような形で対比させながら、ブラック・フラッグのアメリカン・ハードコアやマッドハニー、パール・ジャムといったグランジの連中をちょこちょこ絡ませる構成。あ、あとピクシーズね。
REMは最初80年代に出てきたときに聞いてピンと来ずにそれ以降まったく聞かなくなってしまったので、今回その存在の大きさを再確認した次第だけど、個人的にはこの番組ではほとんど触れられなかったSonic Youthなんかのほうがのちのオルタナティヴの連中に与えた影響は大きいんじゃないのかな、とか思ったりもする。まあオルタナティヴといっても広いからねえ。
ロリンズ兄のインタビューつきでブラック・フラッグのヤバげなライヴ風景を見られたのはよかった。
あとは、ニルヴァーナが「MTVアンプラグド」のラストに演奏したレッドベリーのフォークブルーズのカヴァー。"MTV Unplugged In New York"としてCD化もされているパフォーマンスだが、映像で見るインパクトは大きい。

カートの自殺直前に収録された、文字どおり最後のパフォーマンスであるとかいったストーリーを抜きにしても、鬼気迫るものを感じさせる名演。

今晩の最終回はブリティッシュインディーロックのようで、これまた苦手分野。
見逃した1回目の再放送のほうが楽しみだったりして。

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【2009/01/11 11:56】 | 音楽 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
パラノイド
正月仕事した分の振り替えで連休。とはいえ初日は半日会社に出てるし、中途半端な感じ。
まあいまさら初詣に行くつもりもないし、別に何をするでもない。
冬休み最後の日ということで回転寿司に行ったくらい。

BS1の「みんなロックで~」(いいかげんこの邦題耐えられなくなってきたw)第3回、「ヘビーメタル」。
ブラック・サバスによるへヴィ・メタルの創始から、ジューダス・プリーストによるマッチョなメタルイメージの完成、アイアン・メイデンに代表されるNWOHM、モトリー・クルーに代表されるLAメタル(「グラム・メタル」っていうんですね)を経て、メタリカによるスラッシュメタルの隆盛までを例によってコンパクトにまとめている。
「スモーク・オン・ザ・ウォーター」誕生秘話が実際のカジノ火災映像とともに語られるのは面白かったが、正直ディープ・パープルは浮いているような気がする。メタルファンの方はどう感じたのかな。あと、誕生の時から批評家に嫌われ続けたメタルがなぜこれほどしぶとく支持を得続けたのか、ということについての突込みが少しでもあれば、と門外漢としては物足りなく思うところ。

アル・ゴア夫人のティッパー・ゴア女史が旗を振ったPMRCによる歌詞検閲と、キリスト教保守によるメタル排斥運動が熾烈を極める85年に、メタルのファンの少年2人が互いを銃で撃って自殺するという事件が起こる。両親はジューダス・プリーストのレコードに埋め込まれたサブリミナル・メッセージによって子供たちが自殺を図ったのだとして、バンドを訴えるという事態になる。バンドメンバーが出廷したその裁判の映像が残っているのがさすがアメリカだね。結局裁判の結果メンバーは無罪となる。あたりまえだ、馬鹿馬鹿しい。ところがこんな馬鹿馬鹿しいことが大真面目に裁判になってしまうというのが恐ろしい。
僕の理解できる範囲では、ヘビメタの魅力というのはひとつはプロレス的なファンタシイ(それは本当はロックミュージックが商業音楽である以上、メタルでなくてもパンクであれ何であれ多かれ少なかれ存在する要素なのだが)にあるのではないかと思うのだけど、ロックに対するリテラシーの低い政治家や年寄り連中が真に受けてしまって一番外見の「邪悪さ」がわかりやすいメタルがたたかれたというところだろう。本当はロックミュージックのヤバさってもっと他のところにあるのに。


夜、なんとなく昔のブログを見てたら泊まらなくなって夜更かししてしまう。
なかなかがんばってたなー、俺、とか。
「自分の鼻くそは甘い」ということか。

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【2009/01/09 22:25】 | 音楽 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
ノー・ファン
BBC製作のドキュメンタリーシリーズ「みんなロックで大人になった」"Seven Ages Of Rock"第3夜「パンク・ロック」を見る。
50分の短いプログラムながら、キーになるバンドを絞り込んでたっぷり見せてくれるので結構見ごたえがある。今回はラモーンズに始まり、ピストルズの解散とクラッシュの成功で終わるお決まりの構成ながら、バンドメンバーや周辺のインタビュー(リチャード・ヘル、ミック・ジョーンズ、デビー・ハリー、スリッツのヴィヴetc.、ジョン・ライドンなんか出ずっぱりw)も交えながら一気に見せてくれた。パンクのオリジネーターとしてラモーンズの存在をしっかりフィーチャーしているのも納得できる。もちろんNYパンク勢ではリチャード・ヘル"Blank Generation"やデビュー当時のパティ・スミスのステージもたっぷり。やせっぽちの薄汚い格好した女性がひとたび動き声を出すときのこの存在感、カリスマってこういうものだと思った。
面白かったのはパティ・スミス・グループのドラマーのジェイ・ディ・ドハティの語る初めてのイギリス公演でロンドンを訪れた時のエピソード。一行がクリッシー・ハインドの勧めで100クラブにセックス・ピストルズを見に行ったところ、ジョニー・ロットンが登場するや否や「こないだラウンドハウスに行ったらよ、ステージの上じゃ長髪のヒッピーがタンバリン叩きながら踊ってやがる。えんえん"Horses, Horses,...Horse shit"って(嘲笑)」。

おなじみのセックス・ピストルズの最後のステージ、ウィンターランド公演の"No Fun"を久しぶりに見た。デビュー当時の勢いや輝きは失せ、ダレきった演奏にやる気のないロットンのボーカル、そして最後の「騙されたって気になったことはあるかい?」という有名な捨てゼリフ。

ロック至上最高に(最低に?)痛々しいドキュメント映像のひとつ。

その「ノー・ファン」はもちろんイギー・ポップのストゥージズがオリジナルなんだけど、ギタリストだったロン・アシュトンが亡くなったと。あのギターは後世への影響大だよなあ。黙祷。

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【2009/01/08 10:52】 | 音楽 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
リメイク・リモデル
東京出張。
朝から新幹線ででかけて、会議でて、向こうの人間と飲んで、新幹線に乗って帰る。

帰宅後、録画していたBS1の「みんなロックで大人になった」というドキュメントを見る。
原題を"Seven Ages Of Rock"というBBC製作のロック史シリーズの第2夜、今回のテーマは「アート・ロック」。
ヴェルヴェッツとシド・バレットをオリジネーターとして、グラム・ロックへと続いていく潮流を「アート・ロック」というタームでまとめていく説明は映像で提供されるとなかなか説得力がある。シド在籍時のピンク・フロイドの「アーノルド・レイン」「シー・エミリー・プレイ」「星空のドライヴ」「ジャグバンド・ブルーズ」といったクリップが見られたのには驚いた。ボウイ、ロキシー、ジェネシスといった笑けるほどカッコいい歌舞伎者たちの映像がたっぷり。しかしロキシーミュージックはほんとにぶっ飛んでる。素晴しい。

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【2009/01/06 23:54】 | YouTube | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
WALL・E/ウォーリー
お正月ということで家族でお正月映画を見に行きました。
TOHOシネマズなんばのスクリーン4でディズニー/ピクサーの新作アニメ「WALL・E/ウォーリー」です。

まずは併映の短編「マジシャン・プレスト」で一笑い、本編が始まります。本編始まって30分くらいは一切せりふありません。せりふなくても状況設定がばっちり説明され、主人公のロボット、ウォーリーに感情移入させられてしまうあたりがまずすばらしいです。(しかし、せりふなんかほとんどないのに吹き替え版ばっかりやってるってどういうこと?なんばまで出たのも梅田だと早い時間吹き替え版しかなかったから。うちの娘も「子供をナメるな」と憤ってました、エラそうにw。)
後半、船長の活躍がなかなか泣かせます。特にHAL風のコンピュータ「オート」に立ち向かって船長が立ち上がるところ、「ツァラトゥストラはかく語りき」が流れて…思わず「総統、立てます!」と叫びそうになってしまったよ(あ、違う映画だ)。

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なんばから心斎橋筋をぶらぶら。ABCマートでVANSのシューズを購入。さらに地下鉄で梅田によってNUのタワーレコードでうろうろするがCD買わず、内田裕也「俺はロッキンローラー」 (廣済堂文庫)だけ購入して帰宅。

Wii Fitのリズムボクシングで張り切りすぎて肩も腕も胸も背中も痛くて仕方がない…。

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【2009/01/05 00:06】 | 映画 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
お年玉大会
1日・2日と出勤で、そのあと連休です。ちょっと遅れてお正月、という感じ。

梅田で家族3人、よーいどんで525円の上限でおたがい他の2人へのプレゼントを買う、という新春お年玉大会、というのをやりました。
どうしたものかまったく思いつかず、制限時間オーバーして、結局奥さんにはキディランドで羊さんのポプリバッグを、娘には紀伊国屋で文庫を買いました。
娘に買ったのは「きみが見つける物語 スクール編」 (角川文庫)という10代向けのアンソロジーで、娘の好きなはやみねかおるの虹北恭介シリーズの一編が入っていたので苦し紛れに買ったのだが、娘が寝てから読んでいたらこれがかなり当たりの一冊だった。ゆったりと進みながら最後にスパッと落とすよく出来た落語の人情噺のような北村薫の一編とか、まだ娘にはよさがわからないかもしれないけれど、再読に耐える豪華なアンソロジーです。恩田陸の「常野物語」シリーズの作品が個人的はよかったです。トリを飾るのは「暴力」の本質について村上春樹が描く怖ーい作品で、これはさすが大作家という感じ。

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ちなみに私は娘からは数独の本、奥さんからはアンリシャルパンティエとエストローヤルのシュークリームをもらいました。

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【2009/01/04 08:39】 | | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
謹賀新年
あけましておめでとうございます。

みなさん、紅白はご覧になりましたか?
私は昔から歌番組が好きなんですが、最近あんまりテレビ見ないもんで、年に1回紅白歌合戦は大変楽しみに拝見しております。
今年も途中ちょいうとうとしてしまいましたが、最初から最後までしっかり見ましたよ。初めて聞いたりなんとなく聞き覚えのある程度の若い方の歌(大体見ながら糞みそに言うのが楽しいんですが)から、そしてまだこんな歌歌ってるんかいな的な大御所の方まで、大変楽しませていただきました。別に大御所が毎年おんなじ曲でもいっこうに文句はないのです。どうせ大晦日くらいしか見る機会ないんですから。「天城越え」なんかもう石川さゆり死ぬまで毎年歌い続けて欲しいくらい(イチローのインサートは不要だし、マーティ・フリードマンは中途半端な使われ方でかわいそうだったけど)。
いやしかし「おふくろさん」凄かったですね。なんと言っても川内先生の詞がすばらしいです。

おふくろさんよ、おふくろさん 空を見上げりゃ空にある

でかいです。コズミックですよね。もちろん森進一の歌唱も鬼気迫るものがあり、素晴しかったです。

さて、2008年のベストアルバムです。
ベストなんておこがましいですね。まあ「お気に入り」程度の意味と思っていただければ、と。
順不同(聴いた順)です。
 BORIS「Smile」
 曽我部恵一Band「キラキラ!」
 ふちがみとふなと「フナトベーカリー」
 渚にて「よすが」
 「うたとギター、ピアノ、ことば」
 Tenniscoats & Secai「テニスコーツとセカイ」
 PARA「CURRICULUM」
 矢野顕子「Akiko」
 Dungen「4」
 Juana Morina「Un Dia」
 二階堂和美「ニカセトラ」
 David Byrne & Brian Eno「Everything That Happens Will Happen Today」
  
  
  
  

今年も元旦から出勤でございました。
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【2009/01/01 23:01】 | 音楽 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
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